初めての 診療報酬改定レポート51
令和4年2月9日中央社会保険医療協議会 の傍聴時忘備録
本日は2022年度診療報酬改定の答申が承認された。
総括として各号の意見は以下の通り
1号側意見:
入院は患者の状態と医療資源投入による評価
外来はかかりつけ医の役割の明確化、オンラインやリフィルの利便性から治療機会を確保
個別事項は働き方改革、不妊治療、ヤングケアラーや医療的ケア児等の社会問題への対応
保健制度持続可能性は後発品、効率の高い薬局を見直すと共に外来医療・在宅・リハビリ医療は適切なデータ収集
一方で急性期医療やかかりつけ医の再構築等の課題も依然とし山積している
答申を受け国民・患者と医療関係者の適切な受療行動と医療機能の選択を切に望む
2号側意見:
コロナとの戦いで医療原現場が疲弊している中で無理な厳格化は地域の医療提供体制が崩壊することになる
意見が対立し公益裁定となった項目もあるが、影響を把握し何か問題があれば迅速に対応すべきと考える
〇私見
今回の答申を受け、医療機関でも来季からの対策に向けて診療報酬改定事項の読み込みとシミュレーションより報酬の取りこぼしの無い様に対策の協議が始まっていると思う。
勿論大切なことだが、改定によるメッセージをディスカッションすることも重要と考える。
急性期一般入院料の重症度等の厳格化方法は①項目の見直し②患者割合の見直しが提示されたが厚労省は①の重症度項目の見直しで厳格化を実施した。これは今後生き残れる医療機関は患者中心の医療を行う医療機関のみであるという厚労省からの強烈なメッセージではないか。
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