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おもしろばなし②【ゲーセン日記Vol.9】

どうも「たけぞの」です。
今回はこれまた以前一緒に働いていた「ナカムラ」さん(女性)のはなし。
ナカムラさんはなぜゲームセンターに就職しよと思った?というほどシャイで、職歴も清掃や倉庫でのアルバイトばかりで接客業はありませんでした。
ただ、いざ接客してる姿を見るとマニュアルからははずれるものの、いい「味」を出していました。
ですが、事あるごとに泣きそうになるなど、メンタルの弱さも露呈していました。
ナカムラさんは独身で年齢は40代後半、実家住まいのいわゆる「箱入り娘」。
これが関係していたのかもしれません。
ある日、常連のお客様がお菓子の景品を1発ゲットを繰り返していて、すごい頻度でスタッフを呼んでいることがありました。
それ自体は別に悪いことでもないし、なんの問題もないのですが、ナカムラさんが問題を起こしてしまいます。
「忙しいのでまとめて言ってもらってもいいですか?」
これを聞いたお客様は大激怒。
当然、ナカムラさんは半泣きで事務所に入ってきて助けを求めてきました。
私はとりあえずお客様の話を聞き、ナカムラさんにも話を聞いた上で、お客様に謝罪。
普通ならここで終わるのですが、この常連のお客様というのが、いわゆるその筋のお客様でそうはいかない…
圧に屈するとかではないのですが、本社に知られると色々面倒な事もあるので、すぐにその常連のお客様の家に菓子折りを持って謝罪に行きました。
すると、特に何か言われる事もなく「教育だけちゃんとしてくれよ」と言われただけで「帰して」もらいました。
店に帰ってからすぐにナカムラさんに「なぜ」そんなことを言ったのか尋ねると「忙しかったので」…
さすがに言いました「バカですか?」と…
なぜなら私はナカムラさんの発言によってその筋の方の家に行って急死に一生をえた気分でいたからです。
このくらいは言わしてもらって当然ですww
さすがに事の重大さを理解してもらいたかったので、1時間ほど休憩室で待機してもらうことにしました。
さすがに少し時間をおけば失礼なことを言ってしまったとわかってくれるはず…
1時間後休憩室をのぞくと出勤してきた遅番スタッフとバカ笑いをしながら手を叩くナカムラさんの姿が…
「なんだやっぱりバカか」
当然契約は更新しませんでした。
数ヶ月後、近くのコンビニに入った時ナカムラさんがレジで働いているのを見つけました。
私はサッとお店を出ました。
なぜなら、忙しそうにしていたからです。
ではまた。

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