【セミナーレポート・前編】アプリで事業をAWESOME「魅力的」に始める!-QUILTY(キルティ)×KARTE(カルテ)
こんにちは。NTTデータCCS UXチームです。
NTTデータCCS UXチームではセミナーを開催しています。今までお届けできていなかったセミナーレポートを、この秋からはじめた航海日誌に綴っていきたいと思います。
まずは、2021年1月28日に開催した、スマホアプリを使って新規事業を始める担当者にむけたセミナーレポートを前編・後編に分けてお届けします。
スマホアプリで事業をクイックに始める秘訣を、アプリ開発キット「QUILTY」と株式会社プレイドが提供しているオンライン接客ツール「KARTE」を交えてご紹介していきます。
本セミナーで登壇した弊社の吉田勘平(左)、吉田将哉(右)
O2Oとオムニチャネルの違い
スマホアプリはオンラインの顧客接点としての役割を担っていますが、従来、オンラインの顧客接点にはO2Oやオムニチャネルなどがありました。
O2O(Online to Offline):オンラインで情報発信をして集めた顧客を実店舗などのオフラインへ送客して購買促進すること
オムニチャネル:オンラインとオフライン問わずに顧客と接点を作り、購入の経路を意識させずに販売促進につなげること
ただ、O2Oはオンラインへの送客、オムニチャネルはオンラインの代用にすぎません。
これからのスマホアプリは、OMOという考えを取り入れる動きが広まっています。
OMOで始めるスマホプリ開発の好循環
OMOとはOnline Merges with Offlineの略で、オンラインとオフラインの境界線をなくし、最適なユーザ体験を提供することです。
現在はスマホやIoTデバイス、キャッシュレス決済の普及によりあらゆる接点でオンラインが介在し、どの接点においても顧客行動データがとれます。
そのデータを活用してUXの仮説検証を繰り返し、ユーザに良い体験を提供することで、LTVが高まるという好循環が生まれます。
LTV(Life Time Value):顧客が自社に対してもたらす利益
OMOでスマホアプリを作るには、今までのO2Oスマホアプリや販促スマホアプリなどのEC的なものとは作り方が異なります。
ユーザとの関係性やLTを強めて、自社領域の顧客行動データを収集・活用していくことでサービスをグロースさせるため、UX基軸で良いユーザ体験を提供することが最も重要です。
どのように作っていけば良いか。まずはユーザと自社との関係性をユーザ視点で見直します。これは、ユーザのLTのどこに関係するのか確認するためです。
次に、その関係性においてのユーザの課題や解決策を考えます。これにより、独自性や優位性が生まれやすくなります。
そして、UX視点で課題解決の仮説を立てます。ここからはUXの仮説検証プロセスで開発していくことになります。
一度視野を広げて、どのような関係性を築いていくのかを見直すことから始めるのが、これからのスマホアプリの作り方になると言えるのではないでしょうか。
MVPでクイックな市場検証
UXの仮説検証をするにあたり、多くの仮説を検証せず一気にサービスを作るとユーザに受け入れられるゴールにたどり着く可能性が低くなる懸念があります。受け入れられなかった部分は無駄な投資になってしまうかもしれません。
そのため、MVPで仮説の市場検証をしながら軌道修正して進み、ユーザに受け入れられるサービスを形成するのが王道です。
一度に仮説検証する範囲をできるだけ小さくすることで、クイックに市場検証しながら進めます。
MVP(Minimum Viable Product):サービスとして必要最小限の機能のみを開発し、ユーザーの反応を見ながら機能追加・改善すること
開発における環境・UI面での課題
OMOの時代にアプリでサービスを始めるには、顧客行動データの収集・活用ができること、市場投入するのでアプリの運用ができること。これらの条件をクリアした上でクイックに市場投入することが重要です。
これを実現するためには、スマホアプリをiOS/Androidで別々に用意したり、会員認証などの機能が必要になったりします。
そのため、MVPで小さく作りたいはずが、必要なものが多くなってしまうという課題が発生してしまいます。
さらに、UI面での改善のサイクルを回すにあたり、都度AppleやGoogleへ審査の申請をしていると時間がかかってしまいますよね。
次回予告
前編はここまでです。
後編では、上記で説明した課題を解決するQUILTYとKARTEによる好循環の秘訣をご紹介します。
セミナー動画もご覧いただけますので、ご希望の方はこちらからお問い合わせください。
お読みいただきありがとうございました。
NTTデータCCS UXチームは、スマホアプリ開発・システム開発で優れたUXを実現します。デジタルにおける顧客接点(タッチポイント)の企画から、UIデザイン、PoCによる検証を通じて、CX(顧客体験)向上を支援し、ビジネスを成功に導きます。