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わたしには、いちばん仲がいい というともだちはいない。(10代前半のときは“いちばんって何? それって、決めなきゃいけないの?”と思っていた)
大すきな大すきなともだちはいる。
あの子もあの子もあの子も。まだもっといる。
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本日は、だいすきなあの子のことを少しお話しします。
10月に彼女の成人式の前撮りを撮らせていただきました。
他にもたくさん撮りました。
Instagramに載せているので、よかったら見てください。
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初めて会った日は、よく覚えている。
中学3年生の終わりごろ、
高校受験の日、
受験会場。
黒板が近い。
わたしはいちばん前の席に座っていた。
左から2列目。
彼女は右どなりの列の後ろの その後ろ。
「ともだちになりたい」
緊張や不安で頭の中がいっぱいかと思いきや、休憩時間のわたしの視線はあの子にちらちら。
自分が高校に受かるかも、あの子が合格するかもわからないのに
運命と呼びたくなるなにかが決まっていたように、願いと現実は一致しました。
4月。
わたしと彼女は出席番号がおとなりで、
座席は前後。
彼女の名前はまりな。
お互い人見知りでぎこちない時期はあったけれど、だんだんと仲よくなった。
少し打ち解けてくると、受験の日・初めて会った日の話で盛り上がる。
わたしはまりなに思っていたことをそのまま伝えた。そうしたら、まりなはこう言った。
「わたしもそう思ってた!」
そう言ってくれたこと覚えているかな。忘れちゃっててもぜんぜんいい。わたしの記憶違いでもいい。ただただうれしくて、信じられないと思うくらいの感情はわたしの真実です。
高校3年間クラス替えがない学校で、
いろんなことがあって、
傷つけたこともあって。
わたしを信じてくれたから
わたしが守りたいと思った。
わたしが味方になる。
でも、結果的に裏切るようなことをしてしまって、傷つけた。もう一生まりなに信頼してもらえないんだなって
初めて、耐えられなくてともだちに電話して、話せなくなるくらいに泣いた。
人前で自分のことで泣くのはいやだけど、そんなこと言ってられなかった。
言い訳をしたいくらい哀しくて、
でもその言い訳はまりなを傷つけることだから言えなくて、
わたしとまりなには距離ができてしまった、のかな。高校2年生の終わりごろでした。
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わたしとまりなはずっと仲がいい。本当に。
こんなことがあったら離れてしまっても変じゃない。
でも、仲がいい。
あれから少し時間が経ったら何でもなくなっていた。
あの時の話はずっとしていない。
いつかいつか。
わたしは本当のことを話さなきゃいけない気がしている
とにかく今はだいすきでたまらないの。
「ともだちっていうのは、相手の大切にしてることを大切にすることだよ」って教えてもらった時、まりなのことが浮かんだ。
わたしたちは決してすきなものが同じとは言えない。価値観だって随分とちがうと思う。
高校生の時たくさんたくさん笑われた。ばかにされた。でも、まりなはわたしの大切を否定したことなかったなあって。
それに気付くのには時間がかかりすぎたけど、気付けてうれしい。気付けてよかった。
ありがとうでいっぱいです。
だいすき!