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本を初めから終わりまで読むことに拘ってはいないか? ―26/1000―


「本を読む」それだけを聞くと「すごい」とか「真面目」とか世間的に見ると割と好印象に見られることがあると思います。あるいはそう思われたくないから「趣味が読書」と言えない場合もありますが、そもそもどういった意図で読書しているでしょうか。


本を買う理由は様々だと思います。

① 純粋に読書を楽しみたい (・・小説など)

② なにかを学ぶため    (・・科学書、自己啓発本など)

③ 積読するため      (・・主に難解な本など)


大きく分けるとこの3つに当てはまるのではないかと思います。


①、③の場合は問題ないと思います。楽しむために読書して充実した毎日を過ごすのも素敵ですし、本棚をいっぱいにして知的な雰囲気をつくるのもアリだと思います。(ちなみに時間があって暇だからというのはおおよそ①に該当するのではないかと思います。)



気を付けなければならないのは②の「何かを学ぶために本を買う場合」です。


文字を読んで理解することには少なからず労力を必要とします。

ましてや何かを学ぶために本を読むということは自分にとって欠けている知識を補ったり、ときには考えを改めなければならない内容となるため大きな労力が必要です。


本の平均ページ数はおよそ220ページと言われています。瞬読や速読する力を持っていなければ最初から最後まで読もうとするとかなりの労力と時間を費やすことになります。


本の1章や2章ではそもそも論が述べられていたり、タイトルの意味の説明であったりと著者が最も述べたい主張が書かれてれていることは少ないです。

最も重要な点は、本の中盤から終盤にかけて書かれていることが多いです。初めから丁寧に読んでしまうとたどり着くころには読む気力が失われていたり、読む人の現状が変化して別の問題が発生していたりすることもあります。これではせっかくの読書が十分に生かされなくなってしまいます。


では本をどう読むのがよいでのでしょうか。

考えられる方法は2つあります。


1つ目は、目次から読むことです。
目次にはその本の書いているすべてのことが見出しに要約されて記述されています。初めに目次を読んで自分の必要そうなところだけを抜き取って読むことが最も素早く、欲しい回答にたどり着く方法だと思います。目次を読んで本の構成を理解することで、筆者の意図をくみ取ることは重要なことです。「何が書かれているのか?」「重要な点はどこか?」を正確にとらえることができます。


2つ目は、初めにパラパラとめくって必要そうなところだけ読むことです。
目次を読んで理解することはかなりの労力を使います。自分で見出しと見出しの間で論を考えて話しを繋げなければならないからです。この方法だとパラパラとめくって直感的に必要なところ抜き取るだけなので簡単です。


どちらの方法も読み進めていて、わからないところがあれば戻って読むこともできます。一見面倒に見える作業ですが初めから読むよりははるかに効率がいいと思います。


また、しっかりと最初から最後まで読むことも重要です。どちらの方法でも情報の見落としは少なからず発生しますし、最初から最後まで読むことで読破したという達成感を味わえるのも読書の醍醐味のひとつだからです。


しかし、「必要な情報を本を得るために読書している」ならば絶対に最初から最後まで読まないといけないというのは矛盾しているように思えます。


1度、自分の読書の理由を考えてみると、新しい発見や本の読み方がいい意味で変わることきっかけとなるかもしれません。


今日はここまで。
最後までお読みいただいてありがとうございます!


今日のひとこと
そういう自分も初めから本を読みがち。




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