暇なおじさんは、他人のふんどしで相撲を取ってみる「アクティブファンドの可能性」【加筆修正】
皆さんこんにちは
若者に色々役に立つかもしれない情報をたまに呟いているおじさんです。
最近よく見ているPivotのMONEY SKILL SETですが、日本株のアクティブファンドを特集していました。
僕の中では、アクティブファンドは良い印象が全くなく、保有対象として見ていなかったのですが、割と目から鱗でした。
直近で僕が買っていたアクティブファンドですが、ポンコツファンド筆頭が、SBIラップの匠でした。対象は海外の証券で投資先は割と分散されていて現在も続けている同じラップのAIと同額を投資してみたのですが、一瞬だけ微かにプラスになったのを最後にずっと低空飛行を続けていたので、数か月で損切りしました。
動画内で篠田さんか言っていたのは「米国のアクティブファンドで指数を上回っているものは1つしかなかった」・・・
余りに衝撃的な話です。世界で最もハイレベルなファンドマネージャーがいるアメリカで、指数に勝てているアクティブファンドは1つ・・・
ただ、説明を聞いていると理由がわかってきました。
米国の指数はアクティブファンド並みに価格の上下が発生し、米国の経済成長の影響をもろに受けた結果、アクティブファンドでは追い付かないほど高利回りの指数が出来上がっているのが現在の米国市場だそうです。
それを上回ろうとするとどうしてもリスクを取らなければいけないのですが、そうすると当たれば指数を上回れますが、外すと変動値が大きいために損失も巨大になってしまう。損失が耐えられなくなってしまうとそのファンドは終了です。結局指数を超えられる優秀なファンドマネージャーは少なく、そして指数を超えるリスクをとってまでハイリターンを求めなくても指数で十分というのが現在の米国市場です。
動画内で、篠田さんが力説していたのは、「日本株のアクティブファンドは指数に勝てるものが多いんです」これは衝撃でした。数字に強い日本のファンドマネージャーは優秀な方が多いと思うのですが、米国を対象としたアクティブファンドのイメージ(運用結果)が悪すぎてアクティブファンドが全てダメだと誤解していました。
10年間、指数に勝ち続けているファンドだそうです。
元々のリストから利回りの低い銘柄を除いて再リストしてみました。
SBIで購入できるものをリストアップしました。
実際にSBIの投信パワーサーチを使って調べたのですがどれも指数を上回っている凄いアクティブファンドばかりです。
ここで、信託報酬が気になると思いますが、これは予想通り高く、1%台が殆どです。それに信託財産留保額という物が売却時に差し引かれる商品もあるため注意が必要ですが、それを上回る利回りを実現しているのも事実です。
例えば・・・
常にカテゴリ平均(指数)を上回っています。
この辺の利回りだと、みんな大好きオルカンとかとそん色ないレベルの運用益ですね。
動画内で篠田さんが言っていたコメントで若干矛盾している物があったのですが、投資信託や株に投資する場合に必ず心に刻んでおく必要がある言葉だと思ったので残します。(あ、僕が覚えている言葉のニュアンスなので全く同じ言葉ではありません)
「インデックス(指数)は昨日までの成功者の集合体」
アクティブは未来の成功者への投資という見方もできるそうですけど、でもアクティブファンドを選ぶ際に昨日までの利回りを見ちゃいますよね。だから名言なんですけど、アクティブファンドにもインデックスファンドにも言えちゃうことなのでなんだかなーと思うのですが、でも買う時は昨日までの成功者への投資であることは心のどこかに置いておいた方がいいかもしれませんね。
うーん、ここにきてまさかアクティブファンドが選択肢に出てくるとは思いませんでした。
個人的には高配当銘柄を中心に組んだファンドをもう少し勉強して、良さそうなら成長投資枠で買ってみるのも良いかなーと思っています。
構成銘柄が僕のポートフォリオと似ているならより機動的に動かしてくれるアクティブファンドの方が利回りは高いかもしれませんね。
【追記】
SBI岡三-日本好配当リバランスオープン
三井住友DS-三井住友DS日本バリュー株ファンド
One-構造改革ジャパン(これは上記のリストにはありませんでした)
に関して深く掘り下げている動画を見つけました。
日本好配当リバランスオープン
1%弱の手数料を払うことでやってもらえることは
・毎月のリバランス(高配当銘柄を並べてTop70から漏れた銘柄入れ替え)
・悪い決算などが出た場合の損切りと入れ替え
実際に70銘柄は公開されているため、自分でS株や株ミニを使えばできるかもしれませんが、これを毎月リバランスするのと毎日急な下落に対しての対策を取るところを自分でやるのはなかなか大変かもしれませんね。
やり方としてはダウの犬に似ているポートフォリオの作り方ですね。
株価と配当利回りの関係は、株価が高ければ利回りは低下するので、いずれそういう株は値上がりしていくのでそこの値上げ分を取るのが目的のファンドのようですね。毎月のリバランスなのでダウの犬に比べて配当を貰うかどうかはあまり考えていないかもしれませんね。
三井住友DS日本バリュー株ファンド
主にROEを中心に割安株を選んでいるようですね。ROE(Return On Equity)は自己資本比率を指していて、「企業がどれぐらい効率良くお金を稼いでいるか」を表しています。しかしROEで見ると企業の負債を直接見ることができないので、その分をAI分析やROEの上昇ポテンシャルなどの数値を使って補強しているのかもしれませんね。
AI分析では決算単信の文章だけをインプットデータとして教師あり学習をさせて、教師データとしては過去の業績が向上したタイミングで見られた単信の文章をベースに変化を見つけ出すというやり方のようです。ここに業績データは含まれていないので純粋に決算単信の説明文章をAI解析するという面白い手法ですね。結局動画内では自己資本比率に関しては触れられていなかったので、借金が多すぎる場合はどうするのかが良く分からなかったですね。
構造改革ジャパン
事業構造改革と資本効率改善に着目して選んでいるファンドみたいです。
中核事業が明確であること不採算事業を抜本改革しているかをエンゲージメント(企業との直接対話)によって調べて銘柄を選んでいる。これは対話に参加した人の質によってだいぶバラツキが出そうな予感がしました。(要は人と会社の目利きができる人がファンドマネージャーかどうかですね)エンゲージメントは、口頭ベースでのアドバイスに留まるので、正直海外のエンゲージメントのレベルではないと思う。つまり僕の中では俗人的な要素(ファンドマネージャーが優秀かどうか)が多いファンドのイメージですね。でも、組み入れ銘柄にセーレンが入っているのは目利きができる気がするんですよね。僕は高配当銘柄中心ですが、セーレンの生み出す機能性衣類は本当に優れていると思うのでこれを見つけ出しているのは評価できますね。
リバランスは四半期に一回行われているようなので、ポートフォリオの鮮度はそこそこのレベルで維持されそうですね。