平和な勘違い
大学生のころ。同級生の子が「ベーコンエピ」のことを「エビベーコン」とちょくちょく呼んでおりました。たしかに、「エピ」とは馴染みのない響きであるから、海老にしたい気持ちはわかる。でも海老入ってないしな…
こんなに似ているのに全く別物になる言葉もなかなか無いのではないか。ベーコンエピはあのパン屋さんに売っている、ベーコンが入っていてちぎりやすい形をした硬いパンのことで、エビベーコンは、何だろう。多分クックパッドにはあると思う。お弁当とかに入れたら良さそうなイメージだけが浮かぶ。それかエビベーコンバーガーみたいなのがロッテリアあたりにありそうじゃないですか?ないですか?そうですか……
何となく言うほどのことではない気がして、卒業まで特に指摘することはしなかった。
案外、身近なことで、大人になっても勘違いしていることってある。
そういえば私は数年前までガウチョパンツのことをガチョウパンツだと思ってた。
うむ、ガチョウっぽく見えなくもないな……と一人納得していたけど違ったらしい。
人前で(多分)言わなくて良かった。
私の父は大人になるまで、打ち上げ花火はうすっぺらの花火で、横から見たら観覧車みたいにぺたんこにしか見えないと思っていたそうだ。それは可愛い誤解だな。
同僚はこの間まで母の日は5月の第2日曜なので毎年日程が変わることを知らなかったらしい。父の日もしかり。
雑貨屋店員なのに!?
「何か毎年日曜日にかぶってきて忙しいな!と思ってたわ!」
逆にかー
「え!もしかしてクリスマスもそういう感じ!?」
違うよ、おちついて、しっかりして。クリスマスは流石に12月25日。これは全世界共通、揺るぎない。
こういう平和な勘違いというのは誰にでもある。聞く側としては、ほっこりするのでどんどん発見していきたい。自分が間違えてる側になるのはちょっと恥ずかしいけど。みなさんにも、ありますか?
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