スクラムの開発における プロダクトオーナー(PO)の 最初の一歩
NTTレゾナントテクノロジー アジャイルデザイン部の宇田川です。
スクラム開発をはじめようとして、大抵はスクラム開発は開発者がスクラムを推進することが多いようです。その場合、手っ取り早くスクラム開発を5つのイベント(※1)から入り、なんとなくうまくスクラムをまわしている状態になっていくのですが、チームのベロシティはあがっていくのに、サービスや事業の成長がうまくいかないという声を聞くことがあります。
実はサービス・事業を成功させることや、スクラムチーム全体を団結させ、効率よく開発するにはプロダクトオーナー(PO)のタスクが大事な役割を担ってます。
スクラムチームに参画して、スクラムの”いろは”はわかったけど、プロダクトオーナー(PO)として最初になにをやればいいのか、やるべきなのかを考えてみたいと思います。
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プロダクトオーナー(以下POという)の役割とは
POの役割
・プロダクトバックログ(やりたいことのリスト)の管理者
→プロダクトバックログ(以下PBLという)の優先順位を決める権限を持つ
→プロダクトバックログのアイテムが完成したか判断する
・開発チームに相談はできるが、干渉はできない
POの責任
・プロダクトの結果責任を負う
→ビジネス価値を最大限にするため、PBLの管理
→プロダクトのビジョンを周囲に理解させ、開発チームをうまく使う+ステークホルダーをマネージする
→リリース、スプリント中止の判断
→予算の管理
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POのやること
POのやること:仮説立案
プロダクトのROI(費用対効果)を最大にするための仮説を立てる
POのやること:PBL作成
開発すべき項目を優先順位順にリスト化する
POのやること:PBLをチームに展開
開発チームに開発する価値を理解し、効率的に開発してもらう
POのやること:プロダクトの受入れ
スプリント(以下SPという)の生産物が事前に定めた完了条件を満たしているか確認する
POのやること:SPレビューでFBを得る
SPレビューでステークホルダーからフィードバックを得る
POのやること:リリース判断
開発したプロダクトをいつリリースするか判断する
POのやること:計測・ユーザFBを得る
データやユーザの声を最大限に利用する
こんな人はPO向き
・プロダクトに対する熱意を持っている
・チーム内のメンバ、ステークホルダーと良好な関係を築ける
・経済的な観点からビジネスと技術の取捨選択ができる(ROIを把握できている)
・スクラムの理解(スクラムマスターの助力を得てよい)
→プロダクトバックログの運用
→条件の明確化ができる
・チームと居場所を同じにできる
・決断力がある
・交渉や合意形成をすることができる
・傾聴能力、説明能力が高い
・すべて予測できないことを知っている(無駄に詳細を詰めない)
・技術を活用できる(説明を受ければ理解できる)
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補足
(※1)5つのイベント:スプリントプランニング、デイリースクラム、スプリントレビュー、スプリントレレトロスペクティブ、リファインメント
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さいごに
今回はPOの最初の一歩としてやることの全体や理想的な適正を記事に書いてみました。POが習得すべきフレームワークや経験談など知りたい方は、NTTレゾナントテクノロジーの公式Twitterから第二弾の記事リクエストなど気軽に問い合わせください!