初めての 診療報酬改定レポート30
11月24日中央社会保険医療協議会 総会の傍聴忘備録のつづき
○調査実施小委員会からの報告について
調査実施小委員会の報告書を簡単に表形式にまとめてみました。
細かく分類してコメントすると私見が入りそうなので、大分類(一般病院、一般診療所、保険薬局)のみのコメントとしました。(ですので小分類が混ざっています)
*2020年コロナ補助金を含めない医業・介護損益率について(報告書に記載された分類で)
・一般病院においてプラスは医療法人とコロナ回復患者を転院で受け入れた施設のみであった。
損益率の▲の大きい施設は公立病院、重点医療機関はいずれも2桁のマイナス、次いでコロナ患者受け入れ実績あり、国立病院、協力医療機関、クラスターアリ施設であった。
・一般診療所においては個人・医療法人とも入院診療なしが入院診療ありに比して損益率が高かった。また医療法人ではコロナ指定なし・受け入れ実績なし施設がコロナ指定あり・受け入れ実績あり施設に比して利益率が高かった
・保険薬局においてはいずれの分類でも2020年の利益率はプラスとなっている。また規模ば大きくなるに従い利益率も上昇する傾向がみられた。1店舗と20店舗以上では10倍以上の損益率の差がついていた。
*2019年と2020年の損益率の比較において
・いずれの分類でも対前年マイナスとなったが、唯一20店舗以上の保険薬局のみプラスであった。
*2020年コロナ補助金を含めた医業・介護損益率について
・一般病院において損益率の▲が大きい順に公立、協力医療機関、全体、コロナ対応している医療機関からの転院受入なし、コロナ受入割当あり、クラスターなし、コロナ受入割当なしの施設であり、他の分類はいずれも損益率はプラスとなった。
損益プラスは国立、公的、クラスターありの順で5%以上の黒字であった。
・一般診療所においては上記補助金を含まない場合と同様の傾向であった。
・保険薬局においても上記補助金を含まない場合と同様の傾向であった。