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アジャイル開発で最初に意識するべきことは?
NTTレゾナントテクノロジー アジャイルデザイン部でスクラム開発をしている藤井です。今回はアジャイル開発手法の1つであるスクラムについてお話をしたいと思います。
アジャイル開発とは?
アジャイル(Agile)=『すばやい』『俊敏な』
の通り、ソフトウェア開発を迅速かつ適応的に行うための手法をまとめてアジャイル開発と呼びます。アジャイル開発にはスクラム、エクストリーム・プログラミング(XP)、リーンなどの手法がありますが、Version OneのState of AGILE Report によると採用されている手法は半分以上がスクラムとなっています。
スクラムとは?
プロダクトの内容は"変化する"ということを前提に、スプリントと呼ばれる短い開発期間で「設計」「製造」「試験」「レビュー」「プロセスの振返り」などを実施します。基本的な内容はスクラムガイドに記載されています。
この手法を取り入れるメリットは、
・短い期間で成果を出せる
・必要なものだけを作ることができる
・問題を早期に発見し、軌道修正できる
・自立的なチーム作りができる
などがあり、デメリットは、
・長期的な計画が"確約"されない
・習得、体制構築に時間がかかる(場合が多い)
などがあります。
最初に意識すべきは「透明性」
スクラムガイド には基本概念として「透明性」「検査」「適応」があげられています。
スクラムを導入する際にまず意識してほしいことは「透明性」です。プロダクトに関するいろいろなコトを「見える化」すると読み替えてもらった方がわかりやすいかもしれません。スクラムでは以下に挙げるような様々なプラクティスを利用して「見える化」を行います。
・プロダクトバックログ(開発アイテムの優先順位を見える化)
・スプリントバックログ(スプリント中のタスクを見える化)
・インセプションデッキ(プロダクトの全体像、指針を見える化)
「見える化」した情報はチームメンバで確認し、より精度の高いものに更新(検査と適応)していきます。「見える化」が十分にされておらず、メンバ間の意識ズレが発生したり、プロダクトの課題検知が遅れたといった経験のある方も少なくないのではないでしょうか。
なお、組織の事情やチームメンバの関係性などでこれらを一度に着手するのが難しいことがあります。そのため、一気に見える化を図るのではなく、着手可能なものから少しずつ始めると良いでしょう。開発メンバであればスプリントバックログ、プロダクトオーナーであればインセプションデッキやプロダクトバックログの作成から始めることをオススメします。