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トライ&エラーで継続して出会いを求める

こんにちは。NTTデータCCS UXチームの平山です。

UXチームでは、私たちのソリューションを多くの方に知ってもらうために様々なマーケティング施策を実施しています。しかし、PR担当者を専門に配置しているわけではありません。営業・アプリ開発・Webシステム開発のメンバーから担当を決めて実施しています。そのため、ある業務が忙しくなるとPR活動がおろそかになることがあるという課題を抱えています。

今回お話しするのは2021年の暮に実施したGoogle広告(リスティング広告)についてです。複数の業務を抱え多忙な中で実施したGoogle広告ですが、その試みを通して学んだことについてお話ししたいと思います。

年末の忙しい時期になぜ広告配信?

それは年間の計画をした当初とは状況が変わり、柔軟に対応した結果でした。

私たちが実施しているマーケティング施策は、それぞれを単独で実施することはなく、連携して実施しています。

2021年度の初頭、年間のマーケティング施策を決めました。その中で9月か10月にセミナーの開催を計画しました。狙いは翌年度予算です。多くの企業は翌年度予算を12月頃までに計画の概要を決めるだろうと考えました。私たちのソリューションを理解してもらい、計画に含めてもらう機会を作るためのセミナーです。その集客のために広告配信を実施することを決めました。

しかしその時期にセミナーを実施することができませんでした。別のマーケティング施策として実施していた活動が功を奏し、システム開発案件が受注できチームのみんなが多忙になってしまったからです。

マーケティング活動の目標のひとつに、お客様と会話する機会を増やすというものがあります。多忙だからといってこのまま何もやらないままだとお客様と会話する機会が得られません。またメンバー全員が何もできない状態でもありません。動けるメンバーでできることをやろうとなりました。セミナーを開催するパワーは残っていないが、私たちのソリューションを説明するなら営業担当の主業務であり特別な資料作成はいりません。ということで、開発メンバーは広告内容のレビューなどを中心とすることで負荷を抑え、営業担当主体で私たちのソリューションを広告配信することに決まりました。準備期間を考慮し、広告配信時期を11月後半~12月後半にかけての一ヶ月間と決めました。

Google広告配信実施までの過程

目的を決める

すでに次年度予算を狙うには間に合わない時期になっていて計画を変更することにし、今年度の売上目標もまだ達成できる見込みが立っていなかったこともあり、年度内の案件獲得を目指すことにしました。私たちのソリューションのQUILTY キルティが得意とする「PoCを年度内に行う」ことを提案するという内容で広告配信することに決まりました。

手段を決める

このときに配信方法としてGoogle広告を用いることが決まりました。Facebook広告についての経験はありましたが、リードは取れてもなかなか成果に結びつきませんでした。そこで入力されたキーワードに関連した広告が表示されるGoogle広告の方が成果に結びつきやすいのではないかと考えました。またGoogle広告は初めてということもあり、以前お世話になった広告代理店に委託することにしました。そうすることで少ない稼働で広告配信を実施するという狙いもありました。

成果指標を決める

次に決めたのは目標です。具体的な件数については省きますが、以下の項目について目標値を設定しました。

  • 問い合わせ件数

  • メールアドレス獲得件数(合計および想定ターゲットに近い=PoCに興味があると考えられる件数)

  • 受注/商談数

内容を決める

目標が決まったら準備開始です。以下の内容について決めました。

  • 広告見出し

  • 表示URL

  • 説明文

  • キーワード

少しでも多くの人に検索結果をクリックしてもらうために、広告見出しと説明文をそれぞれ複数用意することに決めました。また、今後くりかえし実施する可能性も考えてどういった言葉が効果的かを知るために多めに用意しました。

次にキーワードを以下のように決めました。

スマホアプリ開発 / ローコード開発 / PoC 推進 / QUILTY etc…

私たちに興味を持つような人が検索時に入力すると思える文字列を指定しました。

できあがった広告は以下のようなものとなりました。

広告配信の結果はどうだったか

準備も無事に終わり、予定通り配信が開始されましたが、肝心の結果は期待していたものではありませんでした。原因についてここで全てを書ききれないのですが、いくつか以下に述べます。

時期が悪かった

これが一番大きかったのではないかと個人的には思っています。年末という忙しい時期で広告を見ても気に留める余裕もなかったのではと推測しています。もちろんそんな時期だとわかっていて広告配信したわけですが、それでも年度内でなにかを実施したいと考えている人がいればここがギリギリのタイミングだろうと考えトライしてみました。

ターゲットをもっと絞るべきだった

QUILTY キルティについて直接会話すると好意的な感想が返ってきます。興味を持ってもらえるようにもっとできることがあったのではと思っています。とくにキーワードの設定についてはキーワードプランナーなどを用いてもっとしっかり考えるべきだったかと思っています。

この取組みから学んだこと

この取組からいくつか学んだことがあります。

  • 忙しくてもできることは探せば見つかる(既存のコンテンツの流用)

  • 必要ならお金を払って調達する(委託する)

  • データから振り返り・検証を行うことが大事(仮説=計画が正しいか間違っているか確認し、修正する)

いくつもの業務を抱えていても実施できることを探し、立てた目標に対して近づいているのか・遠ざかっているのか検証を繰り返す必要があります。その取り組みの結果としてお客様と出会う機会を増やせることにつながると考えています。

無理せず継続する

今回の内容はいかがだったでしょうか?

狙いどおりの結果にはなりませんでしたが失敗ではありません。次回の取り組みへのインプットが得られたと前向きにとらえています。計画通りに進めることはもちろん大事ですが、それができない状況はしばしば発生します。そうなったとき、状況に合わせて柔軟に・できることを・できる範囲でやるという姿勢も大事です。当初計画通りにセミナー開催を無理やり進めていたら、システム開発と同時進行になり疲れ切ってしまい、きっとメンバーは二度とやりたくないと思ったでしょう。

実は私たちの会社が得意としているシステム開発も同じようなことがしばしば発生します。たとえばウォーターフォールで開発を進めていて、要件の漏れや設計の漏れが後で発覚することが(残念ながら)ときどき発生します。その漏れに対処する必要があるけれどメンバーは手一杯でそんな余裕がないケースです。予算に余裕があり増員できる場合はいいですが、たいていの案件ではギリギリの予算でやりくりしています。最近(でもないですが)ではアジャイル開発のように最初から変更を前提として開発を進める手法も盛んに実施されていています。柔軟に変化に対応することがシステム開発同様、PRでも同じだと改めて実感しました。

今回の取り組みは、日頃Google広告を活用している方から見たら物足りない内容かもしれません。お客様と出会う場を少しでも多くできればと思い、これからも機会があればトライしていきたいと考えています。

お読みいただき、ありがとうございました。またお会いできれば幸いです。


※「QUILTY」は、株式会社NTTデータCCSの登録商標です。

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【制作背景】自社サービスをもっとひろく知ってもらいたい「PRサイト」構築
NTTデータCCS UXチームです。noteはじめました。

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◆ユーザーフレンドリーなアプリをつくる、ローコード開発キットQUILTY キルティ
◆集めたデータを活かすためのKARTE カルテ 導入・運用支援

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