NEWSound of "NEWS"-N-
ここ数年、ジャニーズが公式的に音源やMVをYouTubeで公開し、宣伝に役立てることは珍しくなくなって、私たちファンもその光景を見慣れてきた。
私が応援するNEWSも、つい先日最新のライブDVDを発売し、ちょい見せどころかまるまる一曲公開されている(しかも何曲も!)
ジャニーズの変化にはいろいろな意見があると思うけれど、
自分の好きな音楽は、自信をもって好きだと言い
たいし、世に流れるよろしくない文言だけでグループや音楽の評価を決めつけられるよりも
ただ、ネットの海に私が好きになった素敵な音楽が存在して
他の誰かにとっても魅力的に感じてもらえる方がよっぽど良いと思っている。
そんな考えから、傷つくことがあるかも知れないと思いつつ、みんなの反応を見たくてコメント欄をよく見る。
最近見たコメントでNEWSを客観的にみた言葉として「ショーイズム」という言葉が使われていた。
Show must go on.
ショーイズムが「ジャニーズらしさ」であることは認知しているけど、それがNEWSに結びついたことはなかったので意外に思った。(傷つくようなことは一つもなく、怖れていた自分が恥ずかしい)
たくさんのレポート執筆を通じて、言語化の機会があった大学を卒業して早2か月
言葉による表現はすごく好きだったなと今更ながら思うので、私が好きなNEWSの表現する音楽の面白さを、言葉にしてみようと思う。
この文章を見つけちゃった人へ
あくまで趣味として
私個人の解釈でしかないし、考察する気もない
のわりに
長くて拙い文章ですみません
さて、書き起こしたいことはたくさんあるけれど
まずはNEWSが作るコンサートについて
NEWSのコンサートを語るに欠かせないのは、ジャニーズファンなら小耳に挟んでいるかもしれない、2017年から5年越しの4部作の大プロジェクト。
グループの長く複雑な歴史のなか、新型コロナによる中止や延期を乗り越え、5年の月日をかけて完成されたNEWSを象徴する作品たち。
私がNEWSのつくる音楽に虜になったのは、この4部作のおかげだ。
(訳:いよいよ沼から抜け出せなくなり高校生ながら財布を空にしてしまった!)
◇4部作の概要と特徴
4部作がどういうものか、概要から。
2017年のツアーを皮切りに、N、E、W、Sをそれぞれ頭文字とするタイトルで、アルバムの発表及び全国ツアーが行われた
N EVERLAND (ネバーランド)
E PCOTIA(エプコティア)
W ORLDISTA(ワールディスタ)
S TORY(ストーリー)
これら4つの作品の内、はじめの3つは非現実的な概念・世界観を掲げて制作されたコンセプチュアルな作品として。
最後のひとつはこれまでのさまざまな「旅」を振り返り、今の我々の物語を書き記す作品として制作された。
アルバム発売のためのパッケージの制作の段階から楽曲、ツアーにおける衣装、演出までをトータルして【どんな非現実空間を作り出し、ファンとともにどんな体験を共有するか】
と言った点が緻密にプランニングされている。
そしてコンサートツアーという彼ら自身とファンの存在が交わる「旅」の中で、唯一無二の「物語」をいくつも作り上げてきた。
そのためにアルバムトラック、コンセプト、衣装、グッズ、サプライズ.....
あらゆる所にいくつもの工夫が隠されている。
NEWSのファンはそういう「仕掛け」が大好きだ(きっと私だけじゃない)
5年越しの超大作を経て、こうした作品づくりと生み出される音楽はNEWSらしさとなり、
メンバー自身が強みだと言えるもの、そしてファンの誇りともなっている。
そんな、新たなNEWSらしさを獲得した大切なアルバム・ツアーをこれからも大切にするために、これからのNEWSらしさに繋がる部分を4部作のアルバムごとに抜粋して、その魅力を言葉にしてみたい。
今回取り上げるトップバッターは、
-N-
NEVERLANDだ
◇NEVERLAND
NEVERLANDという夢いっぱいの名前の通り、このアルバムのテーマはNEWSの夢を詰め込んで表現された夢の島、そしてコンサートツアーはNEWSとともに島をめぐる夢の旅。
このようなテーマは増田の
「鍵をモチーフにしたグッズを作りたい」
「鍵を使って行く場所=NEVERLANDでどう?」
という言葉から決まった。
さすがはアイデアマシーン
ちなみに、NEWSの頭文字で4部作をやることにしたのはNEVERLANDが決まってからだそうで、、(まっすーの一言から後付けサプライズ決まるところまで全部NEWSっぽい)
実際、初回盤の特典には立派な、ずっしりとした鍵と招待状が封入されていた。
ツアーのペンライトも鍵の形をしている。
我々は皆、鍵を手にしている……
(大前提として、アルバムはツアー開催が発表され、公演初日が始まる前に発売される)
「あ、招待された…」
全NEWSファンがそう思っただろう
NEVERLANDのアルバムには、「現実を忘れて今この時間(ライブ)を楽しんでほしい」という想いが込められている(公式パンフレットより)
アルバムトラックはNEVERLANDの要素である“7つのエレメント”が表現されたバラエティ豊かな楽曲たちで構成され、コンサートでは島の各エレメントのエリアを、案内人のNEWSと共に旅をする、という演出だった。
NEWS自身もそう話すように、本作品の楽曲のバラエティ性はこれまでのアルバムと比にならない(今ではNEWSの得意分野とも言えそうなロックも、このアルバムから始まった)
NEVERLANDの多彩な魅力を表現すべく、この作品ではじめてNEWSの音楽制作に関わった人もたくさんいた!
