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《人として》 4年 長田未来

こんにちは。
今回noteを担当させていただきます。4年の長田未来です。



「人として」



3年前に感じた、家族のようなチーム。
「Bチームファミリー」という言葉が似合うチーム。
言葉と行動に愛があって、皆がサッカーを楽しめる環境だった。
スタッフと選手が支え合い、皆がひとつの方向に向かっている気がした。
当時の4年生がつくりあげてくれたチームは、私にとってかけがえのないもだった。

入部したての私は、ハイレベルのサッカーについていくことができず、実力も成績も伴っていない自分に自信がなくて、1年でサッカーを辞めるつもりでいた。
でも、どうしても楽しくサッカーがしたくて、頑張ることを諦めなかった。
そしたら、少しずつ上手くいくようになって、先輩からも信頼を得て、沢山の人に支えて貰えるようになった。
サッカーが楽しくなった。

あの時の感情は、今でも忘れられない。


4/17 1年生の最初の木鶏会。
当時の記憶を日記に書いていたから、鮮明に覚えている。

頑張ってもついていけなくて、しんどくてしんどくて、苦しくてどうしようもなかった頃、初めての木鶏会で、男サカの先輩3人と私の4人グループだった。
フリートークのテーマは、「人生の転機」
初対面の先輩3人の前で、私は泣きながら当時の感情を全て話した。
誰でもいいから助けて欲しかったのだろう。そしてこの人達ならわかってくれると思ったのだろう。

みんなが真剣に聞いてくれた。そして、たくさんのアドバイスをくれた。

「なりたい自分を口に出す。そうすれば行動も変わる。」
「どれだけダメになっても、前を向く気持ちさえあれば大丈夫。」
「人間関係もサッカーも、最初は沢山悩むかもしれないけど、それはそういうものだ。」

その日が過ぎてからも、グラウンドで会う度に声をかけてくれた。
見てくれてる人がいる、気にかけてくれる人がいる、それだけで頑張れた。


たくさんの偉大な4年生の背中を見て、私もこうなりたいと思った。
そして、家族のような暖かいチームで、4年間サッカーをしたいと思った。


年が変わるにつれて、部員数が増えた。スタッフが変わった。

環境が変わっても努力は怠らなかった。数少ないチャンスを貰えた時もあった。

毎年サッカーのスタイルが変わって、チームの雰囲気も変わった。



4年目、初めてチームが嫌いになった。


貴方はこのチームに必要ない。

そう言われてる気がした。

人が嫌いになって、誰も信じなくなった。
サッカーが嫌いになった。

チームの雰囲気が悪いのがわかってても、変えれる自信がなかった。必要とされてないと思ったから。

1年生の時に感じた家族のようなチームは、そこになかった。


変わってしまったチームを見て、とても悔しかった。こんなはずじゃなかったのに。



夏休みがあけて、1度勉強に集中するために、2ヶ月間部活を休んだ。


2ヶ月後に戻ってきたら、チーム状況は悪化しているように感じた。


このままサッカーが嫌いになって終わってしまうのだろうか。

そう考えたら辛かった。



同じように苦しんでる仲間がいた。

同期の佐々木万夢。

初心者で入部し、4年間共に支え合ってきた。
私の何十倍も辛い思いをしてきたと思う。

万夢が入部してからずっと考えてきたこと

「サッカーを好きでい続けて欲しい」

この頃、きっと万夢もサッカーが嫌いになってた。

この子も最後まで、サッカーが嫌いなまま終わってしまうのかな。

そう思ったら辛くなった。
なんとしてもサッカーを好きでいて欲しいと思った。

初心者で、大学トップレベルのチームに、誰にも想像できない覚悟を持って入部してきた。
最後を台無しにしてほしくない。


それからは、自分よりも万夢がどうしたらサッカーを楽しめるのかを考えた。

沢山声をかけた。練習後には必ずシュート練習をした。

少しずつ、1年生の頃の記憶が蘇ってきた。

ただがむしゃらにボールを蹴って、上手くなりたい、楽しみたいを追い求め続けていたこと。

初心者で成長スピードが早すぎる万夢に、日々驚いていたこと。

自分がダメになりそうな時に、沢山支えてもらったこと。時には喝を入れてもらったこと。

記憶を思い出したら、少しずつサッカーが楽しくなった。

環境を変えることは1人2人の力では出来なくても、その環境でどう楽しめるかは自分次第。


高校の時、公式戦で叫び続けていた言葉。


「🌸置かれた場所で咲きましょう🌸」


その言葉の真の意味がわかった気がした。

置かれた場所がどれだけ悪くても、自分なりに咲くことはできる。

私は万夢と一緒に、どれだけ小さい花でもいいから、咲き誇って終わりたい。そう思った。


それから、少しずつ周りがみれるようになった。同じように苦しんでる同期、後輩が沢山いることに気付いた。

苦しんでるみんなに、少しでも希望が与えられる存在になりたい。誰かのために頑張りたい。


私がこのチームで最後まで頑張る理由ができた。
同じように苦しんでる仲間のために、誰かのために頑張ることで、自分は幸せになれる。

そこにカテゴリーや地位は関係ない。
置かれた場所で咲く。咲き続ける。

残りの限られた時間、誰かのために頑張れる自分でい続けます。

だから、今苦しんでるみんなも、腐らないで欲しい。必ず見てくれる人はいるから。応援してくれる人はいるから。



同期のみんなへ。

最後のインカレまで残り1週間。
しんどいことが多かったと思う。
一人一人違う悩みがあったと思う。

それでも、ここまで諦めずに頑張り続けてきたみんなは、必ず成長してる。

色んな立場を経験してきたみんなだからこそ、伝えられることがあると思う。
それを、どんな形でもいいから最後まで表現して欲しい。
そして何より、サッカーを楽しんで欲しい。

カンカレ、なでしこでチームを引っ張ってきたみんなを誇りに思います。
だから、この大所帯のチームで、30人のメンバーに入ってる自分を誇りに思って欲しい。

私は万夢と一緒に、最後まで置かれた場所で咲きます。だからみんなも、最後咲き誇って終わろう🌸

ゆき、あび、いつもみんなを支えてくれてありがとう。最後までよろしくね。


長々と書いてすみません。


最後にお母さんへ

高校でも大学でも、結局全国大会でプレーする姿は見せれなかった。
それでも最後まで応援してくれてありがとう。
最後の県リーグで、サッカーを心の底から楽しんでる姿をみせます。楽しみにしててね。



4年間の思いをそのまま書きました。
決して楽な道のりじゃなかったけど、この4年間で、沢山の素敵な仲間に出会えました。

最後の最後まで、みんなで駆け抜けます。


最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
今後も日体大SMG横浜、日体大女子サッカー部の応援よろしくお願いします。



#4年間で得たもの

●プロフィール
   長田未来(ながた みく)
   ・4年
   ・経歴
    Topstone Rosetta
    伊那中学校サッカー部
      →松商学園高等学校
      →日本体育大学

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