【2021年版】今年の9枚
トプ画がめちゃくちゃネタバレ。
遂に2021年も終わってしまいますねぇ〜
ということで今年最後の投稿は今年の9枚です!
いつもはTwitterであっさりと紹介して終わるのですが、今年はせっかくなので1枚ずつ手短にレビューしようと思います。
選んだ9枚に順位付けはできないので、順不同となります(全部良いから選べない)
今年の振り返り系の記事2つのリンクも以下に貼っておくのでお時間あればどうぞ↓
1. Bleed the Future / ARCHSPIRE
1枚目はカナダのテクデスバンドARCHSPIREの4thアルバム。
インパクトだけで言えば今年一番やべぇって思ったアルバムです。いやほんとにやべぇ。
1トラック目"Drone Corpse Aviator"の開始7秒からフルスロットルでブラストビート。でも速いだけじゃなくてメロディアスなギター。例えるなら断崖絶壁から虹のかかる滝を観てるような感覚。アルバム全体を通してブルータルなのに言葉にできない美しさがあります。
2トラック目"Golden Mouth of Ruin"のスウィープフレーズなんかもテク系が好きな人ならどハマりするやつ。こんなん嫌いなわけ無いやんって。
個人的に一番好きだったのが表題曲のBleed the Future。入りから変態的なリズムとハイポジのベース織り交ぜたフレーズ、聴いてるだけで嬉しくなってしまいます(語彙力のNASA)
この手のバンドのリリックをちゃんと見てる人って日本人にどの程度居るのかわかりませんが、だいたい想像通りの内容です。地球外生命体が侵攻してきて残虐の限りを尽くす的な。SFホラー。
デスメタルが好きならぜひチェックしてみてください。
2. ERRA / ERRA
2枚目はプログレッシブメタルコアのスーパースターから5thにしてセルフタイトルのアルバム。
ERRAらしさはしっかり残しつつ、より重く鬱々しいダークな雰囲気に。
セルフタイトルを付けたということはこの1枚がERRAにとって今の自分たちを定義付ける1枚であるということ。その決意と自信の表明に脱帽。
肝心のトラックは相変わらず緻密に練られた幾何学模様のような繊細なフレージングとトンネルを潜り抜けて光に満ち溢れた世界に飛び込んだような浮遊感のあるコーラス。感情を突き刺してくるギターのソロフレーズも最高。
シングルからかなりの反響を得ていた"Snowblood"はもちろん、2トラック目"Gungrave"も見事な曲構成で美しい以外の言葉が出てきません。
ERRAを聴いてると高尚な文学作品を読んだ気分になるんですよね。頭が良くなった気がする。
余談ですが、アルバム収録の"Vanish Canvas"にSpiritboxのCourtney LaPlanteがfeatしたバージョンも最近リリースしてましたね。
涙が出てくるほど良い。
聴き応えのある1枚をありがとう。
3. Eternal Blue / Spiritbox
上でも名前を出しましたが、カナダのメタルバンドSpiritboxも今年は記憶に残る1枚をリリースしました。
IWABOの頃から応援している自分のようなファンにとっては待望のデビューアルバム。期待を裏切らない最高の1枚です。
美しい女声クリーンボーカルと空間を埋め尽くすリバーブ、シャウトとヘヴィなギターサウンドが絶妙なバランスで両立していて、幻想的な空間に引き摺り込まれた感覚になれます。
キマるって感覚はまさにこのことなのでは?
先行でシングルを公開していた"Secret Garden"が個人的に一番好きです。
4. BIRTH / Earthists.・Graupel・Sable Hills
4枚目は国内メタルコアを牽引する3バンドによるスプリット。
国内シーンを語るならまずはこの人たちから。
3バンドとも自分たちの軸からブレずに進化を続けていて、特にEarthists.の"Overvision"はメタルコアシーンに留まらず万人に受け入れられるような音楽性で素直にビックリしました。
Sable Hillsの"Crisis"は安定のクサリフと怒涛のツービートで思わずメロディックサイン🤘
Graupelの"Apathy"はSNSでも話題になっていた宇多田ヒカル過ぎるコーラスがやはり衝撃的で、クサメタルな曲の始まりから上手く曲の中にあのキャッチーなメロディーラインのオマージュを落とし込んでいるのが最高です。
またまた余談ですが、GraupelとEarthists.とは先日のライブでご一緒させていただきました。
ありがたいことにチケットもソールドアウトして最高に楽しい1日でした。
5. Iridescent / Silent Planet
お次はカリフォルニアのプログレッシブメタルコアSilent Planetの4thアルバム。
もはや轟音と表現するのが正しいくらいのヘヴィさとボーカルGarrett Russelの強烈なシャウトで構成されたヴァース、からの壮大なクリーンとリバーブで満たされるコーラス。
電子音を取り入れるバランスも非常に良くて、他のバンドにはあまり無い独自のメタルコアサウンドを確立している印象です。
2020年にシングルで公開した"Trilogy"や"Panopticon"を筆頭にアルバムを通して非常に聴き応えのあるアルバムになっています。
6. Lost in the Waves / LANDMVRKS
6枚目はフランスのポストハードコアバンドLANDMVRKSの3rdアルバム。
個人的に2021年の頭の方はこのアルバムばかり聴いてました。
自分が聴かなくなっただけかもしれませんが、最近はこの手のポストハードコアをやってるバンドって少ない印象。そもそもポストハードコアの定義自体が非常に難しいですが、どちらかといえばメロディックなメタルコアって表現がハマるバンドが多いと思っています。
そんなLANDMVRKSは今作も力強いハードコアサウンドと透き通った透明度100%のクリーンボーカルでアルバムを通して感情の爆発を抑えられない仕上がりになっています。
"Rainfall"の最後の鍋叩いたような音はある意味記憶に残りますw
余談ですが、今年公開されたストリーミングライブの映像が良すぎると話題になってましたね。
個人的に外タレが来日できる環境になったら再来日して欲しいバンドの筆頭がこのLANDMVRKSです。
ライブ観たすぎる...
