普段ドラマ見ないアニメオタクがNHKの土曜ドラマ「17才の帝国」にハマった
初めまして、私は夏紅葉左右衛門、
Z世代で二次創作の動画や絵を描くタイプのオタクである。
結論から言おう
この作品は「シンゴジラ」や「サマーウォーズ」が好きな人ならどハマりするであろう作品だ。
2022年5月7日から放送中のドラマ
「17才の帝国」(1話50分×全5回)
この作品がいかに素晴らしいか語っていきたい。
簡単なあらすじ
202x年
高齢者40%、失業率は10%を越え、G7から除外、経済の日没「サンセット・ジャパン」と呼ばれた日本。
そして日本政府から政治人材育成目的の「プロジェクト・ウーア」が発表される。
「AIによって選ばれた総理(17才)と閣僚(25才以下)」によるAIとビッグデータを使った新しい政治が始まる。
まず話すべきは「ハマった理由」は
この「17才の帝国」の脚本家である吉田玲子氏は
アニメ脚本家であるという点である。
代表作は「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」
「劇場版けいおん」など数多くまさに現代の天才作家の一人である。
この作品では
「青春×近未来SF×政治」
がテーマである。
高校生が感じる社会や未来への不安、
情報処理の技術からなる情報社会への希望と、社会問題に対して取り組む政治の役割などがとてもわかりやすく描かれており、普段ドラマを見ない人もおすすめの作品になっている。
※以下第一話のネタバレを含んだ内容が書かれていますご注意ください※
第一話ではヒロインの茶川サチが深掘りされている。
栃木で家族と暮らす社会問題や政治に対してよく目を向けて考えている普通の高校生だ。
しかし彼女の家族は、まさに現代日本が抱える社会問題の一部だった。
祖父は高齢者で車椅子に乗り一人暮らし、
父は業績悪化によるリストラに遭い再就職がなかなか決まらない、
小学生の弟はいじめを受け不登校になっていた。
主人公の真木亜蘭とは「高校生が政治を考える」オンラインサロンでメンバーだったという間柄で憧れの対象であり「彼は理想の国を作ることができる」と断言しており、真木が「実験都市ウーア」の総理大臣に選ばれた際には声を上げて喜んでいた。
そんな彼女に真木はビデオ通話の場で「総理の補佐官」になって欲しいと言い、彼女は快く受け入れ、家族を説得し、3ヶ月後には茶川一家は実験都市ウーアに移住することになる。
ここからは個人の感想だが、
一話中盤でヒロインの茶川サチが「高校生だって不安なんだよ!今が!未来が!」というシーンがあるが、初見時に私の心の中の旧日本兵が申し訳なさで涙を流してしまった。
戦後日本は人口爆発とともに高度経済成長し、発展したが、今まさにどん詰まりの時期に来ているはずなのだ。何故なら「学校」「社会システム」「戦後培ってきた精神構造」など沢山のものにに無理が生じていると感じている。
「17才の帝国」にはさまざまな社会問題が物語中に組み込まれており、高齢者、失業者、不登校、商店街など多岐にわたる。この国の未来に不安があり、それの解決策を見つけたい人ほどこのドラマはかけがえのないものになるはずだ。
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