読んだもの日記を(2019/12/14) #まじ日

今日読んだもの
どうしても生きてる / 朝井リョウ
健やかな論理、流転

感情だった。これを言語化するのは難しい。とにかく、感情が描かれている……と思った。身に覚えがあるといえばそう、気づかなかった思いの言語化といえばそう、なんだけど、そんなにスッキリした読後感もなく、とにかく、感情……だった。うわあーーーーーって頭抱えたくなる感じ。わかるよね、こういうことあるよねっていう以上の気持ち悪さというか、抉ってくる感じというか、とにかく、わたしの感情が、本の中に、ある。解決策を提示してくれるわけでもなし、慰めをあたえてくれるわけでもなし、ただただ感情を炙り出されるエンターテインメント……持ってることはぼんやり知ってるのに見ないようにしているものを無理やり知覚させられる感じ…嫌いではない……。
朝井リョウは同い年の作家なんだなぁとしみじみした。私が歳をとった分だけ、小説の中の感情も歳をとっている。何者を読んだ時と同じくらいの衝撃が、同じくらいのビビットさをもって迫りきている。

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