PER(株価収益率)から見るバブル
皆さんこんにちは
若者に色々役に立つかもしれない情報をたまに呟いているおじさんです。
最近、僕が気になっているPER(Price Earnings Ratio:株価収益率)についてnoteを書いてみようと思います。
株式投資を始めると、色々な分析を行うための指数があります。
PER、PBR、EPS、ROE、ROA・・・
うわぁーーーーーーー
って感じです。でも僕はこの中で株を選ぶ時に気にする指数は
こんな感じの指数を見ています。もちろんこれ以外に、今社会から必要と荒れている会社ないのかという要素が大事なのですが、そんな中でも色んな投資家がほぼ100%の確率で見ているのがPERです。
PERは2つの計算方法で求めることができます。
どちらもピンと来ないので、まあPERが上がるのは、分子が増える場合か分母が小さくなる場合と覚えておくくらいで良いと思います。特に分子が増える場合は、単純に株価が上昇する場合や、発行株数が一定なら株価が上昇したら時価総額も伸びるのでイメージしやすいですよね。で、株価が上がるのはみんなが欲しがっているからです。よくPERが高いと割高、低いと割安という話をしますが、これはこの分子が上がってPERが上昇するので、みんなが欲しがると割高というのはイメージしやすいと思います。
通常、PERの上昇は短期的に上昇して、その後分母の1株当たりの利益が増えたり、会社の純利益が上昇することで上昇が抑えられます。つまり、株価だけがどんどん上がるけど、実際に会社の利益が上がっていない状態はかなり異常で、これが俗にいう「バブル」という状態です。株の世界ではバブルは常に発生し、その都度弾け、適正な値になるまで株価が下落してそれに伴ってPERも低下します。
また、PERは何年保有したらその株の元本が回収できるかを表している数字であるとも言えます。
1000円の株が毎年1株あたり100円の利益を上げてくれる場合PERは10倍になります。10年保有すると100円x10年で1000円=投資元本が得られる株だと考えられます。
PER20倍だと20年保有すると投資元本が回収できる(はず)ということになります。
今日(2024年2月26日)、ふと値上がりランキングを見ていたら「さくらインターネット3778」がランクインしていた。昔から国策に売り無しとは良く言ったもので、国が政策として進める事業に関わる企業の株は伸びるので積極的に買って保有し続けるのが良いとされています。
国産クラウド事業者として頑張っているさくらインターネットは昨年から株価が6倍になっています。当然ですがこのような短期の株の伸びを行うとPERはとんでもない数字になっていて、現在246.83倍になっています。
今後決算を通して利益が増えていくことでこのPERは減っていくと思いますが、決算の数字があまりに悪い場合、株価が急落します。この急落をバブルが弾けるという表現を使っています。日本の株式市場全体がバブルを起こしたのが35年前(1989年)です。その時の日経平均のPERは70倍だったそうです。さくらのバブルはどのように是正されていくのでしょうね。1株当たりの利益が今の10倍まで跳ね上がればPER24.6倍になります。発行株数が変わらないのであれば、単純に利益が10倍になれば良い話ですね。
最近何かと話題のエヌビディア($NVDA)ですが、PER64倍なんですね。これはかなり高いのですが、僕は正直こんな程度なんだと逆の驚きでした。さくらが246倍なのにエヌビディアが64倍なのはどこに違いがあるのか。恐らくエヌビディアは市場予想の上をいく決算をたたき出し続けていて、株価の伸びよりも利益の伸びが高いことでPERの伸びを抑制しているのではないかと思う。第4四半期の純利益は122億8500万ドルで前年の同じ期と比較して769%増えている。つまり8倍になったということ。会社の利益が8割伸びるだけで日本ならストップ高になりそうだけど、利益が8倍になってしまったらそれどころではない。さくらもこれからきちんと利益が出続けないと、バブルが弾けてしまうかもしれませんね。
そうそう、最近バブル期の最高値を更新した日経平均ですけど、PERで考えると、現在16倍くらい。バブル期は実態に伴っておらず、純粋な利益が上がっていないのに、単に株だけが上がっていく異常な事態だったのはよくわかりますね。もし今バブル期と同じように実態を伴わず株価だけが上昇している状態であれば、日経平均は今の4.7倍くらいになっていないといけません。
39,000円x4.7倍=183,300円
株価がどんどん伸びて、日経平均が18万になったらバブルの頃と同じってことですね。
バブルってどこにでも存在するので過度な心配は不要ですが、逆にどこにでも存在するので必ず弾けます。まとまって弾けると大変ですが、そのためにも分散して投資しておけば安心ですよね。
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