ある日の診察室
これから先、もっともっと増える高齢者。
私もその1人。
看護師をしていて、いろんな病状で来られる患者さんに出逢います。
医療の発達・食事などにより80歳でも90歳でもお元気で1人で背筋をピンっと張り歩かれている姿を見ると、本当にどんな生き方をされてきたのか色々話を聞きたくなります。
(・・・ただ、そんな時間は全くないのが現状)
でも、あるとき90歳、点滴されている方がストレッチャーで来院され、食事が入らないから、胃ろう(お腹に穴をあけてチューブを通す、そのチューブから胃に栄養がある水分をとる)をつくるかの相談で来院された。
いろんな病歴から、意思疎通は困難。
もちろん家族は、どうにかしてでも生きていてほしい。
そんな気持ちでいっぱいだろうと察する。
私も、もし親がその状況なら、そう思うのかもしれない。
あるテレビで、海外では食事が取れなくなったりした際(今回のような状況)は、積極的な治療はしないと言っていた。
私も驚いた。
しかし、日本の治療はどこまでもどこまでも続く(感じ・・)。
何回も見てきた、この状況は、果たして本人はどう思っているのか。
寝たまま・・
美味しいと感じれない・・
食べれない・・
話せない・・
病室か施設での生活(ほぼ)・・
体への栄養だけ保つ・・
トイレは、ベットの上・・
そんな生活をどう考えるか。
もう少し、本人の意思を確認しておく事や医師の家族への説明の仕方を見直していくべきでは?ないのかな?と感じました。
私は、胃ろうでは生きていたくないと思う。
ひとりごとでした。