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初めての 診療報酬改定レポート2

おはようございます!須藤です。今はグループ病院本部の経営戦略部に勤めています。

2年に1回の診療報酬改定は、年末近くにセミナーを受講して勉強していましたが、いつも結果ばかりを追っていることに気が付きました。

そこで2022年改定は今年の春から中医協会議などをyoutubeで傍聴して、どのような過程で診療報酬改定が形成されていくのか勉強しながらレポートしていこうと思います。facebookでも配信していますがnoteでアーカイブとして残したいと考えて記事にしました。会議では特に議論となった論点や自分の目線で気になった点を中心にレポートしていきます。

今回は4月21日第177回薬価専門部会・第53回費用対効果評価専門部会のレポートからです。

〇第177回薬価専門部会

次期薬価改定に向けた課題:今回はキックオフの位置づけで具体的議論は行わないとの論調が多かったが1号側より厳しい意見があった。

・2号側意見:3回の毎年薬価改定により薬価引き下げの影響を開示 開発意欲を損なわない様配慮等の要望があった。
・1号側意見:中間年改定は暫定であり今回を前例としない。中間年改定の呼称は相応しくなく毎年改定である。新規収載医薬品→原価計算方式の薬価反映営業利益14.8%は他産業4%と大きく乖離/類似薬効比較方式の新薬創出加算の是非、投与間隔の有用性は妥当か。改定は乖離率だけでなく乖離額も考慮すべき。R2については根拠なく議論必要。(この点につき1号側より逆に引き上げも検討すべきとの反論あり)長収品の段階的薬価引き下げは加速すべし。

また今後の議論の進め方について①メーカー/卸の経営状況を定量的に提示②後発品不祥事から後発品の品質と安定供給を見える化し信頼の早期回復を望む 等の意見があった。

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〇第53回費用対効果評価専門部会

上記同様にキックオフの位置づけであったが・・・
・1号側意見:費用対効果が価格反映までに1.5年→早期に反映。費用対効果会議での議論あっても薬価の数%引き下げに留まる。本会議自体の費用対効果は?(2号側より薬価下げることのみを持っての費用対効果は遺憾と反論あり) 
・公益側意見:(ユルトミリス)薬価算定と費用対効果の判断が分かれたが既存の算定ルールでよいのか。 等の意見があった。

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