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チョコレイト・いずこ

タイトルのフレーズがふと頭に浮かんできた。Perfumeのチョコレイト・ディスコのリズムで。寝かせておくのも勿体ない気がして供養の為に筆を取ってみた。

しかし、過去のバレンタインデーを顧みても、特にエピソードを持ち合わせていなかった。バレンタインデーだからといって特にはしゃぐ事が無いまま、はしゃぐような歳でも無くなってしまった。僕は悲しきおじさんだった。

不意にそういった事実を突き付けられて、ほろ苦どころか、カカオの実を無理矢理口に押し込まれてる感じだよ。アゴが外れちまう。

そもそも、「はしゃぐ」という行為自体にスキルが必要な気がする。「平成最後の○○!」とか言ってはしゃいでた奴は、翌年には「令和最初の○○!」とか言ってはしゃいでる。何かと理由を付けて毎年はしゃいでる。きっとバレンタインデーではしゃげる奴は、サラダ記念日でもはしゃげる。「俵万智マジ神。サラダ最高。」とか言ってモリモリサラダ食ってるよ。

そういうスキルを身に付けて来なかった人間が悲しきおじさんと化す。そして、「冷静に考えてサラダ記念日はサラダモリモリ食う日じゃないって。笑」こんな事を言い出す。ともすればサラダ記念日がどういう詩か解説を始める。スキル持ちの人間にはそんな事どうでもいいんです。楽しいは正義だから。

太宰治が「弱虫は幸福をさえ恐れるものである」とか言ってたらしいけど、それに近いものがありそうだね。悲しきおじさんは、はしゃぐのが怖い。太宰治もサラダ記念日の解説始めるタイプっぽいし。

かと言って、イベント事を楽しみたくない訳でもないから、チョコをくれとは言わずとも、控えめに口ずさむのです。

チョコレイト・いずこ♪

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