駆け込みで参加してきました! 写真で綴る「ドバイ万博2020」レポート
こんにちは!日テレR&Dラボです!
初のアラブ諸国での開催となった「ドバイ万博2020」
「Connecting minds, Creating future(こころを繋ぎ、未来を創る)」をテーマに、史上最大規模の万博として開催されました!
2022年3月31日に大盛況のうちに閉幕しましたが、私たちR&Dラボも最後の3日間に、2025年に開催される大阪・関西万博に向けてのヒントを探りに、駆け込みでリサーチと取材に行ってきました!!
壮大なスケールのドバイ万博の会場とは!?
438ヘクタールの広大な会場は、なんとモナコ公国の2倍の面積!サッカーフィールド600個分に相当するという壮大なスケールです。
190か国以上のパビリオン、連日80を超えるライブイベントが行われるなど、まさに「体験」に満ち溢れた万博でした。
そもそも開催が1年延期になるなど、新型コロナウイルスの影響を大きく受けつつも来場者は延べ2400万人を超えました。
この万博会場は、一部建物はそのまま残して「スマートシティ」として活用される予定で、急成長するドバイのパワーを感じます。
■配布されていた会場マップ、中心にある巨大なドームAI Wasl Plazaを中心に、3つのDistrictと2つのZoneが広がります
■メイン入口には参加国の旗が並びます、中心に見えるのが開会式、閉会式も行われた巨大なドーム型施設「Al Wasl Plaza」
■夜には壮大なプロジェクションマッピングが投影されます
現地は私たちが訪問した3月末でも、日中は気温が30度を超える暑さ!そのため、お客さんは暑さが和らいだ夕方以降に増え始めます。
パビリオンも夜10時までオープンしており、日が沈んでからが最も賑わうのがドバイ万博の特徴でした。
■メイン以外の3つの入場口では、巨大な入場ゲートとEXPO2020のモニュメントがお出迎え
午前中は暑くてお客さんもまばらです(笑)
ドバイ万博最大規模のUAE館!女性の社会進出もアピール
UAE館は、UAEの国鳥でもあるハヤブサをモチーフにして設計されており、羽の部分はカーボンファイバーでつくられているそうです。
羽は可動式で、閉じることによりソーラーパネルを保護する仕組み!
■館内には本物の砂漠の砂が持ち込まれ、プロジェクションマッピングも楽しめます。サラッサラの砂で、掃除が大変そう・・・
■UAEの女性の社会進出を応援するフォトパネルも
世界経済フォーラムが発表した2021年版の男女格差レポート(Global Gender Gap Report)では、日本が120位に対してUAEは72位。
実は、この万博誘致もきっかけとなり、UAEでは女性の社会進出を積極的に支援する政策がとられているそうです。以前は日本と同じくらいの順位であったジェンダーギャップ指数が大幅に改善しているのには驚きました。
まるでテーマパーク!サウジアラビア館
サウジアラビア館は「最大のLEDミラースクリーンディスプレー」、「最大のインタラクティブフロア」、「最長の水の展示」という3つのギネス世界記録を達成!
■まるでテーマパークのような没入感と、視覚効果を巧みに利用したインタラクティブフロアは圧巻でした!
本当に訪れたくなる癒しを感じたシンガポール館
広大な会場を歩き回り疲れ果てたお客さんに「緑の癒し」を与えてくれたのがシンガポール館です。
■入った瞬間に、そこは砂漠の中のオアシスのような空間…
マリーナガーデンを想起させるパビリオンは、シンガポールが「自然との共生」を大切にしていることを「五感」で感じ取れます
■高層ビルの緑化政策も気づかないくらいさりげなくアピール… 五感でその取り組みを感じ取れるからこそ、余計なアピールは不要なのですね
思い切ったコンセプトを打ち出したブラジル館
正直「やられた!」と思ったのがブラジル館です。
in the rhythm of watersと題したパビリオンは、なんとパビリオンの中が全て水!!誰でも入れるじゃぶじゃぶ池のようなピールで、水の楽しみを体で感じられる斬新なパビリオン。
大人も子供もみんなではしゃぎ回っていました!
★まるで水中で楽しんでいるかのようなVR体験ブースも大人気!
3つのテーマ館では「SDGsの実現」が大きなテーマに!
