ベスト グローバル ブランド TOP100
ブランディング専門会社インターブランド社から
毎年お馴染みのベストグローバルブランドTOP100の発表がありました。
このランキングは、グローバルに事業展開を行うブランドを対象に、そのブランドが持つ価値を金額に換算してランキング化するもので、レポートの発表は2000年から今年で22回目だそうです。
「Home Region以外での売上高比率が30%以上」であることが価値評価する前提条件と書かれていたので、日本国内に閉じてビジネスを展開していて国内売上が70%以上を占めている企業は選ばれないランキングだとも言えます。
※本題とは離れてしまいますがPDFをnoteに埋め込んだ際にnote閲覧ユーザーが都度PDFをダウンロードせずにカタログのようにweb上でめくってドキュメントの中身を確認出来るとUXがかなり向上するかなと思います。
本題に戻ります。
TOP100のブランド名を確認しての個人的なトピックスは以下5点となります。ひとつずつ解説してみます。
①Appleが9年連続1位
②Teslaが成長率1位
③GAFAMの4社がTOP4
④Facebook15位/Instagram19位
⑤TOP100に日本企業7社ランクイン
①Appleが9年連続1位
Appleが9年連続で1位を獲得し、ブランドが持つ価値を金額換算した金額評価で2位のAmazonをも圧倒的に引き離しての首位キープとなっています。
TOP10のランキング(出典:インターブランド社)
Apple製品大好きですがこのところの怒涛のように各line upからの製品投入が続き、出し切ってティム・クック引退しちゃうんじゃないかと勝手に邪推しております。。
②Teslaが成長率1位
「最も成長率の高い5ブランド」としてが以下5社が挙げられていました。
(1)Tesla(前年比+184%)
(2)Salesforce.com(同+37%)
(3)Adobe(同+36%)
(4)PayPal(同+36%)
(5)Microsoft(同+27%)
ダントツの前年比成長を遂げたTeslaを筆頭に我々ビジネスパーソンに馴染みのブランドばかりですよね。
総合で3位にランクインするMicrosoftの事業規模でこの成長率はすごい。
と思っていたら、
実は、成長率の6位は総合1位のAppleで(同+26%)、総合2位のAmazonも(同+24%)で上位ランクイン企業は世界でTOP5に入る事業規模でありながら、ブランド価値換算でも20%以上の成長を続けていることになります。
Microsoftですが、2000年代のWord/Excel/PowerPointのイメージから最近では全方位的にプロダクト拡充させている印象ですよね。特に、従来のライセンス売り切りの流通ビジネスからサブスクビジネスモデルを取り込んだおかげで、プロダクトのアップデートをタイムリーに感じられ古臭いイメージが解消されました。
ということもあり、個人ユースで今年からMicrosoft 365のサブスク年間契約しました。OneDrive 1TBが気に入って使い倒しています。(スマホからのデータアップロードUI/UXが抜群でストレスないです)
クラウドストレージについては会社ではGoogleドライブ、Privateで個人のビジネスや力を入れている学びに関するデータはOneDriveを使用して、遊びや思い出についてはiCloudを使い分けています。
③GAFAMのうち4社がTOP4
ブランドランキングに戻りますと、TOP5は昨年と全く同じランキング結果となっています。(実際には1位〜10位が全く同じランク/企業でした)
1位Apple / 2位Amazon / 3位Microsoft / 4位Google / 5位Samsung
GAFAMの中でFacebookのみTOP10にも入る事ができませんでしたが、他4社は順当に1位〜4位にランクインし、5位にはサムスン電子が入っています。
④Facebook15位/Instagram19位
FacebookがGAFAMではブランド価値がダントツ低い評価となっていますが、Facebookの15位というポジションと15位以下のブランドとのイメージを比較すると、正直なところFacebookのブランド価値はもっとランクが下じゃないかなという印象を持っています。
Instagramの19位はまだ合点がいくのですが。
欧米での評価だけを考えるともっと厳しい評価になっていたと思いますが、
新興国ではユーザーがまだ増えていることと、このブランド価値評価方法に「財務分析も重要な役割を果たしている」事が影響しているのだと読み取れますね。
ブランド価値の評価方法
「財務分析」 - 企業が生み出す利益の将来予測を行う
「ブランドの役割分析」 - 利益のうち、ブランドの貢献分を抽出する
「ブランド強度分析」 - ブランドによる利益の将来の確実性を評価する
Facebookの社名変更が取り沙汰されるのもFacebook社としての
企業ブランドイメージも関与していると想像してしまいます。
メタバースの名称「Horizon」を使うのでしょうか。ブランドエージェンシーと詰めていそうですよね、今頃。ザッカーバーグさん。
今月10月8日(金)にFacebookが発表した新たなソーシャルVRサービスが「Horizon Worlds」です。この発表までは「Facebook Horizon」というサービス名でしたがわざわざ「Facebook」冠を廃止しました。
2014年に買収したOculusのVRゴーグルを使って世界に入り利用するサービスになっています。
発表時に公開されたイメージトレーラーです。
↓
(参考:Facebook社)
この発表と合わせてクリエイター支援の1000万ドル(約11億円)のファンドも立ち上げています。
新たなファンドは、クリエイターと開発者のコミュニティを成長させ続けるための新イニシアチブの一環として活用し、クリエイターにHorizon対応アプリをOculusストアで公開してもらう狙いですね。
コミュニティマーケティングはB2BでもB2Cでも非常に有効/重要です。
■コミュニティマーケティングの4つの目的
①リサーチ/ユーザーインサイト取得
②ロイヤリティ(NPS) を向上しLTV向上、リファラル(友人紹介)を増やす
③新規顧客獲得に向けた訴求チャネルとしてメディア価値を追求
④ユーザー間で知見を共有しあい、カスタマーサポートコストを効率化
※カスタマーサクセスPF「commmune」のオウンドメディアから
⑤TOP100に日本企業7社ランクイン
※100位以内に入った日本企業は以下7社
・7位/Toyota
・25位/Honda
・41位/Sony
・59位/Nissan
・70位/Nintendo
・79位/Canon
・88位/Panasonic
日本を代表するグローバル企業がランクインしています。
やはり自動車、電気機器が目立ちますね。
業種だけの区分を見ると失われた20年を経た今に至るまで、欧米と比較すると国を牽引する事業に変化が起きていない。
でもここにランクインしている企業は単純な業種を使って区分するのが失礼なくらい自社の事業を、外から見えなくとも確実に変化し続けてきた企業だと言えるし、だからこそこの「VUCAの時代」と言われる今でも顧客から選ばれ続けているのだと思う。国を超えて。
トヨタを例に挙げても、自動車生産/販売に留まらず、自動運転EVを自社開発しているし、ましてや実証都市「Woven City」の取り組みでは「街」を作り直しています。
ご存知かと思いますが、その「街」とは昨年末に閉鎖したトヨタ自動車東日本東富士工場(静岡県裾野市)の跡地を再開発して、自動運転/MaaS/ロボット/スマートホーム技術/AI(人工知能)技術などを導入・検証できてあらゆるモノやサービスがつながる実証都市「コネクティッド・シティ/Woven City」を新たに作る試みです。
トヨタのかつてないチャレンジについてはまたじっくり深掘りたいと考えています。
久々にnoteちゃんと書こうということでしばらく溜め込んでいたネタの一部が溢れ出てダダ漏れ状態、、結果的にブランドランキングから話が何回も逸れてしまっています。
次回以降はnoteする話題にきちんとフォーカスして書きますので、今回はご容赦ください笑
今回はこの辺で。ではまた!
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