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ふみ-ピアノリサイタル
ふみ-ピアノリサイタル ミューザ川崎 シンフォニーホール
2021年2月28日
(以下の文章は、2021年2月28日に、noteに投稿し後に下書きに収めたものです)
_2022年2月28日加筆修正_________________
終わってしまった
待ちに待ったリサイタルが終わったのだ
いや…やっぱり始まりかな?
これは、ふみピアノの始まりなのかもしれない
これまでの、およそ8年の活動は彼の長い準備期間だったのか
私は、ふみくんをピアニストの卵と思ったことはなかった
何故なら、彼の音楽性は既に固まっているように感じられ、その感性は若い年齢にしては完成されているように聴こえるからだ
以前にも書いたけれど
ふみくんは、初見で楽譜を読みながら見事な演奏をする
原曲を知らずに楽譜だけで演奏し、何度か繰り返し演奏するうちに、リズムやテンポの違いに気付くと「なんで指摘してくれないんだ」と、リスナーに文句を言う苦笑
そして、“弾いてみた” の動画は特にテンポを外さない
ピアノと一緒に歌うと気分がいいものだ
ふみくん自身は、自他ともに認める“癖が強い”性格と言える
それなのに、演奏はクセがなくというか原曲すなわち歌詞ごと全部を演奏しているように聴こえてならない
「俺は歌詞知りません」と、言うけどほんとかな?
少し話は逸れたけど…
2月28日のリサイタルで
ふみくんは、70分で11曲を弾き切った
今回は、音声機材に不安があったらしく
そちらの不安感が増したようだったけど、クリアしたと思う
今回で3度目のオンラインライブをしたが
そのうちの2度は、オンラインライブに慣れた会場と、テレビ局提供のライブだった
今回は、全くのクラッシックホールでの演奏とオンラインライブ、テレビ中継ではなくオンラインなのだ
前代未聞の配信をやってのけたのだ
クラッシックの音楽ホールに敬意を表してか
燕尾服姿で現れたふみくんに、真剣勝負をかける気概を感じた
細かい演奏については、また次回以降に綴ろうと思う
彼は、淡々と普段通りより少し行儀の良いトークで進める(そこは突っ込まないように、事前にリスナーの教育は忘れなかった)
普段からのリスナーも、どこかよそ行きでお行儀が良いのだ
ふみくんの抜かりないところだ
リスナーを懐に抱え込むのが上手いのだ
そんな、ふみくんと一緒にリサイタルを成功させようと声援を送る
幅広い年齢層のリスナーが、どんな曲を喜び
古いリスナーが、どの演奏が好きか
新しいリスナーは、何を気に入って聴きに来てくれているのか、流行しているのは何か…
ふみくんは、ピアノを弾いている時でもチャットコメントを読んでいるので、リサーチ力は類を見ないと思う
それが、このリサイタルのセットリストを作ったのだ
Jポップ、ボカロ、ジブリ
リサイタルの冒頭辺りで、クラッシックのリサイタルではない自身を少し自虐ネタとしてトークしていたが
音楽を聴いて感動するのに、ジャンルは関係あるのだろうか?
クラッシックを知らない人からすれば、眠くなる音楽なだけらしい(極論ではあるけど)
ピアノは、万能の楽器でどんな曲でも表現できる
だから、ふみくんらしくなんでも混ぜこぜのリストでいいと思う
人々の心を癒し、心潤す音楽である
感動して聴く音に、クラッシックもJポップも関係なくピアノは奏ででいる
クラッシック奏者に、ふみくんのようなJポップが奏でられるかどうかは、私は知らない
ふみくんは、クラッシックでもなんでも弾くし感動をあたえてくれるのだから
ふみくんのピアノに心揺さぶられるのは
どうしようもないことだし
また、ピアノはそれ自体は奏でる音楽を選んでいない
奏者の感性と聴衆の感性の融合
それだけ
そして、ふみピアノという新しいジャンルの確立を確信するリサイタルの大成功
おめでとうございます
と、末筆ながら書き添えて
私からの敬愛の心としたい