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ニューノーマル時代の注目サービス(リモートコミュニケーション編)

こんにちは、NTTレゾナントテクノロジー  アジャイルデザイン部 企画・マーケティング担当の上田です。昨年2020年の2月に完全リモートワークに切り替わった私たちのチームですが、チームで動くアジャイル・スクラム開発が基本にあっても、リモートワークでのチームのコミュニケーションや意思疎通はとても難しいなと思う日々です。そこで今回はニューノーマル時代の注目サービスとして、リモートワークでチームメンバー間のコミュニケーション課題を解決する話題のサービスをピックアップして紹介します。

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1.Spatial

Spatial(https://spatial.io/)

Spatialは、VR/AR空間上のバーチャルなオフィスで、異なる場所にいるメンバー同士でコラボレーションワークができるアプリ。人の姿を3Dでホログラムで表示し、バーチャルルーム上でメンバー同士が共同作業できて、まるで同じオフィス空間にいるようなコミュニケーションができます。

「ホログラフィックオフィス」と称されるSpaitalは、ホログラフィー技術を採用しているため、デバイスを選ばず参加できるのが特徴です。VRヘッドセットをつけなくても、デスクトップからWebブラウザで参加できたり、バーチャルルームも簡単にURLのシェアができ、気軽に利用できます。

Spaitalは自分そっくりのアバターが現れますが、作成はとても簡単で、画像やカメラで撮影した顔写真を元に、自動で3Dアバターを作成してくれます。VRヘッドセットを装着すれば、手の動きや視線を感知し、コントローラーも使わずとも、指だけで操作ができるようになり、アバターと同じ動きで空間のオブジェクトを動かすことができます。

バーチャルルームは最大20〜30人が参加可能で、中に浮かぶバーチャル付箋をペンで手書きしながら、ホワイトボードや空間に自由自在に貼り付けることができます。フレームワークも用意されていますし、ファイルやビデオ共有、Webサイトの表示も可能。現実のオフィスでできることと同じ体験ができます。ワーク後の付箋といったオブジェクトは、ルームに保存されるため、いつでも参照できます。

Spatialは単なるVR/ARサービスではなく、企業へのバーチャルオフィスの提供がコンセプトとのこと。すでに海外ではリアルなオフィスをもたず、アバター出社で完全なバーチャル勤務を実践する企業も現れており、Spatialのようなサービスが今後ますます浸透していくことが期待されます。

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2.tonari

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tonari(via https://tonari.no/)

tonariは、離れた2拠点の空間をシームレスにつなぐ、等身大のビデオ会議SaaS。どこでもドアのようにもみえるtonariは、常時接続・等身大のスクリーンの映像システムが特徴で、異なる2つの場所の空間をハックし、あたかも同じオフィス空間にいるように、臨場感あるコミュニケーションができるよう設計されています。

tonariのミッションは「仕事や教育の機会、コミュニティにいつでも繋がれるよう、物理的な距離による境界のない世界を作り出すこと」。"どことつながっているか"を大事にしており、2拠点・1対1のコミュニケーションをつなぐことを徹底しています。Google出身者が立ち上げたtonariは、グローバルに拠点を持つGoogleでの経験を活かし、離れた場所にいても、いつでも2つのチームが一緒に働ける環境になるよう開発・デザインされています。

自然なコミュニケーションを可能にしているもう一つの特徴が、通信の低遅延です。一般的なweb会議ツールでは、200ミリ以上の遅延が発生するそうですが、tonarilは人がストレスに感じない120ミリ秒以下になるよう設計されています。カメラは目の高さをあわせて配置されたり、クリアな音声、少ないコマ数で、なめらかなスクリーン表現に設計されるなど、人間中心のデザインで、リアリティあるコミュニケーションを実現しています。

オフィスワークの時、私たちは人の表情や仕草など、常に様々な非言語の情報を読み取り相手とコミュニケーションしたり、雑談しながら仕事のアイデアを生み出していました。tonariは、非言語コミュニケーションや雑談が、互いの理解を深め、仕事を円滑に進めるに大事であったことを思い出させてくれます。

2020年1月に実証実験を開始、2020年11月から製品版の開始をスタートしました。今後は広く多くの人や場所に導入できるように、機材のパッケージ化やセッティングの簡易化を検討していくそうです。いつか私たちの自宅にも設置される未来が待ち遠しい限りです。

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3.nonpi food box

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nonpi food box(via https://nonpi-foodbox.com/ )

コロナ禍で、会社の懇親会や歓送迎会も、オンライン飲み会にスライドした企業も多いと思います。エンプロイーエクスペリエンス(EX)の一貫で、リモートワークのコミュニケーション活性化のために、オンライン飲み会を行うケースも増えてきています。しかしながら会を開いても「何を話していいかわからない」「会話が弾まない」など、新たな課題も生まれました。そうしたオン飲みの課題を解決し、オン飲みの体験向上をサポートしてくれるのがnonpi food boxです。

nonpi food boxは、オンライン飲み会専用のフードボックス宅配サービス。料理とドリンクがパッケージとなり、参加者全員に同じ料理が自宅(または指定場所)に届きます。料理は見た目も鮮やかで、会話を止ないよう一口サイズにされているのが特徴です。〆のご飯やドリンクも3本選べたり、オン飲みを盛り上げる手引書もついてきます。クール便で配送されるため受取は簡単、真空パック梱包のため液漏れの心配もありません。

2020年8月にリリースして以来、現在2000社、10万人がすでに利用。運営するのはケータリングや社員食堂の運営事業を行うノンピです。Google Japan フードチームの総料理長やホテルのシェフを務めたメンバーが所属しており、事業で培ったノウハウを活かしメニューを開発しています。

参加者への配送のとりまとめ・手配はノンピがすべて行い、領収書の発行、法人での一括精算ができるなど、幹事・法人のニーズも捉えています。価格はスタンダードプランで1人3500円(税込/送料別)。ランチプランや新年会・忘年会などの特別プランもあり、用途に応じて選べるのも嬉しいですね。

nonpiは単なるフードデリバリーの領域を超えて、食事を通じリモートワークでのメンバー間のつながりを作るサービスと言えます。場所はそれぞれ違っても、オンラインで繋がりながら、同じ時間に同じ料理をみんなで共有する。そうした新たな共通体験が一体感を生み、より親睦を深めていくのでしょう。リモートのコミュニケーションをつなぐサービスの代表格として、今後さらなる発展が期待されます。

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以上、リモートワークのコミュニケーション課題を解決する、ニューノーマル時代の注目サービスを紹介しました。今後も定期的にお届けしていきたいと思いますので、ぜひお楽しみください。今回の記事に興味やコメントがありましたら、公式Twitterから気軽にコンタクトください。


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