【 足るを知る 】
10代の学生の頃からの持病があり、
マラソンやら水泳やらその他色々と、
ドクターストップがあったり。
家庭環境のストレス過多で、
いつも気分は鬱々して、
死にたいと思って過ごした世間で言う青春時代。
そのままのメンタルと身体的症状を抱えて、氷河期というワードが出たての就職活動。
ロスジェネと言われる分類されて。
なんとか就職して、必死に働いて、
ボーナス・退職金というものとご縁のない職歴と年齢を重ねて、
ぶっ倒れることが多くなり、謎の激しい痛み抱えるようになった我が肉体を引きずって、
指定難病なんて、ついている病名と、数年前にようやくわかって、ホッとした。
病名がない不安は、きつかった。
ホッとはするんだけど、年齢からくる老化の普通の衰えと病状からくる衰えが、重なると、
やはり、ハードで。
肉体が思うようにならないと、仕事もままならない。
医療費はかかるが、収入は減る。
そんな状況で、藁をもすがる思いで、
心理技術で病気を治すやら…
に手を出した。
今となって、冷静に、じっくりと判断すると、
それで、上手くいった事例が、たまたまのレアケースであるのに、そのレアケースを、
さも、皆がそうなったかのように、発信する。
それを間に受けてしまうもので。
そういうメンタルと身体的苦痛がある状況だったから、
藁をもすがる状況という時期の、ひとりきりの自己判断は危険だなと、今になって思うが…。
そういうときほど、己だけの判断に従ってしまう。
統計学的な数値すら出してないのに…。
それを出したら、うまくいってない人のデータの方が多数だろうというのも、今となってはわかる。
これだけの人が、セッション受けましたやら、受講しましたやらというようなものには数字で表現する。
何百人、何千人が!って。
そんだけの人数が集まってきているんならば、データ取れるだろうよ。
実績何十年ありってさ。
だったら、追跡調査しろよ。
治癒したとか寛解したとかあるだろうよ。
その後の再発度合いとかデータ取れよ。
レアケースの成功例、それも一瞬、ひとときだけの改善かもしれないものを、
このセッションを実施すれば!って。
大絶賛するかのような謳い文句に、
夜の電燈に集まる虫かのように、
ふらふらと寄って行ったよ。
自己責任だけどね。
そして、当初はやっぱ、いい感じだと思うのよ。
だから、他人様に、勧めてしまうのよね。
ほんま、ごめんなさい。
そして、わたしが知ったのも、わたしが信頼して仲良くさせていただいている自分よりも年上の方からだった。
(ある意味で、カルト宗教のような入口でもあるなぁ。ネットワークビジネスの入口でもあるなぁ。)
まあ〜、それが手法。
リピーターにさせるのよ。
普通に商売なんだよ。
そこらのコンビニやスーパーに売っているお菓子みたいに、ハマる人にはハマって、リピ買い、大人買いするような商法とそうそう変化ない。
扱う商品というと、言い方にかなりの問題あるかもだけど、
他人様の心を、苦しみにアプローチするような商材になるならば、
もっと慎重になって、商売して欲しいと痛感した。
心理を狙ってきている時点で、お菓子のリピ買い狙い商法とは、質が違うのだろうけど。
お金を集めようと思うのは、心理的に社会の中に生きているとあるのは、普通だと思うけど、集め方の方法が、えげつない人らもいる。
不安商法というのか…。
そして、脳オペすることにより、
さまざまな医療職と出会ったことで、
より強く、
なんだかなぁ〜と思ってしまった。
支払われているお給料と見合わないぐらい大変なプレッシャーの中で、日々、患者のサポートに向き合ってくれたからこそ、
わたしのオペは成功して、無事に後遺症も無く、退院して、今を生きていることができる。
とてもありがたいと思っています。
わたしに関わってくれた医療職全員のお給料を合わせた以上の稼ぎを得ている人たちが、売り出している、根拠の浅い・データの薄いようなもののはずなのに、完璧なものとしてのイメージ戦略商品(コンテンツ)が、多い世の中…。
そして、それに乗ったわたし自身。
そこそこの大金払いまして、
良いお勉強になりました。
と言えば、ありきたりだけど。
わたし自身もそうだけど、
なんだかなぁ〜ってな不安商法的なもので、ベラボーに稼いでいる(当人たちは、不安商法をしているとは思っていないだろうと思いたい…)人たち自身も、
『足るを知る』
ってのが、大切なんだなあー。
もっともっと…
さらに…
今以上…
こんな想いは、際限なく広がります。
欲があるから、働けるし、遊びだって、趣味だってできる。
ただ、『過ぎる』ってのは…
強欲…
ものすごく、強欲過ぎるだろうよって、執着以上の強い気持ちがあり過ぎる人が、動いてしまうと、
波紋が大きく、積極的にだろうと消極的だろうと巻き込まれた人は、転覆しやすいなぁ。
腹八分目って、食欲だけの欲へのアプローチだけじゃなく、あらゆるジャンルでも、大切だなぁ〜。
今、現実点のわたしは、こんなふうに思うようになりました。
それが吉なのか凶なのかは、判断できませんし、二択だけで、人生に、白黒つけようとするのは、答えありきで、楽だけど…。
答えが、白か黒か(善か悪か)の二択だけの人生は、全然、色が足りない。
人生に彩りが欲しいわたしとしては、つまんない。
そう思う性質が、元からあったから、覚めることができたのかしら…。
わたしの人生は、グラデーションだわ。
今んとこね。
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