【予選全勝】シティs6 best4 アルセウスバレット【全文無料】
はじめまして。ナツメグです。
5/25のシティリーグ S6に参加してbest4に入賞することが出来たのでnoteを書くことにしました。
ポケモンカードをはじめて4ヶ月ほどでシティリーグに入賞できたということで、構築決定のプロセスなどについて話せたらなと思っています。
自己紹介
2022年1月からポケモンカードをはじめました。
普段はダブルバトルで主に遊んでいて、子どもの頃はデュエルマスターズの競技プレイヤーでした。体がシャカパチを覚えていたため、ポケモンカードをはじめた初日から高速でペチペチできました。
実績?
○環境考察
自分がわざわざ書くまでもなくパルキアとミュウの2強で、8割はどちらかのデッキに当たると考えていました。
次点でアルセウスジュラルドンが多く、その他ヒスイゾロアークやヌメルゴンなどの新顔も一定数いる予想でした。
当日のマッチアップ
シティ当日のマッチアップはこちらとなります。
鬼のパルキア祭りだったので環境読みは外していなかったようです。
また、最後にフリーで同じベスト4の方と対戦しました。
ハピナスミルタンクに対しても想定していた動きが出来たので良かったです。
○デッキ選択
自分は(どのゲームにおいても)基本的にTier1の構築を握ることは少なく、メタ寄りの思考で決めることが多いです。
Tier1の構築を握ると、他のデッキへの勝率が著しく悪いのにTier1に勝つためだけに特化したメタ構築(俗に言う"おれにしか刺さってない!")を踏む危険性があったり、頻発するミラーマッチに精神を削られたりするのが好きではないんですよね。ていうかポケカウン万年もやってるバケモン達とミラーマッチやりたくね〜〜〜〜〜
今回メタ構築を握るにあたって、求める要素を挙げてみます。
そんな都合のいい構築が….
あ っ た
アルセウスバレットに決定
デッキの指針
今回は数あるアルセウスバレットの形の中でもあるぱんさんのリストを元に構築することにしました。
従来のアルセウスバレットと比較して、Tier1のパルキアに対してライコウ/タフネスマント/キルクス温泉による強烈なメタを貼れることが大きな理由です。
大枠が出来ているので、細部をチューニングしていくことが求められました。
アルセウスバレットは大雑把に言えば「なんでもできるデッキ」です。どんなアタッカーも組み込むことが出来ますし、幅広いトレーナーズの選択肢があります。
ですが好きなカードをただたくさん組み込むだけでは勝てませんので、2つコンセプトを定め、迷ったときにはこの指針に則っているかを基準に構築することにします。
1つ目のコンセプトは「積み込みすれば勝てる構築」です。
いえ、イカサマを練習したわけではないですよ。
アルセウスバレットの弱点はデッキの安定性が低いことです。
様々なアタッカーを採用する都合上、どうしても必要のない札が多くデッキに存在することになり、どんな対面に対しても死に札が一定数存在します。
また、裏工作ラインやビーダルラインを採用する余裕すらほぼないため、最低限のボールとシステムポケモンでデッキを回す必要があり、安定性が低くなってしまうんですね。
その分回ったときの最大値は高いので、今回は32人規模のシティということもあって上振れに期待することにしました。
具体的に言うと、サイドに保険をかけるヒスイのヘビーボールやトラッシュに保険をかけるともだちてちょうの採用をやめ、その分より多くのアタッカーに枠を割きました。
必要なアタッカーがサイド落ちしたり、重要カードを博士の研究で巻き込むなど事故った際にはどうしようもなくなりますが、その分対応できる範囲が高まり、デッキのパワーが上がりました。
だから安定性が劣る分パワーが高い「積み込みすれば勝てる構築」というわけです。
第2のコンセプトとして目指したのは「全対応」です。
アルセウスバレットはメタ思考の構築で、環境に存在するデッキに対して弱点をついていくことで有利をとります。
そこで一度環境考察に戻り、絶対に落としたくないデッキを挙げ、有利なアタッカーを検討します。
