![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/61907245/rectangle_large_type_2_7cf53ededfe4378d2d9eb79b06cb705f.jpg?width=1200)
初めての 診療報酬改定レポート14
9月22日 第205回診療報酬基本問題小委員会・第489回中央社会保険医療協議会総会の傍聴録
今回の中医協総会は大きな議論もなく全ての議題が承認されましたが、その前に開催された診療報酬基本問題小委員会は1号側・2号側から多数の意見がありました。そのため今回は診療報酬基本問題小員会の傍聴録を記します。
入院医療等の調査・評価のこれまでの検討状況の中間とりまとめになります。
〇2号側意見
・一般病棟入院基本料:重症度看護必要度は輸血等の管理に評価の重みづけを要望する。
・特定集中治療室管理料:算定上限日数は実態に合わせて見直すべき。
・回復期リハ病棟入院料:心大血管リハ算定施設の施設基準の調査を要望。
・救急医療管理加算:評価項目の拡充が必要で今回は据え置きと考える。 実態が分かるので調査は継続。呼吸不全はパルスオキシメーター測定でも可とすべし。現場で算定に困る指標の調査を要望。
・その他意見:急性期/救急機能が集約されているがコロナ禍で人材不足が明白となり、診療報酬で強引に進めると脆弱性が露呈する。拙速な病床削減は避けるべきと考える。
〇1号側意見
・一般病棟入院基本料:Ⅱの患者がR2年高い→下振れすると予想していたが上振れしている。前回のC/A項目の改定が上振れした原因ではないかと懸念する。今後はⅡに一本化も検討する。指標としてA:心電図モニターB:口腔と衣服着脱及び点滴ライン3本以上も妥当かどうか検討する必要がある。 急性期入院料1の算定施設の3割にICUが無いのは違和感を感じる。
・特定集中治療室管理料:ICUにおける心電図モニターはSOFAと絡めて妥当な基準を考えたい。算定上限日数はデータをもって検討する。
・短期滞在手術基本料:実施されない基本料2は必要性があるかどうかあり方を検討する。入院外で実施率の多い手術は外来を基本として考えるべき。
・DPC/PDPSについて:一定の基準から逸脱する医療機関はDPCから退出する基準を検討すべき。まずイエローカードを出してはどうか。
・地域包括ケア病棟入院料:地ケアの3機能のうち機能が偏った医療機関はそれなりの評価としてはどうか。実績要件の見直しが必要。
・回復期リハ病棟入院料:OUTCOME評価を伴っていない医療機関もあり注意が必要。現在の6つの入院料は整理統合する必要あり。
・療養病棟入院基本料:経過措置病棟は役割からずれており、速やかに介護へ移行を検討する。嚥下リハは90%に実施されておらず今後推進すべき。
・救急医療管理加算:加算2はコ(その他)が6割であり実態が見えにくくなっている。加算2の在り方に議論必要であり、基準の定量化が必要である。