ビックマック指数
皆さんこんにちは
若者に色々役に立つかもしれない情報をたまに呟いているおじさんです。
円安が止まりませんね。
YCCコントロールを緩和すると言っても結果的に金利がそれほど上がらないと分かると、やはりお金は海外に流れてしまい、結果的に日本円の価値は目減りしてしまうのはしょうがないですね・・・
でもここで金利を上げると、バブル崩壊の時と同じことが起きてしまう可能性があるので、上げるにしてもゆっくりと行うしかないですよね・・・
タイトルのビックマック指数
たまに耳にするこの数字の使い方というか意味を調べてみました。
言葉にすると、米国のビックマックの金額を基準として、世界各国のビックマックの価格は為替レートを加味してどのように差があるかを調べたものです。いまいちピンときませんね。
左側でJapanを選択し、右上でJapanese yenを選択するとこのグラフが出ます。先ほど米国のビックマックを基準としたと説明しましたが、日本人の場合、円ベースにすると分かりやすいと思いますので、このグラフの方が見やすいと思います。
右上のグラフにおいて、日本は基準の0の位置にプロットされていますので、左側の赤い国に行けば日本人はビックマックを買っても安いと感じるでしょう。右側の青い国に行ってビックマックを買った場合、高いと感じることになります。特に76.2%という数字が出ていますが、これは日本人が高いと感じる割合を数値化したものと同じだと言えると思います。
日本で1000円がアメリカに行くと1762円になっているイメージです。これは高いですよね~。
日本のビックマックが390円だとすると、アメリカで同じものを買うのに、76.2%(約687円)も円を支払わなければなりません。
日本の下に表示される国ですが、ここに行けば物価を安く感じることになりますので、海外旅行ならこの国に行くのが良いのかもしれません。
個人的にビックマックが安い方がありがたいですが、600円のビックマックというのは割と妥当な金額な気もしています。多分現地では5-6ドルだった気がするので、1ドル100円の感覚で行くと、まあそんなものかな?と感じます。(もちろん円ベースで暮らしている僕は5ドルは900円くらいになるので高いですけど)ここのギャップというか違和感はどこから来るのか。
この違和感の正体は、2つあって1つはデフレによる商品の値段が安いこと
もう1つは円安によって比較対象のアメリカビックマックと差が余計に開いてしまうこと。
商品の値段が安いと原価を安くする、そこで働く人の賃金を安くする形になりますが、これは、材料を仕入れる先の売り上げが下がり、仕入れ先で働く人の給料も安くなってしまいます。更にその先にいる1次産業をしている人にもしわ寄せが行きます。日本は恵まれた国なので国内生産ができなければ輸入すればよいという選択肢があったため、長年デフレ(物の値段が下がっていく)構造が続いていましたが、現在は円安ど真ん中、つまり海外から仕入れていたらどんどん製造原価が高くなってしまう。このまま円安が継続すると、製造に関してはいずれ内製化しなければいけなくなるので、これからは1次産業が儲かる時代が来るかもしれませんね。だって、ビックマックを作ろうとしてもバンズの元になる小麦が無ければ作れませんし、パティの元になる肉がなければ作れません。トマトやレタスも同じです。ただ、日本の場合は農協という悪しき存在がいるため、価格コントロールが適切にいかない可能性があります。農業が未発達の環境では農協という仕組みはとても効率的で、農家の収益を安定化させるのに貢献してきましたが、現在は農協という団体を維持しなければならないので、本来農家のために存在した組織は、自分たちを養うための組織に変わってしまいました。農協経由で流通する場合、価格は全て農協がコントロールして買い上げます。だから農協の卸先がいくらで仕入れたいと言えばそれに合わせて価格を下げてしまいます。農協が農家の味方になってくれると良いんですけどね。
このような構造的な問題もありますが、日本政府(というより、財務省)は、国民に過度な税負担を行っています。社会保険料という名の税金、消費税、日本には〇〇税があまりに多すぎます。これでは給料が多少上がっても、税金で出て行ってしまうために、本来の給与上昇分の恩恵を受けられません。だから、ついついお金を節約するために安いものを買う。そしてデフレが続いてしまう。この流れを止めないと日本はそう遠くない未来に今とは全く違う国に変わってしまうかもしれませんね。財務官僚って頭いいはずなんですが、何故頭が悪いことしかしないんでしょうね。税収増えても自分の年収増えないのに・・・。円安はしばらく止められないのだから、せめて税金だけでもなんとかなるともう少し日本は良くなるかもしれませんね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?