初めての 診療報酬改定レポート49
1月26日中央社会保険医療協議会総会(第513回)個別改定項目(その1)についての忘備録 その2
先にレポート48で記述した「重症度、医療看護必要度の見直し及びオンライン診療」以外の議論の論点について忘備録を作成する。
Ⅰ 新型コロナウイルス感染症等にも対応できる効率的・効果的で質の高い医療提供体制の構築
1-①令和4年度診療報酬改定におけるコロナ特例等に係る対応
・1号側意見:特例の措置は必要に応じて見直す
2-①外来診療時の感染防止対策の評価の新設及び感染防止対策加算の見直し
・1号側意見:事務局案を評価する 診療所は感染向上対策加算1の医療機関との連携は必至条件となっていない 体制評価のため全患者対象のため評価を低くする
・2号側意見:感染対策は大きく広げて欲しい 外来に拡大したことを評価する
3-①高度かつ専門的な急性期医療の提供体制に係る評価の新設
・1号側意見:加算評価にふさわしい基準を望む
④ 重症度、医療・看護必要度Ⅱの要件化
・1号側意見:200床以上の病院の必要度Ⅱの要件化は当然
⑮ 地域包括ケア病棟入院料の評価体系の見直し
⑯ 地域包括ケア病棟入院料の見直し
・1号側意見:地域ケアの院内転棟は相応の評価は不可欠 患者状態や資源投入量を適切に評価する
・2号側意見:地ケアは急性期病床削減の受け皿 要件厳格化すると機能分化を阻害 中小病院の地ケア運営に配慮必要 必要な経過措置を要望する
⑰ 回復期リハビリテーション病棟入院料の評価体系及び要件の見直し
・1号側意見:評価体系を6区分から5区分にし入門編の制限を支持する 重症割合引上げも機能強化には必須
・2号側意見:重症割合の見直しと第3者評価の要件追加あり 大きな見直しであり十分な経過措置必要 リハ実績指数まで変更すると大きな混乱をきたす
⑳ 療養病棟入院基本料に係る経過措置の見直し
・1号側意見:療養病棟は本来廃止 基本料は85%より下げるべき
㉑ 中心静脈栄養の実施に係る療養病棟入院基本料の見直し
・1号側意見:IVHの評価の適正化 区分2から始めIVH離脱するよう検討
・2号側意見:リハ中心になるのは理解するが、減算で患者の行き場所が無くならない様に IVHは1割しかいない 切り替え不可でやむを得ずIVH実施していることに留意
4-② 紹介受診重点医療機関における入院診療の評価の新設
・1号側意見:紹介重点機関に手上げは入院に注力等すでに利点 全入院患者に加算は納得できない
・2号側意見:従来外来機能分化はペナルティで進められた 加算の積極的評価には賛同
5-④ 耳鼻咽喉科処置の見直し
・1号側意見:耳鼻科項目の典型的な組合せの要素が少ない
・2号側意見:耳鼻科改定は実態の適切な評価 組合せは多様であり項目で纏められない
⑤ 機能強化加算の見直し
・1号側意見:かかりつけ医の果すべき役割の明確化、実績要件は評価する
・2号側意見:体制加算であることを再認識すべし 過度な実績要件は避ける
7-⑫ 処方箋様式の見直し(リフィル処方箋の仕組み)
⑬ 処方箋料の見直し
・1号側意見:リフィル処方上限3回は分割調剤を引きずる これ以上の制限はかけない
・2号側意見:長期処方にはリスクあり 定期的管理は安心・安全につながる
Ⅲ 患者・国民にとって身近であって、安心・安全で質の高い医療の実現
1-① 入退院支援の推進
・1号側意見:ヤングケアラーの支援は重要
③ 画像診断情報等の適切な管理による医療安全対策に係る評価の新設
・1号側意見:確認状況に関する報告を求める
④ 療養・就労両立支援指導料の見直し
・1号側意見:疾病名ではなく症状で対応を検討 算定少なく更なる緩和必要 届け出し易い環境必要 メンタルヘルスの対応は
⑬ 生活習慣病管理料の見直し
・1号側意見:投薬を包括から除外なら点数を引き下げる
2-⑬ オンライン資格確認システムを通じた患者情報等の活用に係る評価の新設
・1号側意見:オンライン資格確認の評価新設の目的は 普及不十分での加算は疑問 環境整備を見極め時限的な算定とする 情報法活用を担保すべき 政府の普及完了目標は令和5年であり加算も5年長くても6年までとする 申し込みは100%にする努力必要
・2号側意見:薬剤情報を活用すれば患者は理解しメリット伝わる 情報活用は質の向上に繋がり永続する 普及に努めたい
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