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デコ活ってどう進める?自治体とデコ活(環境教育)に本気で取り組んでみた  ~その2~


この記事は以下の方に特におすすめです!

・官公庁や自治体の職員の方々
・デコ活に興味のある方々

デコ活応援団への参加

前回のnoteで、ある自治体様の環境教育に関する課題と、その課題解決に向けた弊社プログラミング教育ツール「K3Tunnel(ケイサントンネル)」を活用した「プログラミングでカーボンニュートラルを学ぶ」企画の出発について触れました。

この環境教育企画、非常に前向きな評価を頂いたものの、残念ながら実現に至らず...ただ、プログラミング教育×環境教育という新しい普及・啓発の切り口には高い評価を頂きました。

我々としても手ごたえを感じ、もう少し具体化を進めたいと思っていたところで注目したのが「新しい豊かな暮らしを創る国民運動」ことデコ活と、民間企業だけではなく多くの自治体も参加するデコ活応援団(官民連携協議会)。

デコ活は
「2050年カーボンニュートラル及び2030年度削減目標の実現に向けて、国民・消費者(生活者)の脱炭素に向けた行動変容、ライフスタイル転換を促す」
ことを目指しています。

我々の環境教育企画は小学生をターゲットとしていますが、カーボンニュートラルを目指す2050年には今の小学生が世帯を構成するなど社会の中心になっていく年代になる。

生活者の中心となる今の小学生が、将来当たり前に環境配慮行動を行える社会を実現しよう、という企画の本旨にもマッチすると考え、会社としてデコ活宣言をしてデコ活応援団に参加するとともに、連携・協同先の募集を開始しました。

掲載先:第10回デコ活応援団会合資料 P20

環境教育企画の具体化と開発

第10回デコ活応援団会合で連携実践プロジェクトの募集を始めた時期は、翌年度の小学校における年間指導計画も固まり出しており、関係者間の調整が難しいタイミングでした。

そのような中、宮城県・埼玉県・岡山県内の某自治体様より是非一緒に取り組みたいとありがたい言葉をいただき、地域のデータやマップを反映した、環境教育企画の地域オリジナル版を提供する場が見えました。

地域に根付いたオリジナルのプログラミング学習コンテンツ

①      現状のK3Tunnel上にCO₂排出量シミュレータを題材にしたプログラミング学習用アプリケーションを開発する
②      架空の町(全国汎用版)を舞台に脱炭素を学ぶ標準授業を開発する
③      ベースシステムをもとに各自治体と協力して地域版コンテンツを開発する
共通アプリケーションを開発し、地域版教材の制作にあっては、それぞれ地域の特色などを加味し、カスタマイズしていくイメージです。まずは一番初めにお声がけを頂いた埼玉県の自治体様での実証を目指し、全国版の開発を進めていきます。

小学校の現場で授業に使える教材とするために

今回の企画で重要なのは、教育的意図の達成が担保された授業となっていること、そしてCO₂に関するデータや考え方に蓋然性があることです。こうした点を踏まえ、

・ 企業と連携しながら授業づくり、教材開発を手掛けられている、千葉大学教育学部教授・藤川大祐氏が理事長を務めるNPO法人企業教育研究会様(プロとふれあう授業を提案 NPO法人企業教育研究会 (ace-npo.org))に教材開発のご支援をいただいております。 
 
・CO₂削減量についての考え方や取組み全体の蓋然性について、エネルギーシステムの研究に長年携わり、令和5年度より環境省が進める脱炭素先行地域の評価委員会専門委員を務めている秋田大学大学院理工学研究科の古林敬顕准教授にご相談しております。 
 
 さらに小学生に響く・理解できる内容にするために埼玉県自治体の教育委員会様、公立小学校の6年生教員の皆様とワークショップを開催して内容を協議していきます

次回はこれらワークショップの様子や検証用授業の様子などについてお話しします。

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