7. Echo / Of Mice & Men
Of Mice & Menは元Attack Attack!のボーカルAustin Carlileが結成したことで有名なアメリカのメタルコアバンド。本作で7thアルバム。
正直な話、自分はこのバンドの過去の作品はイマイチ刺さらなくて、今年のアルバムを聴くまではメタルやハードコアにハマった2014年から今年に至るまでほとんど聴いてませんでした。
しかし12月に今作がリリースされてからたまたま"Timeless"がプレイリストで流れて、「え!?何このめっちゃ良い曲!誰!?」って見たらOM&Mでした。
そんなわけがと思って調べたら、今年からレーベルが変わってました(Riseが悪いと言ってる訳では無い)
でも明らかに音が良くなったのと、曲も纏まりのある聴きやすい構成になったと思います。聴いて疲れる感じが無くて何回でもリピートしたくなる。
先行公開の"Timeless"や"Bloom"はもちろん、"Obsolete"のような往年のクラシックなメタルコアのエッセンスを感じるトラックもある一方で、"Anchor"や表題曲"Echo"のような重くダークなトラックまで非常に良いバランスで一貫して今の彼らのスタイルを感じることができます。
全体的にクリーンパートも使った聴きやすいトラックで構成されていますが、そんな中に"Mosaic"のようなクリーン無しのブルータルなトラックが放り込まれている点も個人的にGood。
レーベルが変わってこれだけ大きな変化があったので、今後のリリースも要注目です!
8. Manic / Wage War
安定して強い。もはやそれ以外に形容できない。
8枚目はフロリダのメタルコアバンドWage Warの4thアルバム。
モダンメタルコアの代名詞的存在であるWage War。今作もお得意のアグレッシブなサウンドで間違いのない1枚になっています。
個人的に初期と比較するとここ2枚くらいのアルバムは重心低めで聴かせる曲が多い気がしています。Deadweight以前はもっとメタルコア色が強かった。
(The Riverとかあまりにも有名ですが今よりクラシックな雰囲気)
それでも今作の"Teeth"や"Circle The Drain"を筆頭に一緒に歌いたくなるような頭に残るメロディーを持ったトラックがあったり、"High Horse"や"Death Roll"のような破壊的なトラックがあったり、アルバムを通して聴き応えの塊。
メタルコアを語るなら今後の活動もマストチェックです!
9. The Fire Itself / Phinehas
今年はやはりこれを最後に持って来ざるを得ない。
カリフォルニアのメタルコアバンドPhinehasより4年ぶりにリリースされた5thアルバム。
これを待っていた!!!
一昨年AILDが復活した時も同じこと感じてましたが、今のメタルコアバンドって全然メタルコアじゃないんですよね。メタルコア舐めてんのかって(何様)
とまぁ冗談は置いといて、本当に今作は最高の作品です。トゥルーメタルコアの歴史に名を刻むレベルのベストアルバム。
あまりにもクサ過ぎるギターのユニゾン、体の内側から走りたい衝動に駆られる疾走パート、デカすぎるブレイクダウン、自然と拳が上がるシンガロング、全てが心地の良いバランスで散りばめられていて聴くだけで心は18歳(語彙力の消失)
2021年にこんなもん出すな!とキレたくなるファンの気持ちもわかりますね。
あまりレビューで他のバンドの名前出すのはどうかなってところはありますが、それこそAs I Lay DyingやAugust Burns Redあたりを彷彿させるフレーズが畳み掛けるように襲いかかってくる感覚。たまにチラつくParkway Drive。
似てるとかじゃなくて、確実にPhinehasのサウンドでこれらのレジェンドたちを匂わせてるのが凄い。いや、Phinehasもキャリア長いし充分レジェンドなんだけど。
あと個人的に"Holy Coward"からの"Dream Thief"の欲張りセットみたいな流れがめちゃくちゃ好きで、この2曲セットで無限にリピートしてました。
あと"In the Night"も個人的に刺さりまくった。ギターソロからの左右のギターユニゾンだけになるビルドアップのところかっこよすぎる。
これ以上浅いレビューしてたらメタルコアファンに殴られそうなのでこの辺にしときますが、メタルコアというよりもメタルが好きな人にぜひ聴いて欲しい作品です!
まとめ
ということで今年最後の更新、今年の9枚の紹介でした。
並べるとこんな感じ↓
あっさりと終わらせるつもりがあれもこれもと書いてたらめちゃくちゃ長くなってしまった。途中飲酒しながら書いてた部分もあるから感想が幼児退行してる箇所も。
書いてて思ったけどブログとかで音楽のレビューしてたり音楽誌にレビューを寄稿してる人、マジで凄いなって。書くことはあっても表現する語彙力が足りなくなってくるんですよね。
そんなこんなで、2021年も本当にありがとうございました。
(note滞ってすみませんでした)
2022年はもっと発信に重点を置く!
それでは、よいお年を〜
ここまで閲覧してくださった方へ
読んでいただきありがとうございます!
これからも更新していこうと思いますので、
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よろしくお願いします!