テナント開業が良いの?土地から開業が良いの?〜その2〜
開業前に読んで頂くと役立つかも?と書き留めております。
参考になれば幸いです。
前回は、
でしたので、その続きです。
前回、都会ではテナント開業が多いと書きました。
『テナント開業の利点』
・都会でも開業できる
・テナント料が全て経費になる
・固定資産税がかからない
です。逆に欠点は、
『テナント開業の欠点』
・歯科医院を続ける限りテナント料を払い続けなくてはいけない
・いくら払い続けても自分の持ち物にならない
・修繕を思う様にやってもらえない
です。2005年に開業して2016年に移転するまで、
毎月 30万円
年間 360万円
10年 3,600万円
を支払ってきました。これが、もしも続いていたら、
20年 7,200万円
30年 1億800万円
でした。それだけ支払っても持ち家にはなりません。
また僕の場合、1階部分を改装し、設備を全ていれて5月に開業した直後の6月の梅雨時期に、雨漏り&漏電が起こりました。
その時々で、応急対応はして頂いたものの、根本改善はして頂けず約10年、本当に大変な思いをしました。
新規開業時に雨漏り館と契約する先生は、まずおられないと思いますが(笑)。
歯科医院の開業を30代ですると、30年以上は続けていくと思いますので、将来のキャッシュフローもしっかり頭に入れて開業されて下さい。
テナント料が更に20万高いと、
毎月 50万円
年間 600万円
10年 6,000万円
20年 1億2,000万円
30年 1億8,000万円
と月20万円の差が、30年後には、
7,200万円
になります。
そこに設備投資費が入り、更に人件費等が入ってくると...
将来のお金の不安を回避するには、日々クリニックにしっかり利益を残す経営を心がける事です。
利益を残していくと、貸借対照表の中に記載される、
『繰越利益剰余金(くりあげりえきじょうよきん)』
として開業以来積み上げてきた利益が数字として残ります。
これは銀行が重視する数字なので、
翌年税金が高くなるので、年度末に色々買いましょう
なんていうアホな税理事務所とお付き合いがある方は、すぐにお付き合いを止めた方が良いと思います。何年経営しても利益が残っていないので、銀行評価が上がらず、数年後にいざ借入をしたいと思っても高い金利でしか借りれなくなりますので。
こちらの記事、
も参考にして頂けると幸いです。
写真:2016年 ハワイ ハナウマ湾自然保護区です。綺麗な海でした!