(タイトル画像の引用:https://tj.sputniknews.ru/amp/20220219/maslenitsa-2022-prazdnik-moscow-1045998623.html)
今回の記事は、サハリンで起きた現実の推理小説です。
先ず、マースレニッツアについて説明します。
これはキリスト教の「謝肉祭」に相当するロシア正教のお祭りで、言葉の意味は「バター祭」です。2月頃に数日間行われ、日本で言えば「啓蟄」の様な感じの「冬に別れを告げる」宗教行事です。
広場に立てられた大きな人形をリボンで飾り付け、ブリヌィと言うクレープみたいなパンケーキみたいな食べ物の屋台が出たりします。
最終日、皆の願いを叶えるため、この人形に火が付けられます。どんど焼きみたいですね。花火も上がったりして盛上がるお祭りです。
お話は、サハリンでのマースレニッツアから始まります。
①3月6日、サハリンの州都ユジノサハリンスク市の市立公園で、マースレニッツアの祭典が開催されました。あいにくの吹雪で、市民の集まりは良くなかったようです。
②同じ3月6日、サハリン州青少年局が支援するロシア軍とプーチン大統領を支持するカーレースが開催され、ユジノサハリンスク市内のいくつかの通りで、参加者の車が国旗を掲げて行進しました。カーレースは、全国規模で開催されました。
この日、つまり3月6日は、国やサハリン州やユジノサハリンスク市が主催したり後援したりの催しが目白押しで、これらの行事のため、公園や大通りは塞がっていたようです。警備やボランティア何かも、町に出ていたのでしょうね。
③マースレニッツアの開催については、4日にサハリン州観光省が急遽その開催を決めました。ウクライナ情勢や新型コロナの状況を考えれば、何のためにお祭りするのか、市民も疑問視していました。
④なぜ行政機関は意図的にユジノサハリンスクで3月6日に行事を重複させて、公園や大通りを封鎖したのでしょうか?
大体、察しがついたと思います。
答えは、この日の「ノーヴァヤガゼタ」紙の「Москва, Санкт-Петербург и другие города России モスクワ、サンクトペテルブルグ、その他の都市」と言うフォトレポートに出ています。https://novayagazeta.ru/articles/2022/03/06/moskva-sankt-peterburg-i-drugie-goroda-rossii
是非とも見て下さい。
マースレニッツアの無理やりな開催の理由は、これを未然に防ぐためだった訳です。国家ぐるみで。
さて、皆さんの周りにも、こんな策謀がゴロゴロしているかも知れませんね。お互いに気を付けましょう。