好きな江戸漫画の話をします
本日はおもむろに、中尾が個人的に好きな漫画を紹介します!!
でもただの漫画じゃござぁせんよ。
『舞台が江戸』の漫画たちでございます!
ありとあらゆる漫画を読み歩いておりますが、
今回は厳選してご紹介。
まずは
『百日紅』(さるすべり)
作者は江戸風俗研究家でもあり文筆家でもある杉浦日向子女史です。
葛飾北斎の娘応為(おうい)が主人公の漫画です。
2015年に映画化もされています。
杉浦日向子女史の作品はすべて持っているのですが
そのすべてが私に多大なる影響を与えました。
やさしく、うつくしく、愚かで、
愉快で、晴れ晴れとした江戸人の心に触れられる作品です。
お次は超絶ゆるゆる江戸グルメ漫画
『めしねこ 大江戸食楽物語』木村わさび
食に貪欲な猫(名前不明)が主人公。
一話読み切りスタイルで、
毎回江戸の人々の食卓や店にあがりこんでは、とにかく飯をせがみます。
ふてぶてしく、鬱陶しく、生意気。
けどなんなんだこの魅力は!!猫の食べる姿をもっと見たい!!
ものすごい楽な気持ちで見られます。
近年のグルメ系漫画=食べる時にセクシーな表情をうかべる
という図式に 「猫」で抉りこんでいった意欲作。
↓試し読みができます
平成における『時代劇少女漫画』の金字塔を打ち立てたこのお方
紗久楽さわ穣(旧ペンネームは蜜子)
衝撃なのは、その絵柄!
画面の華やかさ!
圧倒的江戸愛密度!
時代劇というと劇画。
コミック乱のような渋めの絵柄を想像しがちなところを軽く飛び越えていくキュートな絵柄!
(コミック乱もあいしてる!)
平成にぴったしのときめく絵柄で
江戸への愛情がびっっっっっっしり描かれています!
着物や髪型だけでなく当時の風俗や習慣なども
その目で見てきたかのように描いております。
平成の世が生んだ『江戸ラブモンスター作家』と呼んでも過言ではないでしょう。
『百と卍』の方は だいぶかなりBLなので、
そのあたりを飲み込める方はぜひぜひ。
漫画はいいですね。
ではまた。