
初めての 診療報酬改定レポート38
12月10日中央社会保険医療協議会総会の傍聴時の忘備録つづき 個別事項(その9)について
技術的事項(その2)
1. 二次性骨折の管理について
⃝骨粗鬆症に対する一連の治療の評価の在り方について。
・2号側意見:骨粗鬆症の2次骨折予防を評価する GLに沿った要件検討
・1号側意見:GLに沿った質の高い医療を診療報酬で評価
2. 運動器疾患管理について
⃝ 小児運動器疾患に対する評価を適切に行う観点から、評価の在り方について。
・2号側意見:更なる対象年齢引き上げを検討
・1号側意見:早期発見/早期治療必要なため理解する 対象年齢引き上げは理解 疾患別リハビリは同じ人員配置なら点数低い方に揃えて適正化 算定日数も実態把握し適正化必要→(2号側反論:配置基準のみではなく疾患特性を考慮すべき)
3. 高度難聴管理について
○高度難聴指導管理料の在り方について。
・2号側意見:一定期間の間隔で複数回算定の緩和を行う
・1号側意見:介護との多職種連携等も必要 適正な頻度で複数回算定
4. 知的障害者等への医療提供について
○知的障害を有するてんかん疑い患者に対して、情報通信機器を用いててんかん診療拠点施設と連携しつつ診療を実施することについて。
・2号側意見:遠隔連携診療料の更なる活用を検討
・1号側意見:遠隔連携診療料の対象以外にも活用を検討 診断のみを拡大 専門医療機関と早期に繋がる 範囲拡大も検討 通信機器以外でも取り組む
5. 検査について
○指定難病としての遺伝学的検査の対象疾患としての取扱い。
・2号側意見:遺伝学的検査に新たな対象疾患を追加
・1号側意見:53疾患を追加する
○遺伝カウンセリングを行う際の医療機関の連携について。
・2号側意見:難病の遺伝カウンセリングの遠隔連携の仕組みを整備
・1号側意見:ICTを活用して遠隔カウンセリングを行う 難病患者は通院に苦労 検査/診断とカウンセリングは別だが認識は?→(事務局:検査情報を正確に届ける意味合い)
6. 周術期疼痛管理について
○術後疼痛管理チームによる疼痛管理の評価の在り方について。
・2号側意見:チーム構成等現場の既存取組みが評価される施設基準検討
・1号側意見:チーム介入の効果あれば質向上に繋がる
7. 人工呼吸器等管理について
○人工呼吸器やECMOを用いた重症患者の治療管理に係る評価の在り方について。
・2号側意見:そもそもの点数設定が低く実態踏まえ見直す SATやSBTの管理を評価 ICU入室上限日数も考慮
・1号側意見:メリハリをつける
8. バイオ後続品の使用推進について
○新たにバイオ後続品を導入又は切替る場合に患者に説明等の評価の在り方について。
・2号側意見:入院/外来の情報提供を評価 バイオ後続品へ切替えを評価する 導入推進のための評価必要
・1号側意見:外来や在宅でも積極的に使用 外来化学療法にも同様の仕組み
〇私見
今回の掲載写真をどれにするか悩みましたが大腿骨骨折後の生命予後としました。(資料は男性のデータですが)母親が大腿骨骨折の術後、一挙にADLが悪化し1年経ずに他界しました。決して骨粗鬆症は軽い疾患ではないと思います。