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初めての 診療報酬改定レポート39

12月15日中央社会保険医療協議会 総会(第505回)個別事項(その10)についての傍聴時の忘備録。

今回の個別事項(その10)は不妊治療の保健適応(その3)についての議論であった。1号側意見は委員の母体(保険組合等か自治体か)により適応年齢/回数や保健適応と公的助成制度併用等で若干の意見の相違を見た。

【保険適用の対象となる医療技術等の範囲について】

○ 不妊治療に係る個々の医療技術、医薬品、医療機器等の評価のあり方について。

・2号側意見:点数設計は医療機関の不利益とならないように GL変更時は保健適応も見直す
・1号側意見:保険にならない技術は助成対象 適応外に公費必要 着床前診断はBだが学会の結論を待つ Cは先進医療対応 GLに記載なしは自由診療

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【保険適用の運用に係る課題について】
○ 対象となる患者の定義については、「不妊症と診断された特定の男女」とすることはどうか。

○ 生殖補助医療の年齢・回数に係る要件については、どうか。

・1号側意見:事実婚を認める
・1号側意見:妥当性は今後も分析必要 保健適応の年齢制限に違和感、制限を緩和 基準は妥当である

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○ 実施医療機関の施設基準(情報開示を含む)について要件を定めることはどうか。


・2号側意見:GLを基本として既治療施設が満たせる要件とする 患者背景が異なるので慎重に 
・1号側意見:GLを踏まえ検討

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○ 情報開示の取組をさらに進めることについて引き続き検討することはどうか。


・2号側意見:不妊を疾患として見做すことは企業の就労支援も必要で広報必要→(事務局:他部署と連携し分かり易い周知を行う)
・1号側意見:比較可能な情報開示を行う 患者は医療機関選択の権利を有する 患者の声を聴くことも重要
*公益側委員:一般的情報提供自体も十分ではなく在り方を検討 特定治療支援事業を継続する 具体的方法について外国事例を参考に期限を決め検討する

○ 第三者の卵子又は精子を用いた生殖補助医療等については、保険適用外とすることはどうか。


・1号側意見:国会での判断を待つ

【その他の事項について】
○ 患者の心理的ストレスに係る対応等については、その評価の在り方について。


・2号側意見:カウンセリングは重要だが施設要件化は慎重に
・1号側意見:今後具体的内容を検討する 不妊相談支援の実績は→(事務局:81カ所 18400件 費用/治療/医療機関等) メンタル面の医療者は必要 医療従事者以外の連携も今後検討

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