雑種の犬が一番かわいい
雑種の犬の、どの種類とも微妙に違う、何ともいえない中途半端さに愛着があるのです。
犬は何でも可愛いですし、同じ犬種でも顔が違う。どの犬もみんなの特別な家族、というのはもちろんなんですけどね。
雑種の中でもスタンダードな、柴犬と何がしかのミックスというような犬も大好きだし、顔はテリアで耳がパピヨンみたいな犬も好き。何でそうなった!と可愛くて笑っちゃう。
私も昔、雑種の犬を飼っていた。小さい時は耳が垂れていたのに、成長と共にピョンと耳が立った。目は小さくて▲こんな形をして、いつもちょっと困ったみたいに見えた。大きいのにすごく怖がりで、雷が鳴ると家の中に飛び込んで来て、机の下に隠れてしまう。出そうとするとアウーッと唸るのです。
散歩が大好きで、野良猫を見つけると狂ったように追いかける。でもシャーっとやられるともうダメでお尻を丸めて逃げちゃう。ボールを投げると取ってくるのに離さない。季節の変わり目はモサモサ毛が抜ける。
歳をとって目が見えにくくなると、おやつをあげても気づかないので、鼻先にペチッとくっつけてやる。ちょっとビクッとしてからおいしそうに食べる。もっと歳とって体があまり動かなくなると、見えなくて、動けなくて怖いものだからさわるとまたアウーッと唸る。
死んだ時は、悲しいよりも、楽になって良かったねぇ、という気持ちの方が強かった。
死んで5年以上経ちますが、今でも一番かわいいのはうちの犬です。
亡くなった父とまたお散歩してるといいなあ
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