このへんに対しては強めのアタッカーを持つとともにしっかりとプランを練って対抗したいと考えていました。
実際にどのようなカードを採用して、プランを練ったかは次項より解説します。
※無料部分は以上となりません。ここから先も有料とならず無料でご覧いただけます。
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○デッキ解説
今回使用したデッキレシピがこちらです。
以下の個別解説は箇条書きで書いていきます。
ポケモン
アルセウスv 3枚
アルセウスVstar 2枚
・全ゲームで使用
・最低1体は立てたいが、最悪上がサイドに2落ちしてもなんとかなる
・対面やゲームの展開によっては、エネ加速せずにスターバース目当てのシステムポケモンとして使うことも
ライコウV 2枚
・vsパルキアで使用
→メタモンと合わせて最低2体、展開に寄っては3体立てたいためこの枚数
・特性しゅんそくが偉い
エンテイV 1枚
・vsミュウ、非Vで使用
・HP230はこのポケモンにしかない強み マント込みでタブレット3枚要求したり、非Vの攻撃を耐えたり
・ミュウに対して立てなくても勝てるプランがあること、非Vはそこまで多くないと考えていたため1枚
ヒスイジュナイパーV 1枚
・vsミルタンクで使用
・コンセプト上、ミルタンク引いたから投了は絶対に言いたくなく、直近のシティでハピミルが一定数結果を残していたため採用
ガラルサンダーV 1枚
・vsアルセウス系統、ハピミルで使用
・アルセウスジュラルドン/ヌメルゴンに対して早い段階でのらいめいげりは積極的に狙っていきたい
ガラルファイヤーV 1枚
・vsミュウだけでなく、サブアタッカーやエネルギーを供給するシステムポケモンとして全対面で使用する可能性がある
・ベルト込みで220出るため汎用性が高く、特性で勝手に育つため扱いやすい
・かと思えば自傷して負け筋になるという諸刃の剣
・ガラルファイヤーとエネルギーつけかえはズッ友だょ…! 何もない盤面から別のアタッカーがいきなり起動する、弱いわけがない
クロバットV 2枚
クロバットVmax 1枚
・序盤から終盤まで展開を支える屋台骨
・vsミュウではアタッカーに 既知の動きかと思うので奇襲性はないと思っていい
・進化することで負け筋を消すこともできる
・バケッチャを出す対面では1-2-3の最短ルートがありえるため進化のタイミングをよく考えること
ネオラントV 1枚
・出来れば中〜終盤まで取っておきたい1枚
・序盤博士を打つために使うと負け筋になる/詰めでキバナやボスを持って来れないなどデメリットが目立つ
・オーロラ込みでアクアリターンを起動できるためそれも視野に ノヴァ+アクアリターンでvstarをシバくと負け筋を消しつつサイドを進められるので綺麗な動き
バケッチャ 1枚
・当日朝4時まで悩んだ1枚
・無くてもなんとかなるっしょ!と割り切っても良かったが…
・最終的に直近で結果を残したバレットのバケッチャ採用率が低い(=やや警戒薄?)ことから採用を決意
トレーナーズ
クイックボール 4枚
ハイパーボール 4枚
・デッキのエンジン
・アタッカーを全員使うことは絶対になく、エネルギーもコストになりうるため両方4投 しんかのおこうは不要
ポケモンいれかえ 2枚
あなぬけのヒモ 1枚
・このデッキで入れ替えしたいタイミングは2回
→スタートしたポケモンを下げて攻撃するとき、準備が整っていない段階でボスなどで前を縛られたとき
→→他のタイミングで入れ替えたいときは基本的にエネルギーを切って逃げれば対応可能なので最低限の枚数
・現環境においてあなぬけのヒモを強く使えるタイミングは少ないが無いと困るので2-1で採用
エネルギーつけかえ 2枚
・アルセウス、ガラルファイヤーととにかく相性が良いカード
・2ターン目から基本エネルギー3枚+ベルトで230ノヴァが打てたり、何もない盤面から突然攻撃しはじめられるのが強い
タフネスマント 2枚
大きなおまもり 1枚
