琉球王尚巴志ハーフとベイスターズ優勝、たぶん忘れられなくなる沖縄旅
2024年11月3日、自分の中でも情報量が多くて忘れられなくなる日だけど備忘録として。なお、ランナーとしてのスペックは常に制限時間と戦いを続ける成長をしない永遠のゆるジョガーです。
尚巴志ハーフ
尚巴志ハーフは那覇市の南隣にある南城市で開催されるハーフマラソン大会。特徴は新里坂、という高低差120mを1.2キロで登っていく(それがレース序盤4キロ過ぎ)、そしてそのあとニライカナイ橋という風光明媚なループ橋を降りていくというコースです。なお、今年から琉球王尚巴志ハーフマラソン、として琉球王が正式名称につきました。
秋のマラソンシーズンで去年から、10月には伊平屋島ムーンライトマラソン(10/19)でハーフ、そしてフルマラソンはナハマラソンを12月と決めていました。間の11月でハーフをひとつはさみたいなあ、というところで伊平屋島から2週間を挟める沖縄のマラソン、ちょっといいなあ、なんだったらコースのニライカナイ橋とか昔自転車でいったし、そこからみえる久高島にもいったことがあるな、坂はきつい(1キロ以上坂が続く)けど歩けばいいや、という軽い気持ちで申し込み。
色々あわただしくなる自分の周囲(推し活方面など)
サッカーはジェフ千葉、野球はベイスターズ、そしてこの2024年はこの2チームの両方がシーズン終盤に壮絶な戦いを繰り広げるとは尚巴志ハーフを申し込んだときにはまったく思いもしませんでした。ジェフは残り2試合で4位、昇格プレーオフをライバルである長崎さんをホームに迎え、ベイスターズはまさかの日本シリーズで優勝がかかった試合。
いつもは#Jサポランナーとしてジェフ千葉のユニフォームで参加することが多いのですが、今回はちょっと迷った末、ベイスターズの31番、柴田さんのユニで走ることを決意。
さあ決戦の舞台、スタート地点へ。
朝6時に県庁前に無料の送迎バスがくるのでホテルからゆいレールにのって向かいます。朝ごはんはファミマのポークたまごおにぎり。スタートが9時なのではじまる少し前に現地で食べるようの大福をもっていきました。7時前には会場到着。特にやることないけどもう出店でてるんだーとか、いつもリスナーとしてお世話になっているRBC iラジオさんの準備などをぼさーっと眺めつつ、スタートを待ちます。あとは、前日からAudibleで池井戸潤さんの「俺たちの箱根駅伝 下」を聞いていたのでその続きを。伊平屋島の時に上を聞き終わり、下巻の残り数章(自分の計算だと、スタートから新里坂くらいまで聞ける感じ)を聞きながらランナー魂を静かに燃やします(なお、Audible聞きながら走るのは、音楽みたいに速いテンポにつられたりしないのでおすすめ)。
なお、天気は30度近くの快晴。スタート前から暑い、、、という気分です。
作戦!そして坂まで。
どうせ暑くてばてるだろう、というのと坂道は歩く、と決めていたので最初の坂までの4キロは7分前後で入って、坂道をゆっくり歩きながら心拍を整えよう作戦、その後坂の上で7分30分程度で走って、下り坂だけ加速してゴールまでを一定ペースで走れればいいな、というのがおおむねのレースプランです。そして自分の作戦通り、スタート地点のもたつきを除けば坂まで、そして坂を歩いている作戦はペース通りでした。
エキサイトバイクBボタンしばりプレイ発動
しかし、暑さは確実に自分をむしばみます。さらにはこのコース、新里坂の上もそれなりにアップダウンがあり、確実に体力を奪われます。ちょっと走ろうとすると一気に心拍があがってオーバーペース気味に、足が売り切れてるわけじゃないけどペースがあげられず、エキサイトバイクでBボタンしばりプレイ(すぐにオーバーヒートする)、F1でいうと、ギアボックスのトラブルでトップギアしか使えない、みたいな状態になり、14キロ付近から歩く、少し走るの繰り返しが始まり、タイムもずるずると遅くなっていきます。
沿道の声援とランナーさんの励まし、そしてゴール
