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【MakerFaire2022 現地レポート #1】 テレビデバイスをハック!?出展編
こんにちは!日テレR&Dラボです!
今回は9/3,4に東京ビッグサイトにて行われたMaker Faire Tokyo 2022の現地レポートをお届けします!
■Maker Faireについて
Maker Faire(メイカーフェア)は、地上最大のDIYの展示発表会。家族で楽しめる、発明と創造が一杯で機知に富む人々が集うメイカームーブメントのお祭りです。
会場はまさにお祭りというように、学生から大人まで、 個人制作から会社の技術総集結のようなものまで、幅広い世代の人達が作品を持ち寄り、大盛り上がりのイベントとなっていました!
今回我々R&Dラボも、プロトタイプながら出展しましたので、本記事ではまずは第一弾、出展編をお届けします!
■Future Craftsの作品
今回は日テレR&Dラボは共同研究を行なっている慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科のFuture Craftsプロジェクトチームのブース内で、プロトタイプの展示をさせていただきました。
Future Crafts さんとの取り組みは下記から。
五感で感じる未来のメディアを目指し共同研究を行っています。
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ブースの中には山岡先生や学生たちのアイデア溢れる作品たち。
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磁力に反応するピクセルが制御されて水の中で情報を映し出します。
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こちらは一際目を引くBalloon Display。膨らむ素材を制御してピクセルの大きさ、質感を変えています。破裂しそうで怖いですが、つい触りたくなってしまう・・・。
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その他にも生き物のように動き出す切り絵や、高速回転させた糸で空中に立体を表現するメディア装置など、紹介しきれないほどの様々な展示がありました。
マテリアルそのものの良さを活かした、つい触りたくなるようなプロダクトがどれも素敵です!
■R&Dラボの作品
我々日テレチームはといいますと…
どん!
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アカデミックな流れから急激にギャグ漫画テイストに()
今回は2週間前から急遽ブートキャンプ的にプロトタイプしたもので、荒削りな部分も多いですが、「掛けるテレビ」と「動くテレビ」の2作品を展示しました。
①掛けるテレビ
その名の通りメガネのように掛けるテレビです。
昨今、着用者に映像を見せるためのスマートグラスは数多く開発されていますが、このデバイスでは逆に相手に映像を見せます。
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視点(カメラの位置)に連動させることで、誰もが一度は憧れる(?)飛び出す目も!
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くだらないですが、、やっていることは映画制作などで使用される手法”インカメラVFX”と同じはず!
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(インカメラVFXの詳細についてはこちらを参照ください。こんなものと一緒にしてごめんなさい)
②動くテレビ
こちらは押入れに追いやられた昔懐かしのブラウン管テレビが、最新のロボット掃除機に飛び乗り、人々の興味を引くために奔走するという作品です。
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おそらくブラウン管テレビを見たとこともない世代から、懐かしんでくれるお父さん世代まで、多くの人に足を止めてもらえてご満悦のブラウンくぁん。
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途中映像乱れた際に、初老の男性から教えてもらった「ブラウン管は叩けばなおる」を実践。
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子供たちの思い出に残ったようで、感無量です。
■さいごに
今回、2作品ともに「テレビデバイスをハックする」という視点で制作に臨みました。
普段は中に映す映像を365日作っていますが、映像を出力するデバイス側を工夫するという視点に変わることで多くの気づきがありました。
また日テレR&Dラボでは初めてのMaker Faireへの出展でしたが、何よりも会場の熱量や空気感に大変刺激を受けました!
来年もまたここに作品を出せるように、これからも色々プロトタイプしていていきたいと思います!
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次回は会場出展作品、紹介編をお届けします!