・相手への要求を高くするカード達
・元々はマント3枚だったが、ミュウを重めに見て1枚おまもりに差し替えた 配分には満足
こだわりベルト 1枚
・基本的に環境にいるデッキに対して弱点を突いていくデッキなため意外と使わないカード
・あるとアルセウスやファイヤーで220↑の打点をだしてVポケモンをシバけるので1枚採用
博士の研究 4枚
・デッキのエンジン
・4投意外ありえませんが、クロバットで十分回る場合は温存することもあります→雪道で止まるクロバットを先に消費する 進化できる上アタッカーになるため負け筋になりにくい
マリィ 2枚
・ドローサポートというよりは相手への妨害、どうしても切りたくない札ばかりが手札に溜まった時に使うカードという認識
・ちゃんとデッキが回っている場合、1度撃てれば十分と考えているため2枚
ボスの司令 3枚
・効率よくサイドを進めるために必須のカード 最短ルートで勝負を決めましょう
キバナ 2枚
・エネルギーつけかえ、ガラルファイヤーと合わせるとこのデッキの全てのカードを即起動できます
・また、アルセウスと合わせて3枚の必要札に触れる
・どんなゲームでも1度打ちたい
キルクス温泉 2枚
・たねVの耐久力を向上させるカード マントと合わせてvstar並みの耐久を得ることが出来る
・これを思いついたあるぱんさんは正直天才だと思う
トレーニングコート 1枚
・第2のスタジアムとして採用
・普段使うことはあまりないが、vsアルセウスジュラルドンなどリソース管理がモノを言う対面では助かる
エネルギー
オーロラエネルギー 3枚
・バレットにおいて必要不可欠
・元々4枚だったが、基本悪エネルギーに1枚枠を譲った
・オーロラエネルギーでポケモンをトラッシュ→メタモンVで即Vへんげ/悪エネルギーをトラッシュ→じゃえんのつばさ、など意外と器用なカード
ダブルターボエネルギー 2枚
・最低1枚使えれば大丈夫なので2枚
・中盤以降入れ替え札として使うことも多い
基本悪エネルギー 4枚
基本雷エネルギー 2枚
基本闘エネルギー 1枚
・ガラルファイヤーを軸にエネルギー供給する機会が多いため悪を多めに
・ライコウを2体ストレスなく動かせる雷2枚
・闘はガラルサンダーとヒスイジュナイパーを両方使う場合1枚では足りないが、両方使うハピミルを想定した場合ゲーム展開が遅く、どちらかがオーロラでも間に合うと判断したため1枚
不採用カード
ふうせん
・ほかの道具を貼った方が強い
・エネを切れば逃げられる、入れ替え札は最低限ある
・鉱山+ボスで縛ってくるデッキに対しては盤面のポケモンを全てアタッカーとして育てることでなんとかなる 育っていない場合入れ替え札が残っているはず
ヒスイのヘビーボール
・強く使える盤面が少ない
・単体で解決しにくい
かがやくサーナイト
・パルキアに対して効果がないこと、ミュウに対して1-2-3の最速でサイドを取られる可能性を考えて不採用
ふつうのつりざお
・リソースが限られているため相性は良い プレイでカバーできる範囲と考え不採用
頂への雪道
・使いたい盤面は多いが自分自身の動きが止まることも多いため使いこなせなかった
ニンフィアV
ニンフィアVmax
・ドリームギフトは強い
・ベンチを並べなければ火力が出ない、並べてもそこまで火力が出ない
・また、サイドをずらせるかと思いきや普通に裏をボスで呼ばれるため意味なし
採用検討カード
ファッションモール
・初手でアルセウスに貼ってしまったマントや、クロバットのドローを増やすために切ったマントを再利用できるため強そう
ワタシラガV
・終盤の詰めで使用想定 ネオラントの方が小回りは効くが博士でボスやキバナを落とせるので安心 ともだちてちょうはワンテンポ遅れるからなし
ヒスイジュナイパーVstar
・ガラルサンダーとの入れ替え候補
・耐久に優れ、最悪の場合フウウンスターでデッキを回すこともできる
セイボリー
・妨害札として 入れるならマリィの枠
・マリィ:セイボリー 1:1から試したい枠
各対面のプラン
