《頑固》3年 松永未衣奈
チーム1頑固。
頑固と言えば自分。
高校の時、それほど周りに頑固だと言われてきた。
頑固とは、かたくなで意地を張ること。
わからずやで、押しの強いこと。
片意地。という意味である。
自分自身、それほど頑固だとは思っていなかった。良く言えば自分の意見があると言うことだからだ。
しかし、「何を言われても考えを曲げない。」ということは良いことなのだろうか...
私は、自分自身が「強いメンタルを持っている」と思わない。そう思っていた結果から、毎日の練習で消極的ではダメだと思い、何事にも、「何くそ精神だ!」と言い聞かせるようになった。
そしてサッカーノートにも書いた。
どんなことを言われても、言われたことを受け止めた上で、自分の意思は曲げないように意識した。
しかしそんなある日、突然監督に呼び出されたことがあった。
「なに?そのなにくそって」
そう言われた。
そのなにクソ精神が邪魔をしている。
怒られていると思い込み、先生の目を見れず、泣きすぎてはっきり何を言われたか覚えていない。しかし、言われたことが図星すぎて、何も自分の意見も言えず、泣いて話を終えたことは覚えている。
「この人なんか言っている、うるさい、だまって」
次第にこんな気持ちに変わっていることに気が付いた。それは、言われたことに対して否定しているということだ。
自分の間違いをしっかりと指摘してくれた監督のおかげで、嫌なことから逃げている自分と出会うことができた。
落ち着いて自分自身を振り返ってみると、「なにクソ精神が強くなりすぎていたのかな」と感じた。「頑固、頑固だ」と言われるうちに、自分と向き合うことで、常に人の意見を尊重し受け止める。その上で意見を伝える。ということが自然と前よりできるようになっていた気がした。
サッカーは、チームスポーツ。
人とコミュニケーションをとることがとても大切だ。
私は、これを機にたくさんの人とコミュニケーションをとることができるようになった。
今が変わる時だ。そう思えた瞬間だった。
右を見ても左を見ても魅力的な選手でいっぱいだ。だからこそ、いろんな人の意見、考えを聞き、輪を広げることで、どんどん足し算をしていき、とても大きな輪ができる。
さらに、自分自身の競技力の向上にも繋がる。
『早く行きたかったら1人で行け、遠くへ行きたかったらみんなで行け』
これはとても偉大な先輩から送ってもらった言葉だ。これを聞いた時、この輪の話にも繋がることだ!と思った。
何かを成し遂げるときに1人で取り組むときは、誰のことも気にしなくていいし、自分の事だけを考えて行くから早く行ける。ただ、1人で行ける距離には限りがある。
みんなで取り組むときは、1人の時よりも、誰かを想ったり、話し合ったり、いざこざが起きることで、より時間はかかる。けどどこまでも行ける。
みなさん、
自分の意見が正解だとおもいこんでいませんか。
思ったことを心に秘めたまま、終えていませんか。
自分を誤魔化していませんか。
自分だけ良ければいいと思っていませんか。
1人で勝手に進んでいないですか。
こういうことを真っ直ぐに伝えてくれる方々には感謝の気持ちでいっぱいです。思っていることを伝えることの大切さをここで感じることができました。自分も思ったことをアウトプットしていこうと思います。どんな時でも仲間を信じ、前に進みたいと強く感じます。どんな事でも真っ直ぐにぶつかり合い、向き合い、大きな壁も、どんな壁もみんなで乗り越えていきたいと改めて感じることができたからです。
伸び代だらけだからこそ、この先は楽しみでいっぱいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
日体大FIELDS横浜・日本体育大学女子サッカー部の応援よろしくお願いします!
●プロフィール
松永 未衣奈(まつなが みいな)
・3年
・経歴
徳島ラティーシャ
徳島市川内中学校サッカー部
→日ノ本学園高等学校
→日本体育大学
U-16女子日本代表
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?