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ファジアーノ岡山 J2リーグ 2024シーズン 第24節 vs 栃木SC 観戦記

2024年7月14日、栃木県宇都宮市カンセキスタジアムとちぎにてファジアーノ岡山はアウェーで栃木SCと対戦でした。

カンセキスタジアムとちぎ

カンセキスタジアムとちぎは2022年の対戦で訪れて以来2回目の来訪となります(このときはバイスのFKでの勝利でした)。対戦相手の栃木SCのスタジアムというと栃木県グリーンスタジアムに沢山足を運んだのでそちらの方が印象深いのですが、あいにくの大雨だった今節、新設屋根付きスタジアムの恩恵をこれでもかと享受することができました。(サッカーサポとしては陸上トラック付きなのが本当に惜しいです)

スタグルはメインスタンド側のスタジアム外周に沿ってキッチンカーを配置する方式。全部見て回ろうとするとそれなりの距離を歩くことになるのが難点ですが、一店舗ごとの距離がある分複数行列が密集することなくそこは快適だと思いました。

今回のスタグルは「夏野菜のトマトソースパスタ」と「氷いちごショコラパフェ」をチョイス。パスタは「岡山県はトマトが有名」ということによる限定メニューでしたが、具沢山で美味しかったです。いちごショコラパフェもボリューム満点でした。

夏野菜のトマトソースパスタ
氷いちごショコラパフェ
大雨の中専用のフタがなかったため
お店の方がわざわざラップで
簡易カバーをしてくださいました。
ありがとうございます!

今節のメンバーは以下の通り。前節負傷交代したルカオ選手が欠場のため、岩渕選手をトップに配する実質ゼロトップ、ダブルボランチの一角は前節欠場した藤田選手が復帰(長期離脱でなくて本当に良かった)、そしてサブに加入したばかりの嵯峨選手が早速のメンバー入りです。

スターティング&ベンチメンバー
キックオフ前エンジン

◾️栃木のプランに持ち込まれた前半

前半キックオフ。ルカオ選手不在ということで、ファジはライン高めにして中央からの3トップの裏抜けあるいは両WBがサイド奥深くへの侵入を狙うというのが初期の狙いだったのではと思います。
しかし、栃木はロングボールで1トップの宮﨑選手へ右サイド(ファジの左サイド)寄りにロングボールを多用してきました。これはおそらくファジのラインを押し下げボールを奪われた場合も自陣ゴールから遠い位置にしたい=ファジの前プレを回避したいのと、また鈴木(喜)選手側をより押し下げることでファジのビルドアップの起点も低い位置にしたい意図があったのかなと思います。
宮崎選手に対しハイボールの競り合いで想定以上に後手を踏んでしまったことからも栃木のプランに持ち込まれた感じでした。ただ左サイドで守備対応に追われることになった鈴木(喜)選手は守備面では非常に安定しており、1対1の地上戦シーンではほぼ勝てていたことから、相手の決定機と呼べるようなシーンはこの流れの中ではあまりなかったと思います。
しかし、相手陣内の高い位置でボールロストのミスがあり、そこから鋭いカウンターを受け先制点を許してしまいました。痛い先制点を奪われてしまいましたが、プレー再開までの少しの時間、岡山のFP全員が集まって話し合いを始めました。おそらく失点のシーンの課題と攻めるための具体的な修正の共有をしたのでしょう。その効果はすぐさま現れます。
田上選手のフィードから左サイド奥深くに高橋選手が侵入に成功、相手DFとの1対1ですぐさまクロスを上げず、一つ右内側に切り込んでからフリーの早川選手にパス、早川選手が豪快に蹴り込んだボールはバーに当たるもの勢いもってそのままゴールイン。岡山はすぐさま同点に追いつきました。

早川選手のゴールにより岡山はすぐさま同点に

◾️互いの動きに対応しあう後半

後半キックオフ。しばらくは前半と同じような展開となりますが、ここで岡山は選手交代。栃木の宮﨑選手を抑えたい岡山は田上選手に変えて柳(育)選手を、前線でよりドリブルでの仕掛けを増やすために木村選手を投入。柳(育)選手により以降はハイボールでの競り合いはほぼ後手を踏むことはなくなり、また木村選手のドリブルで相手陣内奥深くまで侵入できる回数が増えるようになりました。
選手交代で流れを掴んだ岡山は後半最大の決定機を迎えますが、田中選手の足に合わせたシュートは相手GKのファインセーブにあい得点を奪うことはできませんでした。
その後、若干オープンな展開となり両チームともに相手陣内に押し込むシーンが増え、その都度互いに選手交代で対応しあうという流れに。ただここで岡山が押し切れなかったのは、アタッカーの控えが今節ほとんどいなかったのが響きました。試合終盤、本来なら最後のカードになるはずだった5枚目が岩渕選手からCB/ボランチの本山選手に、更に途中出場の齋藤選手がATに脳震盪の負傷となるアクシデントで6枚目としてボランチの輪笠選手を入れざるをえない状況は厳しかったと思います。(齋藤選手の容態が重くないことを願います)
そのままタイムアップ。試合は1-1のドロー決着となりました。

加入後にすぐ出場機会が来た嵯峨選手

◾️苦しい台所事情、中断期間を経てどこまで回復できるか

上位追走のため、順位的には下位の栃木相手に勝ち点3が欲しかったところではありますが、内容的にはドロー致し方なしといったところでした。今シーズン負傷者続出で紅白戦すらままならないほど苦しい状況の岡山。ようやく当初の怪我人がある程度戻ってきましたが、別のメンバーが更に負傷離脱。開幕時にCF登録だった4選手が全員負傷という非常事態になってしまいました。既に夏のCFの補強の動きをしている情報はありますが、一刻も早い新戦力の加入してと、約3週間の中断期間を有効に活用して既存の選手たちの回復と再構築に努めて欲しいと思います。

お読みいただきありがとうございました。

宇都宮に向かう途中の「道の駅 まくらがの里 こが」で
購入した家族へのお土産

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