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9月14日 第528回中央社会保険医療協議会の傍聴録 No53


令和4年度診療報酬の答申が出てから暫らくの間、中医協傍聴レポートを休んでいました。(気が抜けてました・・)そろそろ2024年の診療報酬改定に向けて傍聴レポートを再開していこうと思います。


本日の中医協の抜粋


①DPC対象病院の合併に係る報告
市立川西病院(250床)+協和会協立病院(313床)川西市立総合医療センター(405床)
②再審査の評価終了後の最適使用推進ガイドラインの改定について
再審査終了の品目のガイドラインは簡略化し簡略版最適資料推進ガイドラインとする。
③その他 主な施設基準/主な選定療養に係る届出/報告状況等について
差額ベッド代、200床以上病院の初診料/再診料の集計が提示された。(表題写真参照)
→1号側:現状把握は重要。数量推移は分かるが割合推移は分かず分析が必要。
*議題以外の発言
→1号側:オンライン資格確認は医療情報閲覧による患者利点があり負担を理解している。閲覧環境が無ければ医療の質を実感できず、医療機関には環境整備を求める。

*今回で2号側の城守委員が退任となった。


退任挨拶趣旨:近年中医協の役割が狭められている。中医協は基本方針に基づき財源配分の役割がある。中医協外の会議にて医療政策の決定が顕著となり、さらには詳細な制度設計まで言及されている。しかし制度設計には安全性や医療技術等の議論が不可欠であり、中医協は必然的に制度の在り方に踏み込む議論になる。中医協は安易に守備範囲を狭めてはならず、医療制度を正しく機能させていく役割がある。

私見
今回で診療側随一の論客と言っても良い城守国斗委員が退任となりました。先に退任となった支払い側の幸野庄司委員との激しい論戦が思い出されます。
城守委員が言及された、中医協以外の場所で医療政策が既存路線として決定され制度決定までされているとの論旨は全くその通りだと賛同します。
しかし、中医協の議論があまりにも各種業界団体の利益優先の議論となってはいまいか。
市民の立場より傍聴していると、時には患者/市民の視点からは理解しがたい論となる場合があるように思われます。
財務省・経産省・総務省・内閣府に加えデジタル庁。ステークホルダーの発言力の重みが増してくるのは、ある種中医協への不信感の証左と言ってしまうと言いすぎでしょうか。


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