正直、ペースも上がらず歩きがちな状態ではあったのですが、広島カープのユニフォーム来てる方から応援いただいたり、沿道の方の三線やベイスターズがんばれの声、そしてこちらも筒香ユニの方にお声がけしたり、そんなあたたかいコミュニケーションの中で走り続けました。時々シャワーで水浴びができるところがあるのですが前に出たホノルルマラソン以上に水浴びで生き返る瞬間がありました。
ゴールはなんとかようやっと3時間をきれるくらい(フルマラソンじゃないですよ)。足のダメージは思ったよりない(というより、伊平屋島で膝をちょっと痛めてたので、ひどくならなくてよかったし、つることもなかった)けど、ご飯を食べようにも出店も混んでるのではやめに移動かなとバスに向かいました。その途中、筒香ユニの方にお会いできたので健闘をたたえあいつつ、記念写真と今夜の勝利を一緒に祈ったり(本当は戸柱ユニの方もいたらしいけどお会いできなかった)、せめて出店でビール、っておもったけど行列長すぎであきらめて、県庁前行のバスに向かいます。
バスの中では、たまたまお隣の席になった方が、那覇在住のベイスターズファンの方で、戻る道すがらをいろんなベイの話をして楽しく帰りました。(自分が観ると負けるから見られないですっていってたけど、果たして日本一を見ることが出来たのか。。。)
ハイサイフェスタでナイス台無し
お昼ごはんどうしようか、とりあえず宿で洗濯しようかななんて思ってたら、那覇にお住いのUさんが、”牧志でハイサイフェスタというクラフトビールのイベントやっている”、というとても素敵な情報を。いったん宿に戻って、洗濯機に着替えをいれて軽くお風呂で汗を流した後、ちょこっと合流。北谷のクラフトビールとかソーセージを堪能して運動後の栄養補給が出来ました。ナハマラソンでもお会いできることを楽しみに!です。
うなぎ!べい!
その後お宿に一度戻ってちょっとやらなければいけない仕事をしつつ(そしてここでジェフの結果を悲しく受け入れる、でもまだおわらない!)、洗濯機の洗い物を乾燥機へ。夕飯は宿の目の前の食堂でうな重(レース終わったら食べたい!とおもってたやつ)、そして文化放送のラジオでベイスターズを聞きながら、試合を見られるスポーツバーを検索。なかったらお部屋で応援予定だったけど、筒香のホームランにうるっと来つつ、牧志のスポーツバーを発見したので向かうことに。ナップザックには乾燥機から回収した柴田ユニをいれることを忘れずに。
歓喜の瞬間を、ともに
到着したスポーツバーは満員とかではなく、ベイユニを着て応援している方(お二人で応援してる女性の方、一人で応援している女性の方、ソファー席みたいなところにいる4名程度の団体の方)もちらほら、あとはスポーツ観戦ではなく企業の懇親会っぽい団体の方がもっとも多い感じでした。その団体の方を周囲かこむようにベイの応援がいる感じです。そそくさとユニにきがえつつ、三ツ星(日本一三回目)をかかげるためにオリオンビールを注文、そして野球ぽい気分のためにホットドックを。
試合はみなさんご存じのようにベイスターズの打線が猛爆発。ひとり観戦だけどガッツポーズも歓声もでます。周囲のベイを応援してる方とも点がはいるたびに一緒に喜んだりして。そしたらソファー席で応援してた方から”よかったら一緒にやりませんか”とモニターの目の前のソファー席にお招きいただきました(ひとりで観戦してた女性の方も)。お伺いしたら、みなさん横浜からちょうど沖縄にきててたまたまここを見つけて入ったとのこと。ホークスの応援してる方が多いのかななんて思いながら入ったらそんなこともなく、また柴田ユニに着替えるあたりをみつけていただいていたようです。
そして、ピッチャーが一人抑えるたび、バッターが点をとるたびにもう高まるものを感じつつ、歓喜の瞬間を迎えました!
一日、たくさんの出会いと歓喜と苦しさと、いろんな感情がありましたが、沖縄でこういう特別な日を迎えられたことはたぶん忘れられなくなるだろうな、でも、ちょっと思い出のきっかけになるだろうな、と思い、Note書いてみました。沖縄でお会いできた多くのベイスターズファンの皆様!ありがとうございました!そしてベイスターズの選手、関係者、世界中のファンの皆様!本当におめでとうございます!!!