バレンタインデーなんて今は昔。
学校現場を巡るバレンタインデーも、
ところ変わればなのか時代なのか、この約20年の間に大きく様変わりした。
仕事を始めた約20年前は、猫も杓子もチョコチョコクッキー。
女子校だったこともあって、学校中がバレンタイン一色。
ラッピングにこだわったり、本格的な手作りだったり。
たくさんおこぼれにも預かり、とにかく華やかな1日だったのを覚えている。
共学校に転勤してもそれは変わらず、女子がクラスの男子に義理チョコをあげたり、先生たちにも配って歩いたり。
冗談半分で授業でチョコが欲しいなんて言ったら、40個近くもらったこともある。
お返しはちゃんとしようと思っていたので、2月から3月の財布はかなり寂しかったのも、今となっては良い思い出。
今の学校は、まぁそんな雰囲気はない。
全くやっていないわけではないが、かなり配布規模は小さく、仲間内でほんと少しだけみんなで回している印象。当然クラスの男子はおこぼれすらない。
先生方に渡している姿も、ないわけではないがほぼ見ない。
自分もあれだけもらっていたのに、今となってはほぼ0である。
現任校の特徴なのか、文化の変化なのか、それともコロナのせいなのか。
前ほどバレンタインの特集は多くない気もするし、時代の流れかなとも。
生徒同士・生徒と教員との距離感だったり付き合い方が色々変化しているのも、関係しているのかもしれない。
お返しを買わなくて良いので財布的には助かるーなんて書くと、ただの負け惜しみのように聞こえるが、こういう文化がなくなっていくのもちょっと寂しいなと思ったりもする。
自分も小学生の時は、近所のいつもクラスで文句ばっかり言ってきた女子がモジモジしながら家にチョコレートを届けにきてくれたなとか、教員なりたて頃自分に好意を持ってくれていたらしい女子が顔を真っ赤にして職員室にチョコを届けに来てくれたなといった思い出に浸りながら、今年わずかばかりおこぼれに預かったチョコレートをおやつにいただくのである。
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