ウクライナ、ウクライナ、ウクライナ
「ロシアがウクライナに侵攻する訳無い。負けると分かっているのにNATOと戦う筈が無い」とか解った振りして、ごめんなさい。
では、反省会です。
誤解を怖れず表現すれば、ロシアが自国保全のためにウクライナと言う緩衝地帯を支配したがるのは、地政学上当然なことです。
しかし、
◯軍事的に見てもNATOとの軍事衝突にエスカレートした場合ロシアには勝目がないこと、
◯経済的に見ても経済制裁の損失の方が大きいこと、
◯政治的に見ても反政府的な世論が大きくなること等から、色んな専門家の方々は(私自身も)、「ロシアによるウクライナ侵攻の確率は低い」と見ていたと思います。
つまり、現在ロシアには強力な軍事力、経済力、政治力が無いと思っていましたし、今もそう思っています。逆に言えば、それらの力が付けば、ウクライナ侵攻はあり得ると思っていた訳です。
今、マスコミで見解を述べられている専門家の皆さんは、ホンネでは「どこで間違ったのか考える時間をくれー!」と考えているはずです。
ロシア人は元々恐ろしい民族だからとかの感情論ではなく、プーチンの判断の根拠・理由を知りたいのです。
今回のことで、誰が言ったか「地政学は悪魔の学問」と言う言葉を思い出しました。
上述のように、ウクライナ市民が攻撃されるなかで、攻撃するロシア側を理解しようとしている自分がいるのです。
バカなんじゃない❗️正に悪魔の考え方です。
どれだけロシアの事が好きな人も(ロシア人も含めて)、今回のプーチンによるウクライナ侵攻の判断に心底納得している人は少ないと思っています。感情的にも、地政学的にも。
少なくとも、プーチンの外交上の信頼性は吹っ飛びました。北の将軍様と同じです。
なぜプーチンが今回の判断をしたのか、もう少し考えさせて下さい。
下は、ジャンナ・ビチェフスカヤと言うロシアのフォークシンガーの「悲しむ事はない、将校殿」と言う曲です。
内容は、コサックに侵攻され血を流しながら敗走するロシア兵、それに茫然として付いて行く市民の様子です。帰るところも祖国も信仰も失い、自分が生きているかどうかも分からない状態です。
曲では、それでもロシアの大地を信じようとなっていますが、今のロシア市民は敗走するプーチンにそんな声をかけるでしょうか?