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免疫血清学検査はどんな検査?
今回は私が担当している免疫血清学検査についてお話ししたいと思います!
よろしければ覗いてみてください👀
免疫検査学検査とは
免疫血清学検査とは生化学検査と同じく血清、尿、体腔液などに含まれる成分を分析します。
違いとしては、
免疫検査では、細菌やウィルス(抗原)が体に入った時に防御反応として作られる抗体を測定することにより、感染や免疫の状態を把握することができます。
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実際にどんなことがわかるのか
感染症検査
B型肝炎を発症した時の免疫系の働きは下記のように3つの抗原と4つの抗体ができます。
抗原:HBs抗原、HBe抗原、HBc抗原
抗体:HBs抗体、HBe抗体、
HBc-IgM抗体、HBc-IgG抗体
これらの抗原抗体は、感染してから時間が経つごとに増減します。この増減の値を求めることで、現在の感染状態がわかります。
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腫瘍マーカー検査
腫瘍マーカーとは、主に癌細胞によって作られる物質で、癌の種類や臓器ごとに特徴があります。
これらはと腫瘍関連抗原も呼ばれます。
【腫瘍マーカー】
CEA 消化器系癌
CA19-9 膵臓・胆嚢・胆管癌
AFP 肝細胞癌・肝疾患
PSA 前立腺癌
CA125 卵巣癌
CA15-3 乳癌 など
これらの項目を測定することで、癌診断の補助や、診断後の経過観察、治療の効果判定などが可能となります。
免疫検査は他にも自己抗体検査、補体検査、ホルモン検査などたくさんの項目を扱っています。
免疫血清学検査室の技師の役割
生化学と同じく、検体を自動分析装置という機械を用いて分析し、臨床に結果を報告しています。
ただし、免疫検査は非特異反応に気をつける必要があります。
非特異反応
免疫反応では本来は陰性なのに陽性になってしまう偽陽性や、陽性なのに陰性になってしまう偽陰性があります。
これらは抗原抗体反応を測定原理とした測定系で頻繁に現れ、非特異反応が原因によるものが多いです。
【非特異反応の原因】
1.検体が原因の場合
検体中に自己抗体や異好抗体があると、試薬中の抗体と反応して本来の反応を阻害します。
2.試薬が原因の場合
試薬中に含まれる構造が類似している物質が、本来の抗原抗体反応を阻害してしまいます。
3.検体前処理の影響
検体の転倒混和や遠心分離が不十分であると、マイクロフィブリンというタンパクが発生し、測定系が阻害され偽陽性になることがあります。
これは日常検査でよくみられる非特異反応です。
非特異反応は検査データに大きく影響します。
偽陽性や偽陰性で結果を報告してしまうと、誤った治療や診断をしてしまうことになります。
なので日常検査では非特異反応を見逃さないように細心の注意をはらっています。
非特異反応については、また詳しく説明します😌
簡単ではありますが、免疫血清学検査について説明させていただきました!
最後までお読みいただきありがとうございます🙇
☝️体調不良の時使ってます笑