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初めての 診療報酬改定レポート50

2月2日中央社会保険医療協議会 総会(第515回)傍聴時の忘備録


本日の議題は


1・医薬品の新規薬価収載について
2・パブリックコメント、公聴会の報告について
3・個別改定項目(その3)について
4・答申書の附帯意見案についてあり全件承認された。
1では不妊治療の診療報酬化によって従来自由診療の薬剤であるシルデナフィル、タダラフィルまたプロゲステロン製剤が保険収載となった。
3ではこれまでの個別改定項目その1・2を受け数点が修正され個別改定項目(その3)として発表された。
4の答申書の付帯意見については議論が無かったものの、2号側の城守委員から疑義が意見として提示されたため、今回は城守委員の発言について記す。


城守委員:中医協審議の在り方 


① 決定プロセスについて:中医協は社保審の基本方針に基づき有効性/安全性を勘案し保険収載と要件を検討してきた。
政策色が濃い場合でも詳細な制度設計は中医協で検討されてきた。近年は中医協の外で詳細まで策定されるのは如何なものか。基本的は厚生労働大臣の諮問機関である中医協にて決定されるべきと具申する。
② 決定要因について:昨今の議論では決定に際して利便性という判断基準が顕著になっている。しかし最も重要な判断基準はエビデンスに基づく有効性と安全性であり再認識すべきではないか。

〇私見:

城守委員のご発言には同意する。診療報酬改定には政策的ステークホルダーが多く、厚労省と財務省は当然としても、経産省、総務省、内務省、内閣府と様々な省庁/政治での発信が多く、また夫々がどのくらいの影響力を持っての提議かが非常に分かり難くなっている。高齢者保険負担割合や紹介状なしの外来受診負担は前回改定時から議論されていたが中医協外で突然の提案だったような印象がある。
短冊決定後、これまでの財務省資料や大臣折衝を読み返し突合してみようと考えている。

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