
初めての 診療報酬改定レポート25
11月17日中央社会保険医療協議会 総会(第 497 回)傍聴時の忘備録
今回の総会は①新規薬価収載②再生医療等製品の保険適用③最適使用推進ガイドライン④費用対効果評価の薬価見直し⑤DPCの高額な新規の医薬品⑥在宅自己注射についてはすべて承認された。そのため⑥個別事項(その4)である不妊治療の保険適用についての議論を記載する。(不妊治療について知識を持ち合わせておらず誤解や誤記入の可能性がありますのでご注意ください)
【保険適用の対象となる医療技術等の範囲について】
○ 不妊治療の評価のあり方、有効性・安全性等の観点から、保険適用について。
2号側意見:学会のGLの推奨度を参考に速やかに保険適応とする 保健適応なくとも診療実態と齟齬の無いよう検討 GLのエビデンスレベルABを保健適応が前提
1号側意見:GLに基づき有効性・安全性が確認できたものが保健適応 現行の治療を実施患者の不利益にならないように
【保険適用の運用に係る課題について】
○ 保険適用に当たって、患者の定義や、年齢・回数に係る要件等について。
2号側意見:GL等と齟齬の無い形で導入する 患者定義は特定治療支援事業に準ずる
1号側意見:保険や助成適応から外れた場合は不利益とならない配慮 心のケア必要 保健適応外にも公的助成必要 助成事業をベースに検討
○ PGT(着床前診断)の取扱いについて検討する。
2号側意見:現時点での中医協の検討には時期尚早 関係学会への確認必要
1号側意見:学会の結論を待ち改めて検討 絶対に命の選択に繋がらない様に
○ 不妊治療を実施する医療機関の施設基準のあり方について。
2号側意見:厚労省とGLの基準に準ずる
1号側意見:可能な限りアウトカムを情報公開する
○ 第三者の卵子又は精子を用いた生殖補助医療等の取扱いについて、どのように考えるか。
2号側意見:国民の倫理観・家族観も関与するテーマ 今回は適応にならないが前向きに考える
1号側意見:規制の在り方が纏まるのを待つ
*参考人に対する質問
GLの推奨度ABCの基準の考え方は
→評価に足るエビデンスがあるものを取り上げた。 GLに無い=ダメな技術ではない。
標準的な技術はAかB(コストや利便性を考慮)、Cは一般的でない若しくはエビデンスが十分ではないもの
PGT(着床前診断)とは
→PGTMは従来の遺伝病の予防
PGTAは流産する可能性の高い胚を戻さない