ドバイ万博のサブテーマである、Opportunity(機会)、Mobility(機動性)、Sustainability(持続可能性)に合わせて、3つのテーマパビリオンが設けられたのも大きな特徴でした。
■SDGsの17の持続可能な開発目標を学び、どんなアクションで貢献できるかを体験できる「オポチュニティ館」
■MISSION POSSIBLEを合言葉に、各国のベストプラクティスも紹介されていました
■独特なデザインで構成される「モビリティ館」では、移動の歴史や、移動の仕組みを切り開いてきた偉人の紹介も
■移動の未来としての「宇宙」もテーマに入っており、子供たちの科学への探求心を高めることもモビリティ館の狙いだそうです
■太陽光パネルをまとった木々のような建物に囲まれた「サステナビリティ館」では、海洋汚染の問題を体感できる展示も
■このサステナビリティ館で展示されていた「YOUNG INNOVATORS]というブースがとても面白い取り組みです!
■子供たちが「テーブルナプキンにスケッチしたアイデア」をもとに世界をアップデートしよう!という試みで、選抜されたアイデアを形にして展示していました
■例えば、スマートアガル(アガルはアラビアの男性が頭部につけているアクセサリー)という斬新なアイデアも!
■館内には選ばれた子供たちのイノベーションのアイデアがずらり!
万博を通じて、子供の未来に対する「発想」や「探求心」を引き延ばす素晴らしい取り組みです!
Women’s Pavilion
カルティエのサポートで誕生した、世界中の女性チェンジメーカーたちを称える「ウーマンズ パビリオン」
■「社会への女性の貢献と影響」について、過去から現在までその功績に光を当てた展示には大きな注目が集まっていました
■「ウーマンズ パビリオン」は女性の権利に対する世界の人々の意識を高め、あらゆる世代が自ら変化を起こしていくきっかけとなることを目指しており、パビリオン内にはアクションを掲示できるコーナーも
大人気の日本館、大阪・関西へ繋げるものとは?
会期末で「ARIGATO」の横断幕が取り付けられた日本館のテーマは
「Where ideas meet アイディアの出会い」
未来に向け、地球的な視野で「アイディアの出会い」を生む結節点となり、それらを融合させることで、より良い世界へ向けたアクションを生み出していくという想いで創られており、このビジョンは大阪・関西万博へもつながるものだそうです。
▼日本館の内容についてはこちらのWEBに詳細が載っています
■日本館の特徴は「一人一人へのおもてなし」 入場時に1人1台スマートフォンが渡され、その人のための音声案内やコンテンツを楽しみながら館内を巡ります
■日本ならではのミニチュアでイノベーションを再現するエリアも!
■館内の行動データからその人に関心に合わせたコンテンツを提示したり、来場者のデータを可視化して地域毎の傾向を分析する試みも!
■大阪・関西万博に向けたPRや意見の募集なども行われていました
■日本館はドバイ万博のパビリオンの中で、展示デザイン部門でゴールド賞を受賞するなど大きな注目を集めました!
会場全体が感謝の気持ちに包まれた「閉会セレモニー」
会期最終日である3月31日には閉会セレモニーが開催されました。
■AI Wasl Plazaを中心に、万博会場全体がセレモニーの雰囲気につつまれていました
■イタリア館、イスラエル館、サウジアラビア館などは、パビリオンに来場者数も掲げて感謝を伝えていました
■日本館ではアテンダントの皆さんが全員で感謝を伝えるご挨拶
パビリオンのアテンダントは皆さん日本からやってきて、6か月間ずっとドバイで過ごしていたそうです!本当にお疲れさまでした!!
news every.でも紹介しました!
今回の取材の様子と、ドバイ万博日本館クリエイティブアドバイザーであり、大阪・関西万博People’s Living Labクリエイターの齋藤精一さんへのインタビューを、4月5日(火)のnews every.でも放送しました!
是非こちらの動画もご覧頂ければと思います。
■ドバイ万博が閉幕 日本館が展示部門で金賞 次は3年後…大阪で開催へ
https://news.ntv.co.jp/category/economy/6d2f3e6b2abb4965a2e0325e144dbaec
2025年の大阪・関西万博では「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマ、そして「People’s Living Lab(未来社会の実験場)」というコンセプトを掲げています。
ドバイ万博の成果も参考に、日本ならではのアプローチで「未来社会」へ貢献するきっかけとなる万博になることを期待していますし、私たちR&Dラボも何らかの形でアクションして行きたいと思います!
R&Dラボへのコラボレーションのご連絡は、twitterのDMか、rd-lab (at) ntv.co.jpまで!
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