サイド落ち確認するべきカードを覚えておき、トップメタの構築に対して事前にプランを立てておくと本番に焦らずプレイ出来ます。
サイド落ち確認
・アルセウス(+ダブルターボ)、クロバット、ネオラント、使うアタッカー(+エネルギー)
・ボス、キバナ、エネルギーつけかえ
・(雪道を貼ってきそうな場合)スタジアム、バケッチャ
最低限この辺見れたら大丈夫です。
パルキア
サイド1を挟むと雪道ツツジのリスクが上がるため、基本的に2-2-2を目指したいです。
いずれの場合でもサイド2になるタイミングでマリィを挟んで要求値を上げたいところ。
基本のルートはアルセウス+ライコウ*2でボスなどを使用しながらパルキアを倒していくプランです。
途中博士の研究やクロバットで山を掘り進め、終盤の雪道ツツジに備えることを意識します。また、雪道ツツジをされたとしても裏にアタッカーが既に準備されている、いわゆる"積み盤面"を作ることを目指します。
ライコウをマントや温泉が準備できないうちに並べるとボスやクロススイッチャーで狩られるため注意します。
また、パルキアが盤面に1体しかいないなど、相手が事故っている場合に積極的に狙いたいプランとして、メタモンを含むライコウ3匹でストレートにサイドを取り切る場合があります。
相手にアタッカーを準備させずテンポを取れる分、キバナやつけかえにエネ加速を頼ったり、山作りする時間がないため雪道ツツジがキツいのが弱点。
相手の盤面やこちらの手札と相談してどのプランを狙うか吟味します。
負けが明確に見えるルートとしては、アタッカーの準備が間に合わなかったり、盤面に必要のないVが残ってしまうことが挙げられます。
デッキを回すために出したクロバットは早めに進化させたり、やまびこホーンをケアしてトラッシュに不要なアタッカーを送らないなどの細かいプレイができると勝率が上がると思います。
ミュウ
メロエッタ、ミュウVmax、任意のVの1-2-3でサイドを取り切ることを目指します。
お互いに妨害札が少なく、殴り合いになるためデッキを綺麗に回し切ったほうが勝ち。こちらは1回相手の攻撃を耐える、相手は全てタブレットとベルトで乗り越える、が要求値となります。
序盤にマントをつけたたねポケモンで攻撃を耐え(もしくはタブレットを消費させ)、終盤のクロバットvmaxを越えられないようにするのが理想ムーブです。
受け思考な上、最近のミュウにはシマボシが入っておりタブレットの再利用を狙ってくるためあまり勝率は高くありません…
その他
ポイントを抑えて初見の相手にも対応できるようにします。
1.進化前のVがHP210である ex.ヒスイゾロアークV,ダークライV,はくばバドレックスV…
→ベルト込みノヴァで優先的に食べてテンポをとる
2.弱点がつける対面である
→弱点をついてシバく
3.非Vである
→マントエンテイ,アルセウス,クロバットなどの高HPをぶつけて1パンさせない
不利対面
弱点がつけないVmaxは全て不利対面です。現在のレシピであればはくばバドレックス、れんげきウーラオスなどが該当します。
その都度環境を見てザマゼンタVやフーパVなど、別のアタッカーの採用を検討することで対処できます。
おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございました!
はじめてのポケカnoteでしたが、言語化することで自分の思考が整理できてとてもいいですね。
メタ思考の構築は、環境読みがうまく刺さらなければ勝ち切ることは難しいです。
しかし、現環境はパルキアとミュウという圧倒的トップメタが存在するためこういった構築も考えやすいのかなと思います。
各々の構築指針によってアタッカーの種類を増やして対応範囲を増やすことも、はたまたメタに特化させることも出来るためカスタマイズ性能が高くおすすめのデッキです。
この記事が何かの助けとなれば幸いです。
もし質問等ありましたらTwitter(@ntmgpoke)のDMまでお願いします。
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