今となってはNEWSの音づくりに欠かせない存在になったm-floのTakuさんも本作がはじめて(のはず)
本当は私的ライナーノーツを書きたいところだけど、今回は、4部作を経て見えたNEWSのショーイズムの「仕掛け」を語るために、interlude(以下、Inter)に注目したい。
◇Interの役割
そもそもInterとは?
となってもおかしくないような気がするが、
彼らのInterは一つのトラックとして存在するものの楽曲というよりも、
語り、ナレーションである。
このような語りのトラックは4部作以降のNEWSの作品の大きな特徴の一つと言え、
NEWSのアルバムの壮大な世界観の解釈及び没入に大切な役割を果たす。
NEVERLANDのInterに当たるのはトラックリストの黄色で示した5つ。
それぞれの内容と特徴を、「私視点で(これ大事)」書いてみたい
🎧1.The Entrance
アルバムを再生すれば、
「ようこそ、NEVERLANDへ」という伸びやかな声の案内人Mr.インポッシブルが鍵を手にした我々をNEVERLANDに誘ってくれる。
始まりを飾る壮大な音と愉快なメロディNEVERLANDに向かう汽車の音とともに我々を勇気づけ、高揚させる言葉が心に響いてきた。
これからの旅を共にする4人の男たちとの出会いにふさわしいトラック。
鍵を持つ私たちに、NEVERLANDへ期待と想像を膨らませるために、このInterは存在している。
ここでの演出についてはいつか詳しく言及したい...100時間かかりそう
🎧5.7elements
島で堪能できる7つのエレメントについて軽快な音楽に合わせてMr.インポッシブルが教えてくれるInterだ
・心を熱くさせる 炎
・安らぎを与える 水
・希望を持たせてくれる 光
・気分を高揚させる 踊
・自分の存在を思い出させてくれる 音
・不可能がないと教えてくれる 魔
・生きていくために絶対に必要な 愛
エレメントについて理解を深めることは、
本アルバムの世界観と、トラックについての理解を深めることと言える。
夢の国という世界観を提示しても、楽曲だけで表現するのはなかなか難しい。
しかし、Interで「言葉」を織り込み、楽曲以外の世界観のディテールをファンと共有することで没入体験の質は大きく変わる。
実際、楽曲に込められたメッセージと、エレメントを重ね合わせることでNEVERLANDでしか体感できない、NEWSにしか作れない音楽として完成されるように思う。
🎧9."Neverland Cast Members"
エレメントに続いて、今度はNEVERLANDに絶対不可欠な存在としてのNEWSが語られるInter。
自分の語彙力の無さに悔しくなるが、
初回盤にはこのInterに合わせた特典映像がある…なんともメンバーの特徴とイメージを上手く活用したVCRが!
NEVERLANDに行くには鍵が必要であることは前述の内容からわかっていただけると思うが、
その鍵を作っているのは他でもないNEWS達だ。
案内人の服装をした4人がそれぞれの能力を使って鍵の製造に携わり、大砲に鍵を詰めては送り先へと飛ばしている(手元にある鍵もこうして作られたかと思うと愛おしくて仕方ない)。
アルバムトラックとしては中盤にあるが、
コンサートではNEVERLANDの汽車が到着する前に特典だったVCRが大スクリーンで流された。映像の最後、鍵が飛ばされる頃にはすっかりNEVERLANDの世界に没入完了だ。
🎧14.The Grand Finale
-16."To Be Continued..."
