【 多かったのは、PTとのリハビリ時間 】

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リハビリとして、一番時間を要したのは、PTとの時間。

初日は、OTと同じで、現状確認。
PTの両手を握る。握力差があるから、測定することになる。
握力計を持つなんて、学生以来。

私「学生ん頃から、2桁なったことないねん。2桁あったらいいな、大人になったから。」

結果、左7㎏、右10㎏。

PT「ギリギリ、2桁になったね。良かったね。」

得意気になるが
わたしの年齢平均値は、約29㎏。
出た結果は、7歳レベル

うん、オペ後やし。ICU、初めての午前中やし。手背に、点滴入ってるし。

平常時じゃないし。平常時は、測る機会がなかっただけ。まともな時に測ったら、絶対、平均値以上あるはずありたい

私「OTに、歩行が、ペンギンみたいになってるって言われたよ。」

PT「なってるね〜。」

私「両脚のテープが、突っ張ってんのと、痛いのとで、膝曲げられんし、上げられん。痛いのできるだけ回避したら、ちょこちょこしか歩かれん。」

点滴と共に、PTに支えられて、ICUを歩いた時は、自分で歩いてんじゃ無くて、引っ張られるかのような(実際は、引っ張られてはいない。)自分の意志じゃない勢いで、進んだ感じで、目が回る。

一般病室に出たら、ベッド上でのマッサージと、歩行。

病棟フロアが、回遊式廊下なので、そこを最初は、一周。
そして、数日後に、
階段昇降、まずは、3段だけ。
「階段、無理!」
って叫んだ。

点滴外れてからは、二周。
左の方の壁へ向かっていくので、右を意識した。

ゴルフボールで、足の裏をコロコロするようにって、渡されて、眠れない夜に、コロコロしたりする。

階段昇降ができるようになってから、
リハビリ室へ。

畳の上に座る。そこから立ち上がる。

脚に痛みがあったりすると、悩むんだね。
どうやったら良かったかなぁって。

でも、思い浮かばないから、
結局、えい!っと、手から行った。
膝の存在を途中で思い出した。

とりあえず、どっか、身体を動かしたら、付いて来た。というような状態。

それから、あー。そっかって、頭の中で、動きが追いつく。

立ち上がり、どうしたもんかな?
考えても、やっぱり、想像できないんで、
身体をゆらゆらさせて、勢いで、コロンと両手をついて、四つん這いになって、よっこいせっと、立ち上がった。

私「なんてこった!まあ、なんとか出来た。」

PT「まだ痛いからね、そんな感じからでいいよ。そういやぁ〜初めて会った時。膝の曲げ方、忘れた。足首の動かし方、忘れたって言うてたね。」

私「うん。アホになった。どうしたら良いかわからんかった。」

PT「人差し指も、アホになった。曲げ方忘れたって。」

私「ずっと、サーチ挟まれてたからね。痛くなって、途中で、勝手に外して、違う指にしたけどね。もう遅かった。人差し指も、アホなった。指も、ゆっくり思い出したから、畳も大丈夫になるよ。」

次は、浴槽をまたぐ。

びっくりした、予想以上に、またげなかった。立位のままでは、またげなかった。

私「座らなあかんわ。立ったままじゃあかん。」

と浴槽のフチに座って、片足ずつ。
残り足が、引っかかる。

私「やり直し。まさかやわ。できると思ってたのに。」ぶつぶつ言いながら、再度、実施。

PTは、ひっくり返らないように、見守り。

自分の理想と現実の身体のギャップ。

運動会で、張り切って走って、転ぶパパさんのようだ。

私「腹筋、背筋も落ちた。」

PTOTも、面倒くさいわたしを、よく相手してくれたものだ。

OTが来てくれた時、頭が痛すぎて、

「もう、どうでもええねん。なんだって、ええねん。なんもしたくないねん。」

と言い。

PTが来た時も、スヌーピーで両眼を隠して、ふて寝してても、声かけてくれて、
片眼で、チラ見確認。

私「痛くないことやったらいいよ。」

PT「まあ〜痛いよね〜。患者さん痛いって泣いてても、するよ。僕がスパルタになった時は、もう、あとひと息ってところやからね、覚えといてね。」

私「そんなんしたら、その瞬間だけ、恨むで。」

PT「いいよ〜笑」

私「でもね、前のベッドの人ね、厳しかったけど、歩けるようになって良かったって言うてたよ、杖なしで歩いてた。最初、足動かなくて、お尻で歩いてたって言うてたよ。良かったね。」

PT「あの人、歩けるようになってたね〜。今日は、優しめでやっとこか?」

私「それでお願いします〜。、あー!痛いって!うー。」

PTの後は、疲れるけど、身体は、確実に軽くなっているのが、わかる。

次に、バイク(自転車)の予定でしたが、退院となりました。

PTの人と話す時間があったから、気持ちも紛れた。

ナースとドクターは、とても忙しい。
必要最低限、業務連絡のやり取りのみって感じの会話

ICUで、ジャッジアップできるようになって、天井以外の景色が見えて

脳の痛みで、稲妻が視えて

メンタルが疲れきっていたし、こんなご時世なので、面会者も居ない。

雑談に飢えていた。

「心が、まだ、ICUにいるみたい。身体に心が追いついてないよ。だから、身体だけ、リハビリしてんの、変な感じだよ。」

って、PTに言えたことは、とても大きかった。

PTとのリハビリの時間じゃない時も、共同トイレへ行ったついでに、調子と気分が、良い時は、回遊式廊下を一周歩くようになったりもした。

膝のことを思い出すのに、時間がかかったけど、とりあえず、移動出来ていることを、自分の中で、良しとした。

あとは、日にち薬だと思って
焦らないようにした

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