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【出展のお知らせ】「BioJapan2024」に出展します!

みなさん、こんにちは!新潟大学社会連携課です。
本日は、「BioJapan2024」への出展のお知らせです。


「BioJapanとは」

「BioJapan」(1986年~)は世界で最も歴史のあるバイオテクノロジー展であり、当日は、再生医療分野の研究開発の加速・産業化を目指す「再生医療JAPAN」、デジタルテクノロジーとライフサイエンスの融合による新たな価値提供にフォーカスをあてる「healthTECH JAPAN」と合わせて3展が同時開催されます。国内に留まらず、海外からも多くの企業・スタートアップ・アカデミア・研究機関が参加し、展示・セミナー・パートナリング(*)で構成されるアジア最大級のパートナリングイベントです。

(*)パートナリング:ビジネスを行うにあたり、パートナーと連携し、相互の強みを生かしながら協力すること

今年は、10月9日(水)~11日(金)の3日間にパシフィコ横浜で開催され、本学は、「BioJapan」で4件の研究成果をプレゼンテーションします。
担当の水野産学官連携リサーチ・コーディネーターから、それぞれの研究シーズを「推しポイント」と合わせてご紹介します!

【プレゼンあり】植物の"チカラ"を利用した新しい抗真菌剤<落合准教授>

10/9(水)12:40~13:10(Presentation Stage A)
テーマ:植物の"チカラ"を利用した新しい抗真菌剤
自然科学系(工学部) 落合秋人 准教授
Associate Professor Ochiai Akihito

★コーディネーターから推しポイント
イネに含まれる成分から開発した新しい抗真菌剤で水虫の治療薬が作れる
かもしれません!
イネの研究というまさに新潟らしさ満載の研究成果です。
落合准教授らは、植物のイネから取り出したペプチド(*)が、これまでにない新しいメカニズムにより真菌細胞の破壊を促し、病原性の真菌を殺菌することを発見しました。さらに、このペプチドの中のどのような化学構造が薬効に必要なのかも明らかにしました。
このペプチドは、これまでの薬が効かなくなった真菌感染症の新たな治療薬となる可能性があります。

(*)ペプチド:アミノ酸が結合した物質


【プレゼンあり】改変型膜透過ペプチドを用いたドラッグデリバリーの開発<奥田准教授>

10/9(水)14:25~14:55(Presentation Stage C)
テーマ:改変型膜透過ペプチドを用いたドラッグデリバリーの開発
医歯学系保健学系列(医学部) 奥田明子 准教授
Associate Professor Okuda Akiko

★コーディネーターから推しポイント
治療薬を細胞の中まで届ける新しい技術です!
抗体やタンパク質などから出来ている高分子の薬を、効率よく細胞内へと導入する技術が望まれています。しかし、生きている細胞には細胞膜というバリアがあるため、大きな分子は細胞の中まで入ることが難しいとされています。
そこで奥田准教授らは、抗体やタンパク質を効率よく細胞内まで届けることができる「改変型膜透過ペプチド」を開発しました。これにより、治療薬を細胞内まで届けることが可能となるため、治療が難しかった病気を治せる未来に手が届くかもしれません。


プレゼン会場の様子(昨年度)

【プレゼンあり】細胞膜透過可能なキューブ型DNAアプタマー:IRDAptamer<中馬准教授>

10/10(木)10:20~10:50(Presentation Stage B)
テーマ:細胞膜透過可能なキューブ型DNAアプタマー:IRDAptamer
自然科学系(理学部) 中馬 吉郎  准教授
Associate Professor Chuman Yoshiro

★コーディネーターから推しポイント
治療薬を細胞の中、さらには細胞核の中まで届ける新しい技術です!
抗体を利用した医薬品は、高い治療効果と副作用の軽減が期待できる一方で、高価かつ細胞膜に阻まれ細胞の中に入らないといった課題がありました。そこで、中馬准教授らはアプタマーという物質に着目しました。アプタマーは抗体と同じ効き目を持ちながら、抗体に比べ安価に製造できるのが特徴ですが、抗体と同様に細胞の中に入りにくいという弱点があります。そこで、アプタマーに特殊な化学構造を入れた刺激応答性DNAアプタマーを発明し、アプタマーを細胞内まで届けることに成功しました。


【プレゼンあり】遺伝子変異の病的意義検証によるゲノム医療の診断サポート<杉江准教授>

10/10(木)12:05~12:35(Presentation Stage B)
テーマ:遺伝子変異の病的意義検証によるゲノム医療の診断サポート
脳研究所附属生命科学リソース研究センター 杉江 淳 准教授
Associate Professor Sugie Atsushi

★コーディネーターから推しポイント
ショウジョウバエを利用した遺伝子解析により、難病の検査を安価かつ迅速にできるようになります!
医療技術が進歩している今でも、難病と診断されずに、治療が遅れてしまう患者さんがいます。
杉江准教授らは、診断が難しい患者さんの遺伝子の解析を、ショウジョウバエの複眼の形の変化を指標に用いて迅速かつ安価に行い、病気の原因となる遺伝子変異を特定するという技術を開発しました。これにより、今までよりも早く患者さんに適した治療方針が定まるだけでなく、治療薬開発にもつながることが期待されます。


【ブース展示】スマホや使用済み不織布マスクに付着する微生物叢の影響<佐藤教授>

10/9(水)~11日(金)(新潟大学展示ブース:B-1~B-4)
医歯学系保健学系列(医学部)佐藤 拓一 教授
Professor Sato Takuichi

プレゼンテーションは行いませんが、開催期間中、佐藤教授が本学の展示ブースで以下の研究について直接説明します!

★コーディネーターから推しポイント
①スマホや使用済み不織布マスクに付着する微生物叢の影響
スマホ画面や使用済み不織布マスクには、多くの細菌が付いていると感覚的には分かります。
しかし、実際に、どのくらい付着していて、「清拭・消毒」はどの程度必要なのか医学・保健学の最新の知見・検査技術を活用して解析し、スキンケアについて新たな提言を目指す研究です。

②飲みかけのペットボトル飲料の安全性や健康への影響、保管
今年の夏もとても暑かったですね!そのようなときの救世主はペットボトル飲料です。
でも、考えてみてください。直接口をつけて飲んだペットボトル飲料物を飲み残したとき、細菌はどうなっているでしょう。医学・歯学・保健学の最新の知見・検査技術を活用して、飲みかけのペットボトル飲料物の安全性や健康への影響、保管などに関する研究です。


ご来場お待ちしております!

研究者のプレゼンテーションの詳細については、「BioJapan」公式サイトにも記載されておりますので、以下をご確認ください。

当日は、出展研究者自らがプレゼンテーションだけでなくブースにて、技術シーズを更に詳しくご紹介します。また、研究者が不在の際は社会連携推進機構スタッフがブースで説明いたします。製薬会社だけでなく、さまざまな企業の方々とつながりたいと思っておりますので、研究シーズをお探しの企業様は業種問わずぜひ本学のブースへお越しください。
なお、ご来場には来場登録が必要となります。詳細は以下「BioJapan」公式サイトよりをご確認ください。


★参加予定スタッフ①:升村クリエイティブマネージャー

参加予定スタッフ②:水野コーディネーター

本学の研究シーズにご興味、ご関心のある方はこちらまでお気軽にご連絡ください!
お問い合わせ:onestop@adm.niigata-u.ac.jp

社会連携推進機構のホームページはこちら


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