フィナーレを飾るInterの2つ。
こう締めくくり、アルバムトラックの最後でNEWSとファンのなによりも大切な1曲であるU R not aloneへと続いてアルバムは終わっていく。
このアルバムはNEWSと我々の「旅」であると何度か話しているが、
どれだけ工夫が凝らされていても、最後にアルバムの世界観とその表現の質を担保するのは、ファンがグループを理解しようとする気持ちのような気がする。
彼らが届けてくれる言葉はいつも真っ直ぐで良い。
◇「プロット」としてのInter
粗雑な文章で書きまとめてしまったけれど
趣味だし、初回だから…お許しを
はじまりと終わりがあるなんて、まるで物語のようだと思う。Interはプロットのようなものか。
1.The Entranceでそう語られるように、このアルバムは一つの旅だ。アルバムでひとつの旅が完結しているから、コンサートに来れるも来れないも関係なく、視聴体験そのものがNEWSとの「旅」だ。
そして、14.The Grand Finaleでは「このアルバムはとりあえずここまで」とされ、後のコンサートに繋がっていく。
「とりあえず」という言葉を聞いたツアー参加者は、実際にNEVERLANDの空間をNEWSと共にできる数か月後のコンサートが楽しみで仕方無くなる!
部分的かつ言葉足らずの説明を長々としてしまったが、これらのInterが、アルバムがひとつの「旅」として成り立つために、大きな役割を担っており、
緻密な世界観を一方的に見せつけるのでは無く、我々を巻き込み、誘い、共に経験すると言うことを実現させていると考えている。
最近では、音楽を聴く、と言う行動について
ストリーミング配信で気に入った音楽だけをダウンロードしたり、プレイリストをシャッフルさせながら聴く傾向が強いように思うが、
NEWSのアルバムはシャッフルには向かない。
もちろん楽しみ方は自由だけど、
アルバムトラックにはその順番、その言葉、全てに意味と役割がある。
後のコンサートを経験した後に聴けば
より、意味を増し、記憶を呼び起こす役割を持つ
コンサートでは、このinterを要所で挟みながら、さらに手の込んだ脚本が加えられ、各エレメントのエリアを旅した。
コンサートのセットリストを繋ぎ、一つの旅物語の骨組みとなっていた。
アルバム視聴の段階で、NEWSの世界観に巻き込まれている我々は、コンサートという空間で
同じ旅の記憶を、彼らと共有する。
世界観という点については、
コンサートにおいてLIVE映像を見てもらえれば、汽車をはじめとするセットや夢と迫力の詰まった音楽から、NEVERLANDの世界観の緻密さをより感じてもらえるだろう。
◇旅の記憶
そもそもなぜ
【どんな非現実空間を作り出し、ファンとともにどんな体験を共有するか】と言う点にこだわるのか。なぜその手立ての一つがinterで、旅なのか?
NEWSのコンサートは
「いやなこと忘れて楽しめよ」
という言葉で始まり、
「明日からもがんばれよ」
という言葉で締めくくられる
現実世界の嫌なもの全て忘れて、この世界では一緒に楽しもう。そして、今日の記憶を胸に明日からも頑張って。
コンサートに行って
素晴らしい異世界の旅の記憶ができた
そしてアルバムを聴くたびに異世界の記憶が蘇る病にかかってしまった
interが支える旅物語としてのアルバムと、
その具現化としてのコンサートは
NEWSというグループがもつメッセージ性と相性がいいのだと思う。
物語のプロットか骨組みともいうべきInterは
後のNEWSのアルバムでも登場し続け世界観への没入を助ける大事な役割を担っている(4部作が終わった今もだ。)
NEWSらしい音楽の立派な「仕掛け」の一つだ
ぜひ映像を見てもらいたい。
そして、同じ旅の記憶を持つ人がいたら、共に思い出したい。ここでは叶わないので語彙力表現力を磨くことに努めよう
★☆★
高校生の時はすごい!面白い!としか思っていなかったが、この歳になって自分が楽しい!面白い!と感じていた理由がわかってきた。
そして、それを知ってさらに好きなものを追いかけるオタ活なるものに深みが増してきた気もする。
早いうちにEPCOTIAのことも書こうかな
書きたいことがたくさん
ちなみに、
NEVERLANDは恐らくNEWS史上最も派手で、ドームの広さを最大限に活かした私的最高の公演
中でもThe Entranceにあたる登場のシーンで右に出るアイドルはいません(主観)
Mr.インポッシブルの語りと共にメインステージに並んでいた小道具は合わさって金色の汽車となり、花道を突き進んできた思えば、
タイトル曲『NEVERLAND』の重低音と共に煙が吹き出し、汽車はばらけて円形のステージを囲う隊形に。みるみる上昇する円形のステージを見届けていたら、中央に黒と赤のギラギラの衣装に身を包んだ4人。
1人は松明を、1人は旗を、1人は杖を、1人は剣を掲げて、不気味で妖艶なコーラスとともに、その風格をドーム全体に知らしめるかのような力強さ。忘れられない。
今のNEWSは3人だし、残るべくして残ったとすら思っている。
だけど、私が好きになった4人のNEWSと、そこで生まれた音楽をなかったことにはしない。
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