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「ふたご」を読みました。

こんにちは。お元気ですか。

7時間ほどかけて、
ずっとずっと読みたかった
SEKAI NO OWARIのSaoriこと
藤崎彩織のデビュー小説「ふたご」を
読んだので、感想をかきます。

いつものごとくネタバレNGな貴方は
ここで閉じて頂くのと、
いつもより感情的で
ごちゃごちゃした文章になるかと
思いますのでご了承ください、、。笑





それでは改めてかいていきます。

この小説は 名前こそ変えていますが
深瀬と彩織ちゃんの
中学・高校時代(1部)と、

ナカジンとDJLOVE、
バンド仲間との出会いと
バンドがスカウトされるまで(2部)を
描いた作品です。

第1部は精神的に辛いことばかりで、
いろんな感情が湧き上がって
ぐちゃぐちゃに溢れていきました。

月島に想いを抱く
夏子の気持ちが痛いほど解る。
解るというか、
「その感情、私も持ってた!」
状態というか。

彼女にはなれないけれど
特別な存在ではあること。

好きなのに傷つけてしまうこと。

泣いている姿を見ても、
感情OFFになってしまうこと。

ああ、痛い、、。

夏子が想いを寄せる月島が
どんな人なのかというと、

何をするも続けられない。
ぽろっと大事なことを言う。
面白い話をしてくれる。
不安定で勝手。
どうしようもなく惹かれちゃう人。

私の受けた印象はこんな感じです。

読んでいると、
帯にもかいてある
「大切な人を大切にすることが、
こんなに苦しいなんてーー。」
という言葉の想いが、その意味が、
ダイレクトに伝わってきます。

大切にしたいのに傷つけてしまう。
どうしてなんでしょう?

拒絶されたことへの反発でしょうか。
振り回されたお返しでしょうか。

いいえ、余裕がないのです。
きっと、それだけなのです。
そう思わせてください。
、、なんて。

ちなみに、月島と夏子の
中学卒業後の進路についてかくと、

夏子 高校入学・卒業→大学入学

月島 高校入学・中退→バイト→アメリカ留学→数週間後パニック障害発症の為帰国→ADHDと診断され精神病棟入院・退院

です。

進路だけ見ると
夏子は順調に見えますが、
ピアノや不眠症に
悩まされる日々を送っています。

夏子と月島はどんなときも
電話をしたり、直接会って
話をしてきました。

特に印象に残った
月島と夏子の会話を引用↓

月島「人生上手くいってる奴らが、
人生うまくいってない奴らに
上から皮肉を言う言葉なんだって思う。
甘えてる、って。だからって、
俺の人生は甘えてないんだって
言いたい訳じゃないけど」

夏子「分かってるよ」

月島「今話したことは、
甘えてるっていう言葉を
使っている人たちへの
非難じゃないんだ。
俺にだってその気持ちは分かるし。
ただ、思ったんだよ。」

夏子「何を?」

月島「頑張れた方がいいに
決まってるじゃないかって」


それから話は第2部に移ります。

舞台はセカオワハウスへ。
初期費用94万5千円の元工場を借り、
寝る間もなく食費も切り詰めて
改装とバイトや学校に明け暮れる日々。

この話は本を読む前から
知っていましたが、
細かい状況が書かれていて
ほんとうに大変だったんだなあ、、
と、改めて知ることができました。

深瀬も彩織ちゃんも
なかじんもLOVEも
友達の皆さんも
ほんとうにほんとうに尊敬します。

こんなに辛いことがあったのに、
たくさん壁があったのに、

何度も折れそうになりながら
どうにか必死に食らいついて
今の彼らがあるのだと。

人間なんて結局は一人だと
思っていた私ですが、

この作品を読んだら
人間一人では生きていけない。
一人では何をしても味気ない。
大切な貴方が居るからこそ、
出来ることが、やる意味がある。

人間産まれた時点でそもそも
他人と関わっているし、
一人で居ても心の中には
誰かが居たりする。

この世に存在している全ての物は
誰かと繋がっている。

ということは一瞬たりとも
一人になることは不可能だ。

私は一人じゃない。
この事実を煩わしくも愛しくも思う。

その事実のおかげで
このくだらない世界を
愛することができる。

そんなことを、
この作品を読んで思いました。

冷たく、暖かく、辛く、甘い物語。
とても面白い小説です。
ぜひ、読んでみてください。

閉めきれてないドアのような
中途半端な終わりですが、
このままそっと終わろうと思います。

最後に

彩織ちゃん、
素敵な小説をありがとう。

そして最後まで読んでくれた
貴方にありがとう。

それでは、またね。



✩===============

最後まで読んで頂き
ありがとうございます(∩ˊᵕˋ∩)

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それではこのへんでお開きに。

Kananeでした◟́◞̀

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