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下手なナンピン(難平)は素寒貧(すかんぴん)【追記と修正】

皆さんこんにちは
若者に色々役に立つかもしれない情報をたまに呟いているおじさんです。

なんぴん(難平)ってこう書くんですよ。
すかんぴん(素寒貧)ってこう書くんですね。

先週、投資家の「テスタ」さんが「ナンピン」についてXに投稿されていました。

このポストからすると、上がるつもりで買った株が下がった時にするナンピンはテスタさん的には良しとしない
目的の株を安く買おうと考え、値下がりを想定して複数回に分けて買い増す(ナンピン)することは良しとする

これは、実はかなり高等テクニックだと思います。株価の下げを予測するのは、例えばボリンジャーバンドなどを使えばある程度の確率で値下げ額を予測できるのですが、これを実行するのは株の空売り(信用取引)ができる人でないと恐らく難しいのではと思います。
最初のポスト以降に、より分かりやすくポストされています。

テスタさんにとってのナンピンは、「予定にない」買いであって、「予定された」買いはナンピンではないということです。これは、株の初心者にはちょっと分かりにくいかもしれませんが、きちんと値下がり時に想定した値下がり値で株を購入できるスキルを持ったテスタさんにとっては、株価が下がって買い増すことは「予定されていた」ことであるので普通にやっているし、それをナンピン(悪)とはとらえていないが、急に値段が下がって慌てて追加購入して買値を安くすることは「予定していない」買いであるので良くない。テスタさん的にはナンピンは悪い投資手法と位置付けているようです。
「下手なナンピンはすかんぴん」という投資格言があります。
この格言の通りなので、実際にナンピンは悪手であると言えますが、初心者はついやってしまいます。

そもそも、ナンピンですが、1株100円の株があった場合に購入して、その株が90円になったらもう1株購入すると平均取得単価は、100円→95円になります。つまりトータルで見ると、
100円が1株=資産額は100円、利益は0、取得額は100円
100円で1株、90円で1株=資産額は190円、利益はマイナス10円、取得単価は95円(190÷2)
こういうことになります。株は取得単価を安く買って高く売るのが基準ですのでこのように値下がりした時に追加で買うと取得単価を安くすることができます。

でも、実は良く考えると最初に買う時に、この90円に下がることを予測して90円になるまで買うのを我慢して買うのが上手な買い方です。90円の時に買えばその後値上がりして110円になった時に20円利益が出ます。
① 100円で買った人が110円になると10円の利益
② 100円で買った人が90円でナンピン買い、それが110円になると15円の利益
③ 90円で買った人が110円になると20円の利益
③の場合が、最も投資額少なく大きな利益を得ていることが分かります。基本的にデイトレするような人でなければ中長期で株を保有すると思うのですが、買った時より値上がりするのを期待して株を購入します。しかし初心者(僕も含めて我慢ができない人は)つい値下がりを待てずに買ってしまいます。テスタさんはきっとこんな感じで無計画に買うのは良くないよと言ってくれているのだと思います。

では、我慢できない人はどうすればいいでしょうか。僕はいくつかの方法を実践しています。

その1
欲しい株(四季報をちゃんと見て選んだ株)が見つかったら、その株がすぐに上がりそうだと判断した場合、その日に買う
もし、将来的に上がりそうな株の場合は、前日比マイナス5%(これはその方の投資スタイルとタイミングによるので3%でも良いと思います)になったら教えてくれるアラートを設定してその日は買わないで、アラートが来たら買います。
アラートが来なくて値上がりしてしまったらあきらめる。(株は他にもいっぱいあります。全部の株を買わなくてもいいんです。)買えませんでしたけど、ちゃんと目利きの力は養われています。自分の目利きにある程度自身が付いてきたら、次は、目利きを信じて見つけたらすぐに買うか前日比2%くらいで買ってしまってもいいかもしれません。(その場合、もし下がったらちゃんと損切りしましょう)

その2
買った株が、値下がりした場合(僕の場合はマイナス2%を超える値下がりがあった場合)で、更に含み益がマイナスに転じた場合に1回だけ保有株と同数もしくは半数ほどナンピンします。
具体的には、1株100円で100株買った株が120円まで上がっている時に、2%(2.4円)を超える下落があった場合、117.6円なのでまだプラスなので、ナンピンはしません。
この株が徐々に値下がりして100円まで戻った後、翌日97円に値下がりしました。3円なので3%の値下がりです。この場合は1回だけ97円で100株買います。
しかし、そのまま下がり続け資産総額がマイナス5%になったところで僕はk今回は縁が無かったとその株をあきらめて損切りしています。

その3
僕の中での良いナンピンですが、株価という物は直線的に右肩上がりするものではありませんので上がったり下がったりを繰り返しながら徐々に右肩上がりになります。このような上昇株においては、購入から割と早いタイミングで含み益を抱えることができると思います。その場合、何か市場のショックなどで株価が下がることがあります。もしくはその会社自体にマイナスなニュースが流れて株価が下がることがあります。もしその会社に関係ないニュースによって(市場全体が下がったからつられて)下がったのであれば、絶好の買い増しのタイミングです。僕はこういう時に買い増しています。
逆にその会社に痛手を与えるようなニュースが来た場合、決算に直接影響を与えそうなニュースであれば買うのを控えると思いますし、ニュースの内容によってはその時点でいったん売却してしまうこともあるかもしれません。
最近のSBI証券の事件ではいったん株を手放しました。ビックモーターに関しても同じ理由で手放しました。逆にSOMPOはビックの件があったので、良い銘柄ですが倫理的に買いにくくなってしまって買っていません。。。

その2のやり方が条件によって分かれるので難しいかもしれませんが、含み益があるなら、耐える。マイナスになったら1回ナンピンして、それでも下がって損切りライン(僕の場合は含み損マイナス5%)になったら売却していったん手放します。

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